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伊藤良二の名言

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伊藤良二のプロフィール

伊藤良二、いとう・りょうじ。日本のコンサルタント。慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、シカゴ大学経営大学院修了。米国の大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナーを経て、UCC上島珈琲の経営企画室や商品開発担当取締役、シュローダー・ベンチャーズ、ベイン・アンド・カンパニーのパートナーや日本支社長などを経て、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、慶應義塾大学政策・メディア研究科教授。

伊藤良二の名言 一覧

若いコンサルタントたちに「人が2時間考えることなら、4時間考えろ」と、よく言っています。追い詰められて2時間も3時間も考え抜けば、何かひねり出せます。十分に考えないまま情報収集に走る人が多いようですが、経験が少なくても、本気になって考え尽くせばより本質に近い答えを出せるものです。


課題や目標が的確に想定できた時点で、すでに課題解決や目標達成への筋道はできかけています。だからこそ、考えに考え抜いて課題を設定します。たとえば、ひとつの仕事にかける時間が30時間とすると、そのうち20時間ぐらいは課題設定にかけています。極論を言っているのではありません。入口が間違っていたら、あとはいくらやってもダメなのです。


いまやコンサルティングファームや投資銀行でさえ、自社の利益を最大化することに走っている懸念を感じますが、クライアントの利益を最優先に考えるのが真のプロフェッショナルであり、自社利益は後からついてきます。


私もマッキンゼーに入ったばかりのころ、毎日のように50枚、100枚と分析チャートをつくっていましたが、99%が無駄に終わりました。そのときの経験から、仕事をするときこれは何のためなのか、誰に向けたものなのかと考える癖がつきました。


マッキンゼーに入った年、新人研修に参加しました。研修でマッキンゼーをつくった男といわれる、マービン・バウアーから「自分ならではのバリューをどう定義するか」と一人一人聞かれました。それを常に意識しろという問いかけなのですが、駆け出しだった私には衝撃的でした。当時ビジネス経験も少なく、会計士の試験に合格したばかりだった私は「財務知識を軸にクライアントの問題点を考えること」としろろもどろに答えた覚えがあります。


とくに意識すべきは、自分ならではのバリューの出しどころはどこかということです。私の場合、どんな企業のコンサルティングでもまず事業環境分析から始めます。私たちコンサルタントはその企業の専門領域に関してはクライアントには及びません。ところがその企業を取り囲む環境の大きな流れを見極めることで、当該企業のかじ取りに重要なドライバー(判断軸)が何かわかってくるのです。


ものごとを新しい視点で定義する、考え方を進化させるということが大切です。たとえば、同じテーマで課題に取り組むとき、過去と同じ時間をかけていては進歩がないので、より効率を上げるにはどうすべきかを考えます。テーマ設定にしても、経験を積んでいる分、絞り込み方にせよ掘り下げ方にせよ、もう一段上の取り組みを志向してみるのです。課題設定力を磨くコツでもあります。


課題や目標を設定するとき、ありがちなのは情緒や主観に引きずられてしまうことです。好き嫌いとか頑張るべきとか、そういう感情的な要素はブレの元凶です。意志を持つことは大事ですが、課題や目標は事実に基づいて設定しなければいけません。


経営者の視点でものごとを考えると、自分の立場からではなく、常に全体観をもって課題の本質を見抜けます。誰のために解決すべき課題か、どんな目標を立てるべきか、自分がトップになったつもりで考えてみるのです。


若いビジネスマンなら「考える前に動け」とか「走りながら考えろ」と言われることもあるでしょう。ただ、やたらデータを集めて仕事をしたような気になっても、価値のあるアウトプットはまず出てきません。


課題解決のためには、仮説と検証を繰り返しながら正解に近づいてゆくというアプローチの仕方もあります。しかし、時間を有効に使うという視点で考えると、最初の課題設定に時間をかける方が効果と効率は保証されるように思います。


設定する課題の範囲が広すぎれば、集めなければならない情報量が増えて効率が落ちます。逆に課題の設定範囲が狭すぎると、本質的な答えにたどり着けなくなってしまいます。課題さえ正しく設定できれば、仕事の7割は終わったというのが私の経験的な実感です。


効果と効率のかけあわせが最大になるようにするにはどうすればよいか。私は最初の課題設定に尽きると思います。何に対して買いを出すのか、何に対して目標を立てるかという課題設定がブレていると、当然解決策もブレます。課題設定からやり直すことになれば二度手間です。


最も時間と頭脳を使うべきである課題の設定において、自分なりの切り取り方を早く見つけて、それを積み重ねてゆく。あちこちつまみ食いしていては根無し草になって、課題設定や目標設定のたびに立ち往生してしまうのではないでしょうか。


伊藤良二の経歴・略歴

伊藤良二、いとう・りょうじ。日本のコンサルタント。慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、シカゴ大学経営大学院修了。米国の大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナーを経て、UCC上島珈琲の経営企画室や商品開発担当取締役、シュローダー・ベンチャーズ、ベイン・アンド・カンパニーのパートナーや日本支社長などを経て、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、慶應義塾大学政策・メディア研究科教授。

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