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伊藤明(伊東屋)の名言

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伊藤明(伊東屋)のプロフィール

伊藤明、いとう・あきら。日本の経営者。「伊東屋」社長。東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、米アートセンターカレッジ・オブ・デザイン留学を経て伊東屋に入社。同社社長を務めた。

伊藤明(伊東屋)の名言 一覧

思いついたら、さっと書けるのは紙ならでは。我が社の商品企画室は厳しくて、社長の提案も簡単には通らない(苦笑)。ふと浮かんだ良いアイデアを逃さないように、ノートはいつも手元に置いています。


相手の立場を考えるとは、相手に万事合わせることではありません。相手を大事にするだけでなく、自分のことも大事にし、信念を持たなければ、相手の立場に立った発言はできません。


我々が大切にしているのは、新しいものを見つけて、お客様に紹介すること。また商品は使い捨てではなく、一度手にしたらずっと使いたくなるようなものであるべき。そして人と人との関係性を大事にしていなければならない。


日々のスケジュールはiPhoneで管理しています。伊東屋で扱う手帳や文房具もデジタル機器と併用される機会が多い。相乗効果が出る使い方を常に考えています。


基本的には、文房具を売るという姿勢は変わっていません。ただ、従来の「何でも揃う」「新しい商品が豊富」という方向性ではなく、「伊東屋が自信を持っておすすめできる商品」を提供しています。今やどこでも文房具が買えるようになりましたから、差別化をはかっていきたいですね。


伊東屋は明治37年に銀座で創業しました。初代の勝太郎(曾祖父)はこのときどういう思いだったのか、彼が書き残したものを読み解き、書いていない部分は想像力を働かせ、「伊東屋らしさ」とは何なのかを分析していきました。


書く行為が思考を塗り替えることもあります。意外に面白いのが、書きなぐってみると思ってもみなかった発見があることです。書き間違えた言葉から新しい考え方を学ぶこともあるし、自分の勘違いで書いたメモが結果的に学びになることもあります。


ノートのあちこちには絵を描いています。絵は多色ボールペンがあれば、1~2分でサッと描けてしまいます。それをみんなに「こんな感じ」と見せれば、私が意図していることは大体伝わり、到達点やイメージを共有することができます。まず、解釈に齟齬が生じることはないでしょう。


デジタル機器だけに頼ると、故障した時にフォローが利きません。紙の手帳に必ずバックアップを取ります。1か月単位の予定表を毎日、印刷して持ち歩いています。出先で「次のアポイントを」などと相談する時、iPhoneでアプリを呼び出していたのでは相手を待たせてしまう。紙でパッと確認し、サッと書き留める方がいい。


銀座は、「銀座にしかないモノや店があるから行こう」と思える街であってほしい。うちはリニューアルしたことで、既存のお客様はもちろん、新しいお客様にも来ていただけるようになりました。今までは、文房具というモノをめがけていらっしゃる人が多かったんですが、新規のお客様はこの場所そのものを楽しみにして訪れて下さるようです。


昔は机に座って手紙を書いて文房具を使っていましたが、今はパソコンでメールを打つ時代になってきました。このままだと時代に取り残されると思ったんです。うちの子供が今アメリカに留学中ですが、小学校でも高校でもiPadを使うようになっているそうです。もうペンは必要ないんです。日本もそうなる日は近いと思います。そういう時代背景がある以上、伊東屋も変革の時期がきたのではないかと。そして、文房具というものの根本は何なのかと考えた時に、ペンもノートも「働く」ことをサポートしてきた存在だったんですよね。これからは、ただ文房具というモノを売るだけでなく、体験を通じてクリエイティブな仕事をサポートする場所を提供する、これこそが伊東屋の使命と考えております。


当社では月に1回、当月に誕生日を迎える従業員を集めて誕生会を開催しています。部長が持ち回りで登壇し、私も皆の前で話します。誕生会は毎月開催しますから、1年かければ、皆に直接会って話をすることができるわけです。この会を活用して、従業員に伊東屋らしさとは何かを説明して回りました。社内の価値観をそろえることが大切だと思っているからです。


銀座店の建て替えプロジェクトにあたり、従業員と何度も話し合いを重ねました。新しい店はどのような店にしたらいいのか、これまでどおりの文房具店を続けていてお客様は今後もいらしてくださるのか。そのとき誰もが口にしたのは「伊東屋らしくするのがいい」ということでしたから、それは果たしてどのようなことなのか、改めて考える機会になりました。


私はノートをよく取るほうで、社内の会議でも発言者の話を聞きながらずっと何かメモしています。書き方には私なりの流儀があります。ノートを見開きにして、右ページはほかの人が話した内容の要点を記録し、左ページには話を聞きながら自分が気になることや思いついたことを書きつけていくのです。ただし、一度書いたノートを後で見返すことはまずありません。書く目的が、話を頭に叩き込むことにあるからです。実際、書けばその内容を記憶してしまうので、メモをもう一度見る必要はないのです。


言葉で到達点やイメージを共有しようと思っても、上手く伝わらないことは多い。たとえ意味的には正しい言葉を使ったところで、一つの言葉が受け手によっていろんな意味に変換され、齟齬か生じることもあります。この前も、成田空港にオープンした新店舗を説明する資料に、「愚直にアナログに」と書かれていたので、資料の担当者に「愚直」はいらないと注意しました。本人は「ザ・日本の文房具」という新店舗のコンセプトを言い表すために、「真面目に取り組んでいる」という意味で「愚直」を使ったようです。でも私にとっての「愚直」は、「愚か」という言葉にあるように、「前に進んでいない」マイナスの意味に感じられました。


伊藤明(伊東屋)の経歴・略歴

伊藤明、いとう・あきら。日本の経営者。「伊東屋」社長。東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、米アートセンターカレッジ・オブ・デザイン留学を経て伊東屋に入社。同社社長を務めた。

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