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伊達公子の名言

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伊達公子のプロフィール

伊達公子、だて・きみこ。日本の女子プロテニス選手。京都出身。6歳からテニスを開始。18歳でプロデビュー。アジア人女子選手初のWTA世界ランキングトップ10入り(9位)を果たすなど世界トップレベルで活躍した。華々しい記録を残したのち引退。引退11年後37歳で現役復帰し、全日本選手権シングルス・ダブルスを制覇。ライジング・ショットの名手として名を馳せ、ライジング・サンと呼ばれた。

伊達公子の名言 一覧

年齢を経ていくと人生が下降していくようなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、私は決してそうではないと思います。たくさんの経験があるということは、それだけ選択肢をたくさん持っているということ。大事なのは、それをフルに活用するつもりで、日々前進することを忘れないことだと思います。


本当は、頑張っている実感はそれほどないのです。楽しいことはいくらでも時間を忘れて没頭できるし、自然と力が湧いてきます。いまの私にとって、テニスはそういうものです。でも、それができているのは、自分の力だけでなく、パードナーであるマイクやスタッフたちのサポートあってのことだと日々感謝しています。


以前とは違って、人の意見を聞いて受け入れられるようになりました。強がらずに、人がいいというものを一度は試してみようと行動するようになったのです。よりよい結果により効率的にたどり着こうと思えば、選択肢はできるだけ多い方がいい。いいものは採りいれて、最後は自分で決める。そういう柔軟性は大切だと思います。


私が時間を有効に使いたいと考えるのは、「一分の大切さ」を身をもって知っているからかもしれません。テニスでは一分あれば試合の流れが変わります。負けている試合であっても逆転が可能なのです。ましてや、アスリートとしての私に残された時間は決して多くはないのですから、より一層時間を有意義に使いたいのです。


以前現役だったころと比べれば、体力や回復力が落ちていることは、素直に認めなくてはなりません。だからこそ、無駄を削ぎ落とし、有効な練習法を考える必要があるのです。


私はできる限り時間を効率的に使いたいタイプです。忙しいときは分刻みでスケジュールを組んで、予定を次々とこなします。その代わり、オフの日は自宅でゆっくりと過ごす。そういうメリハリを大事にしています。移動で空港を利用することが多いのですが、「出発の二時間前に着いてゆっくりお茶を飲んで過ごす」なんてことはまずありません。その時間を他のことに使いたい。


年齢を経れば不利と思われるかもしれませんが、テニスでは必ずしもそうではありません。経験があれば、試合運びにしっかりしたプランが立てられますし、途中で柔軟に戦術を変えることもできます。パワーの代わりに頭を使ってショットを決めたり、力で攻めてくる相手がパワーダウンするのを待って攻撃を仕掛けたり……経験は大きな力になるのです。若い選手にはそれが脅威に思えるようで、対戦するとやりづらいと言われます(笑)。


周りからの支え、いままでの自分の得てきた経験などすべてが、いまのテニスプレーヤーとしての自分を形づくっていると感じます。


たったひとつのことでも毎日何かを続けるには、それなりに気持ちを強く持つ必要があります。時間通り、予定通りのルーティンをつくることで、自分の中にリズムが生まれてきます。そうしてやるべきことをコツコツとこなし、決めたことをきちんとやり抜くことが、いずれ実を結ぶのだと思います。


テニスの練習はもちろんのこと、それと同様に意識しているのは、練習を含めた毎日の生活全体を整えるということです。寝ること、食べること、楽しむこと、自分が決めたことをコツコツ持続させることで、自分の体調や変化にもすぐ気づくことができます。


私は怒りをあとに残しません。腹が立つことがあっても、翌日にはケロッと忘れてしまえるんです。


自分の気持ちを平静に保つには、沈黙する時間も必要ですし、一人になれる空間も必要かもしれません。でも私は、感情を抑えるのではなくあえて吐きだすという方法もとります。思い通りにプレーができなくて自分にいらだった場合や、スケジュールの突然の変更、審判のミスジャッジ。腹が立ったらそれを我慢しないで「ハア!」と大きく息を吐きだしたり、必要ならば審判に抗議したりもします。でも、次の瞬間には気持ちを切り替えます。怒りを発散して、後に残さないようにしているのです。それが自己コントロールで最も気を付けていることです。


テニスは何かと予定変更の多いスポーツです。第一試合の開始時間は決まっていますが、そのあとに予定されている試合はいつ始まるかわかりません。何時間も待たされることもありますし、天候不良が原因で中止になったりコートが変更になったり、対戦相手が変わることもあります。ですから、どんな場合でも動揺をできるだけ抑える自己コントロール力が大切になります。


人間というものは成長を求める生き物だと思うのです。試練を乗り越えて自分のレベルを上げたい。そういう気持ちは誰しも心の中に持っているのではないでしょうか。私の場合、その気持ちを思い起こさせてくれたのは、やはりテニスでした。「やっぱり私はテニスが好きだったんだ」と気づくのに11年もかかってしまいました。でもそれは私にとって必要な時間だったと思います。


以前は、自分がこう思ったら人の話に耳を貸さないことがありました。頑なでしたね。テニスをする機会を与えてもらっているというのにそれに感謝できず、当然のことのように思っていたかもしれません。でもいまは、テニスが続けられることを本当にありがたく思っています。時間を大切にするようになったのも、そうした精神面の変化が影響していると思います。


大切なのは身体の声に耳を傾けて必要な処置をすることです。そうすることでトラブルの芽を摘んだり、身体の不調もいい方向に活用できたりするようになると思います。


私は朝、目覚めた瞬間、ベッドから起き上がるだけで自分の身体の調子がわかります。もし調子が悪い日なら、眠りが浅かったのか、それとも疲れがまだ残っているのかと、まず原因を考えます。そしてそれをもとにその日の練習プランを組み立てます。自分の状態に気づいて、それに対する対策を練る姿勢で組み立てていくと、効率的な練習ができるのです。


若いころは体力に任せてただがむしゃらに突っ走る、というところがありました。練習も可能な限り時間をとって、限界までハードなことをするというやり方です。でもいまは、体の声を聞きながら、量より質を重視したトレーニングをするようになりました。


ありがたいことに「20代の現役のときよりいまのほうが、身体能力が高くなっているのでは?」とよくいわれます。たしかに、ある部分ではそうかもしれません。それが可能になったのは、自己管理の結果なのではないかと自分では思っています。以前よりストレッチは入念に行いますし、疲労をとって回復力を高めるためのマッサージも欠かしません。試合のためにできる限り準備をして、無理はするけれど無茶はしないように心がけています。


いま、一番難しいところに来ているのかなと思っています。これまでは、痙攣の克服と、スピードテニスに対する反応を重点的にやってきたのですが、いまは疲労を溜めないで、どれだけ早く回復させて、いい状態で試合に臨めるか、というのが自分の中では課題になっている。


伊達公子の経歴・略歴

伊達公子、だて・きみこ。日本の女子プロテニス選手。京都出身。6歳からテニスを開始。18歳でプロデビュー。アジア人女子選手初のWTA世界ランキングトップ10入り(9位)を果たすなど世界トップレベルで活躍した。華々しい記録を残したのち引退。引退11年後37歳で現役復帰し、全日本選手権シングルス・ダブルスを制覇。ライジング・ショットの名手として名を馳せ、ライジング・サンと呼ばれた。

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