井上陽介の名言

井上陽介のプロフィール

井上陽介、いのうえ・ようすけ。「グロービス経営大学院」マネジング・ディレクター。東京都出身。学習院大学法学部卒業後、消費財メーカーを経てグロービスに入社。

井上陽介の名言 一覧

みずからの判断軸の根幹に志や社会的な使命といった強い思いがなければ、「行動力」につながっていかない。


未来を予見しても、それで終わってしまっては何も生み出されない。未来への予見を形にして、そこに価値をもたらすのが今日の「行動」。小さくてもいいから、今この瞬間に一歩を踏み出すことにこそ大きな意味がある。


ビジネスの未来はみずからつくるものであり、仮に時代の大きな方向性が予見できたとしても、その中で何をなすべきかを決めるのは、つまるところ、自分自身にほかならない。


過去からの大きなトレンドや根底の変化をとらえることは不可能ではありません。そのためには一にも二にも「ファクト」。すなわち過去、実際にあった事実のみを頼りに、その積み重ねに基づいて、どういう変化が起こっているのかを考える姿勢や読み解く能力が必要。


新分野に挑む。会社を変える。イノベーションを起こす。どの課題も一筋縄ではいかないだけに、努力しても変わらない状況が続くと、組織全体に諦めの気持ちが広がりやすく、つい現状に甘んじてしまう人も増えてきます。それでも、未来はこちらの方向にあると明確に指し示して説得し、みずからの行動でその流れに人々を巻き込んでいくのが、リーダーのリーダーたる所以でしょう。


変わりやすく、不確実な状況でも、その根底に流れる大きなトレンドを掴むことはできる。私が提唱する「先見力」とは、将来を予測することではなく、未来を予見することです。世界の大きな方向性を見据え、それに向かって行動を起こせる人が先見力に優れた人材。


普段会わない海外の人や異業種・異業界の人に会いに行ったり、国内では見られない海外のユニークなビジネスモデルに現地で直接触れたりすることも、「俯瞰力」を高める大切なポイント。みずからの状況に閉じこもりがちな日常の殻を破り、新たな視点を吸収していくきっかけとなりやすいでしょう。


今ではすっかり見慣れてしまったコンビニ銀行最大手の「セブン銀行」。「コンビニエンスストアに銀行機能があればお客さんは喜ぶに違いない」という予見にもとづいた画期的なビジネスモデルイノベーションの実現は、長野県内の、たった1店舗での実験から始まりました。実験店での小規模な実践と検討を重ねて、はじめて事業化へとつながっていったのです。


起業家本人の強烈な願望がないと、事業は絶対に立ち上がりません。しかし立ち上がったとしても、それだけでは成長しきれないんですね。どこかで踊り場につきあたります。そこでもう一度、自分は何のためにビジネスを行なうのか、どうすれば社会に貢献できるのかといったことを、みずからに厳しく問い直す必要がある。言い換えれば、事業の未来にある種の社会性が伴ってはじめて、その旗のもとに多くの仲間が共感して集まり、成長のダイナミズムが生まれるのです。


確たる判断軸を持つためには、みずからと向き合い、二つの問いを立てる必要があります。一つは、「自分自身がやれること、やりたいことは何か」。自己願望視点の問いです。もう一つは、「社会の中でどうすればみずからを役立たせることができるか」という利他視点の問い。自己の願望と利他の精神にもとづく二つの問いを立て、その問いを深め続けていく中から、はじめてみずからの依って立つ軸が生まれてくるのではないでしょうか。


俯瞰する力を高めるポイントは、できる限りマクロデータにふれること。人口動態もそうですし、テクノロジーの変化についてもそうですね。二つめは、視野を無理やりにでも広げるために、あえて「フレームワーク」を活用すること。フレームワークとは「思考の枠組み」です。漏れやダブりがないように、何らかの枠組みを設けて情報を整理すると、全体の俯瞰が容易になり、それまで見落としていた視点もクリアにならざるをえません。


私たちは普段、世の中の動きをよく見ているようでいて、実はそうでもありません。日常にどっぷり浸かっていると、ものの見方やとらえ方はどうしても限定されてしまうからです。そこで必要なのが「俯瞰力」。空を飛ぶ烏の眼から世界を見るように、視点・視座をより高く引き上げ、より広い視野を持って、環境の変化や問題の構造を立体的にとらえ直すこと。


過去からのトレンドをとらえる時、重要になってくるのが「歴史観」です。世の中で今何が求められているかを問うためにも、歴史観を持つことはビジネスリーダーにとって必須だといえるでしょう。日本のみならず世界の歴史に触れ、歴史を遡りながら世界的な潮流を理解する。そうすることで、表層の短期的な変化を超えた、より根本的なマクロのトレンドを掴み、今、そしてこれから何をすべきかを考えることができるようになる。


ファクトを押さえるためには、絶えず知識・情報の幅を広げ、深く耕しておかなければなりません。その知識や情報を組み合わせ、そこにはどういう意味合いがあるのか、自分なりの仮説を立てるのです。そしてその仮説を常に検証し、事の展開を時系列で追いながら必要に応じて肉づけしたり、修正したりしてアップデートしていく。そうしないと、骨太の深い解釈にはなかなか至らない。


私は担当する講義でトヨタ自動車をよく例に挙げるのですが、同社には、社員一人ひとりに繰り返し問いかけ、考えさせる組織文化が根づいています。例えば、「あなたの仕事の本当の目的は何ですか」という問いがあります。この問いもある意味、「俯瞰力」を高める思考のギプスだといえるでしょう。仕事の目的というと、日常ではつい売上や予算といった目前の数字に意識が向かいがちですが、それらを達成した先にある本当の目的とは何なのか。自問自答を習慣づけ、徹底的に考え抜くことで、視座をより高く、視野をより広く保つことができるからです。


井上陽介の経歴・略歴

井上陽介、いのうえ・ようすけ。「グロービス経営大学院」マネジング・ディレクター。東京都出身。学習院大学法学部卒業後、消費財メーカーを経てグロービスに入社。

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