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井上智洋の名言

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井上智洋のプロフィール

井上智洋、いのうえ・ともひろ。日本の経済学者。「駒澤大学経済学部」准教授、「AI社会論研究会」共同発起人。東京都出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業、早稲田大学大学院経済学研究科で経済学博士号取得。IT企業勤務、早稲田大学政治経済学部助教などを経て駒澤大学経済学部准教授。専門はマクロ経済学、貨幣経済論、成長理論。

井上智洋の名言 一覧

変化は急にくるわけじゃなくて、ゆるやかにくる。


AIは将棋や囲碁といたルールがあるものや、俳句やコラージュアートのような組み合わせの数が決まっているものは得意です。一方で、ゼロから作るものや複雑な構造物のものは苦手。そこは人間のほうが得意なところです。


製造業では収益構造を表す曲線を「スマイルカーブ」と呼びます。日本企業は収益性の低い組み立て・製造部分は強いのですが、収益性の高い研究開発部門とマーケティング部門は弱く、なかでも自社製品を他社製品と差別化していくブランディングが不得手です。ブランディングもAIでは難しい、感性が重要となる領域です。


安心材料といえるかどうかわからないですけど、ある新しい技術が出てきて、それが今ある仕事にとって代わるまではけっこう時間がかかるものなんです。スーパーのレジなんかはセルフレジにする技術はすでにあるけれども、消費者が対応できず、ついつい人間がいるレジに並んじゃう。あるいは経営者が面倒臭がってセルフレジを導入しないとか、いきなり変わるということではなく猶予はあるので、その間に考えるのも手です。


ちょっと努力すれば就けていた仕事こそがAIにとって代わられちゃう時代がきます。その点では資格はまったく頼りにならない時代になると思います。これまでは手に職をつければ一生安心だといわれていましたが、手に職を持つような仕事が一番なくなってしまいます。一方で企業の総合職なんかは、軟体動物のようにいろいろ柔軟に対応できるので、残る可能性は高いです。


スティーブ・ジョブズは大学を中退してゲーム会社アタリに入社しましたが、風呂には入らない、野菜しか食べないといった変人ぶりで、周りから嫌われていたようです。そのため当時のアタリの社長はジョブズを夜間勤務に回して、周囲とぶつからないよう隔離したのです。無理をしても、変人のジョブズを社内に囲おうとしたわけです。日本では以前から周囲に合わせようとしない人間は嫌われてきましたが、中学・高校の時代からLINEで育ってきたいまの学生たちは、周囲から浮くことをことのほか恐れます。大学でも、昔はいたであろう変人の部類の若者はほとんど見当たりません。それだけ変わり者は貴重になっているわけで、これからの時代の企業は、「変人をいかに囲うか」を意識して考えるべきかもしれません。


AIの時代になっても必要とされる人材になるためには、感性と悟性を磨くこと。悟性とは、言い換えれば「思考能力」。思考能力を鍛えるには、様々な思考パターンを頭にインプットしていくことがまず必要です。そうした思考のパターンを身につけるためによい学問分野として、数学、哲学、計算機科学(プログラミング)、経済学などが挙げられます。感性や悟性は実用的な勉強だけでは身につきません。欧米では社会のリーダーを育てるために、歴史や哲学などのリベラルアーツの教育を重視しています。


事務職と総合職なら総合職のほうが生き残りやすいのですが、人の言葉を理解する汎用AIが出てくると、それも危なくなってしまいます。そんななかで、生き残るだろうと思うのが、クリエイティビティ系、マネージメント系、ホスピタリティ系の「CMH」です。ただ、もちろんそこにもAIは進出してくるのでAIとの競争にはさらされます。全員、仕事がなくなるわけではありません。「CMH」のなかでもAIとの競争に勝ったスーパー労働者の人は残りますし、AIを導入する会社を運営する資本家は残ります。そんな社会になったらやっぱり富の再分配が必要になると思うんです。稼げる人には思いっきり稼いでもらって、稼げない人に分配してもらう。これまでは、中間層が分厚かったので反対する人も多かったですが、働きたくても働く場所がないわけですから、そうせざるを得ないと思います。


井上智洋の経歴・略歴

井上智洋、いのうえ・ともひろ。日本の経済学者。「駒澤大学経済学部」准教授、「AI社会論研究会」共同発起人。東京都出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業、早稲田大学大学院経済学研究科で経済学博士号取得。IT企業勤務、早稲田大学政治経済学部助教などを経て駒澤大学経済学部准教授。専門はマクロ経済学、貨幣経済論、成長理論。

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