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佐々木眞一の名言

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佐々木眞一のプロフィール

佐々木眞一、ささき・しんいち。日本の技術者。「トヨタ自動車」顧問・技監。北海道大学工学部機械工学科卒業、トヨタ自動車工業に入社。取締役、常務、専務、トヨタモーターヨーロッパ社長、本社副社長などを経て顧問・技監。また、日本科学技術連盟理事長、中部品質管理協会会長、ITSJapan会長、道路新産業開発機構会長、中部高速道路会長、名古屋グランパスエイト副会長などを務めた。

佐々木眞一の名言 一覧

トヨタはQCサークル(小集団改善活動)活動をずっと続けてきました。そこで職場の最も大事な財産である人材が育ってくる。それに「創意くふう」という改善提案の仕組みを組み合わせる。この2つはトヨタでは空気や水みたいなものです。


問題は大きくなる前に「見える化」することが大事です。不正が起きたという結果ばかりを見るのではなく、もっとプロセス志向になる必要があります。業務の中身を精緻に検証して問題を見える化し、きちんと対策を打つ。良い品質は良いプロセスから生まれます。


私は複数の工場長も務め、部下たちには「品質は工程でつくりこむものだ」と言って教育してきた。トヨタは品質をずっと大事にし、高い水準を実現してきたという自負を持っていました。


部下や周囲を不安にさせないために、私自身は冷静さと平静さを極力保つように心がけました。「こんな時によく平然としていられますね」と言われましたが、内心は心配でドキドキでした。やせ我慢していたのです。


2010年2月24日。豊田章男社長が米議会の公聴会に出席し、たくさんの厳しい質問に必死になって答えました。「私が社長を辞めることになっても、会社が残ればいい」と覚悟していたと後で聞き、「すごいな」と心から思いました。トップ自らが矢面に立つことで、問題は次第に収束していきました。


大規模リコールの際には、トヨタのものづくりに関わる多くの社員が自信を失ってしまわないか、本当に心配しました。外から責められても、様々な問題に真摯に対応すれば評判は取り戻せますが、内部が崩壊したら立て直すのに長い時間がかかります。


経営トップや幹部が現場に目を光らせることが大切。やっぱりトヨタグループの経営者は現場に出ないと気持ちが悪い。品質が緩まないのは、怖い人がいるからです。たとえば、トヨタ名誉会長の豊田章一郎さん。一言だけ「君は見てきたのか」とまず聞かれる。現地に行って、「何だ、行ったのに分からなかったのか」と言われると怖い。だから国内外の工場を単に見学に行くのではなく、現場で問題を突き止めようと意識せざるを得なくなります。


品質を管理するにはお金がかかる。だから改善したくても改善できない。今、多くのメーカーで現場に対するコスト面のプレッシャーが強くなっています。不正に手を染めたのは根っからの悪人ではなく、会社のことを思って苦しんだ人が多いはずです。現場の人が正常な判断ができないくらい、製造現場の仕事の仕組みがおかしくなっているのではないでしょうか。


大規模リコールでは様々な教訓を得ました。一つは顧客の目線に立った品質を追求することです。安全面や法的な問題がなくても、お客様がどう感じるか、不安に思わないかという視点で、ものづくりをすることを心がけています。問題が起きた場合、従来のやり方にこだわらず、迅速に対応することも学びました。大規模リコールの記憶は決して風化させてはならない。そんな思いを強く持っています。


かつて日本の産業界では、経営者が非常に熱心に品質を語っていた時代がありました。今は違います。「品質保証は専門家がやればいい」「現場に任せていればうまくいく」。そう考える経営者が増えていることが、気の緩みにつながっているように思います。


大事なのはやはり人材育成です。IoTを導入しても、人というファクターがなくなるわけではない。IoTで異常を発見できても、実際に直すのは人です。人への投資をしないでいいと思っている経営者がいれば恐ろしいことです。ロボットのプログラミングでも、熟練した人間の動作を分析して何ができるのかを考える。最後はロボットでもできるようになるかもしれませんが、熟練した人間の技ありきです。


1960年代以降、日本の多くのメーカーはQCサークル(小集団改善活動)に力を入れ、登録数は右肩上がりで増えました。しかし90年代初めのバブル崩壊で日本経済が低迷。製造業は新興国に追い上げられ、コスト削減の圧力が高まりました。そんな中、QCサークルをやめる会社が増えてきた。それでも、突然品質が悪くなって、生産性がすぐに落ちるわけではありません。それは5年後、10年後に効いてくる。人材を育てて、プロセスをきちんと管理しないといけません。


佐々木眞一の経歴・略歴

佐々木眞一、ささき・しんいち。日本の技術者。「トヨタ自動車」顧問・技監。北海道大学工学部機械工学科卒業、トヨタ自動車工業に入社。取締役、常務、専務、トヨタモーターヨーロッパ社長、本社副社長などを経て顧問・技監。また、日本科学技術連盟理事長、中部品質管理協会会長、ITSJapan会長、道路新産業開発機構会長、中部高速道路会長、名古屋グランパスエイト副会長などを務めた。

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