丹羽宇一郎の名言

丹羽宇一郎のプロフィール

丹羽宇一郎、にわ・ういちろう。日本の経営者、外交官。伊藤忠商事会長。愛知県出身。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。食料第二本部長心得兼油脂部長、業務部長、取締役、常務、専務、生活産業グループ統括役員兼食料部門長、副社長、経営企画担当役員兼海外・開発担当役員兼生活産業カンパニー管掌などを経て社長・会長。主な著書に『まずは社長がやめなさい』『人は仕事で磨かれる』など。

丹羽宇一郎の名言 一覧

人は集団になるとたやすく狂う。判断力を失う。そして、深い禍根を残す。

丹羽宇一郎の名言|人は集団になるとたやすく狂う

自らを律することができないトップは、誰からも信用されない。

丹羽宇一郎の名言|自らを律することができないトップは、誰からも信用されない

すべてやり尽くすからこそ、結果がどうであれ受け入れられる。

丹羽宇一郎の名言|すべてやり尽くすからこそ、結果がどうであれ受け入れられる

勝負をしていれば、たとえ最善の判断をしても結果的に負けてしまうことがあります。そこからどう立ち直るのかということも、長い人生では大事なこと。

丹羽宇一郎の名言|どう立ち直るのかということも、長い人生では大事なこと

残念ながら教訓というのは自分のためのもので、人のものにはならない。まったく同じ事象が起きることはないし、事象の原因も変わる。だからバブルは繰り返す。

丹羽宇一郎の名言|教訓というのは自分のためのもので、人のものにはならない

ダイレクトトーク(直接対話)をやるなら、徹底的にやらないと駄目だ。

丹羽宇一郎の名言|ダイレクトトークをやるなら、徹底的にやらないと駄目だ

世界中、色々なところへ行き、色々な人と会うことで人の心は磨かれていく。

丹羽宇一郎の名言|世界中、色々なところへ行き、色々な人と会うことで人の心は磨かれていく

人は誰しも私利私欲に走りやすい。しかし、皆が私利私欲に走ってしまっては国の未来も危ういものになる。

丹羽宇一郎の名言|皆が私利私欲に走ってしまっては国の未来も危ういものになる

人というものは、仕事で磨かれ、読書で磨かれ、他人と交わることでこそ、心が鍛錬される。

丹羽宇一郎の名言|人というものは、仕事で磨かれ、読書で磨かれ、他人と交わることでこそ、心が鍛錬される

時に失敗することがあっても、その経験がまた財産になる。

丹羽宇一郎の名言|時に失敗することがあっても、その経験がまた財産になる

最後は心の強さと平常心。頂点を目指すような戦いにおいて技術はさほど変わらない、心の持ち方によって勝敗が決する。

丹羽宇一郎の名言|最後は心の強さと平常心

人は一生勉強。謙虚に常に心を鍛えることで己を磨いていくことが大事。

丹羽宇一郎の名言|人は一生勉強

人を生かすことをしない経営者は失格。

丹羽宇一郎の名言|人を生かすことをしない経営者は失格

正解は1つではない。ベストはなく、これがベターだと考えられる選択をしていくしかない。そのベターも、会社によって違う。

丹羽宇一郎の名言|ベターだと考えられる選択をしていくしかない

商社で学んだことは、現場の一次情報から判断すること。

丹羽宇一郎の名言|商社で学んだことは、現場の一次情報から判断すること

「お前は、何様だ」と、自分に言い聞かせなければ、従業員のことを見失いかねない。

丹羽宇一郎の名言|「お前は、何様だ」と、自分に言い聞かせなければ

私は、自分の実力を最大限に発揮したければ平常心を失わないことが何より重要じゃないかと考えています。

丹羽宇一郎の名言|自分の実力を最大限に発揮したければ平常心を失わないことが何より重要

悲観的に考えて、楽観的に行動しろ。最悪を考えて準備したら、あとはうまくいくと思って明るくいったほうがいい。

丹羽宇一郎の名言|悲観的に考えて、楽観的に行動しろ

人間は誰しも、予測できることであっても、悲惨な結末を見るまでは行動を起こしたがらない。

丹羽宇一郎の名言|人間は誰しも、予測できることであっても、悲惨な結末を見るまでは行動を起こしたがらない。

今一番大切なことは、信頼を取り戻すことだ。それなくして、世界の安定はない。

丹羽宇一郎の名言|今一番大切なことは、信頼を取り戻すこと

信頼が得られれば、必ず利益はついてくる。

丹羽宇一郎の名言|信頼が得られれば、必ず利益はついてくる。

部下と信頼関係を築くことができなければ、上司としても失格。

丹羽宇一郎の名言|部下と信頼関係を築くことができなければ、上司としても失格。

若いときに金儲けなんか考えるのは、ロクなものにならない。金儲けを目的にしたら、多少のことならと悪いことをしてでも金を儲けたいと思ってしまうものです。これは人間の本性です。金を追っかけてはいけない。

丹羽宇一郎の名言|金を追っかけてはいけない

出世やお金という目先の欲で突進すれば、人間は卑しい本性が現れてしまいます。ですから私は、利益よりも信頼が先であることを常に意識してきました。

丹羽宇一郎の名言|利益よりも信頼が先

信頼を得るにはどうすればいいのか。私の考えを言えば、その基本は、「誠実さ」と「言行一致」。この2つに尽きます。

丹羽宇一郎の名言|信頼を得るために必要なふたつのこと

いついかなる場合も、国民の益を一番に考えて行動できるのが、真の政治家。

丹羽宇一郎の名言|真の政治家とは

ナショナリズムを煽動する方向に舵を切って国が栄えた例は、歴史上ひとつもない。

丹羽宇一郎の名言|ナショナリズムを煽動する方向に舵を切って国が栄えた例は、歴史上ひとつもない。

会社の会長、社長や国のリーダーなどトップに立つ人は私人でなく公人であり、その発言は「ファイナル・ワン」。つまり、後で「あれはこういう意味だった」とか「個人的な意見」などといくら説明しても取り消すことはできません。

丹羽宇一郎の名言|トップに立つ人は私人ではなく公人

私が商社時代、部下に取引先と信頼関係をつくるために言い続けてきたことは「お金儲けのために仕事をするんじゃない」「金を追っかけていったら、逆に金は逃げるぞ」ということです。

丹羽宇一郎の名言|金を追っかけていったら、逆に金は逃げるぞ

20代の頃はアリのようにがむしゃらに働きなさい。そして早く仕事を覚えていく。それから30代になったら、トンボのように複眼で大所高所から仕事を見るようにしなさい。いろんな人の視点で、多角的に物事を見る力を身に付けなさい。

丹羽宇一郎の名言|20代はアリのように、30代はトンボのように

伊藤忠の社長を辞めた頃に考えたのですが、残りの人生は社会のため、国のために使おうと決めました。だからある意味、覚悟はできていた。

丹羽宇一郎の名言|残りの人生は社会のため、国のために使おうと決めた

世界情勢が目まぐるしく変わる中で、不合理・非常識なことに時間を費やしている余裕はない。

丹羽宇一郎の名言|不合理・非常識なことに時間を費やしている余裕はない

会社の経営とは、最大の資産である人をどれだけ生かすかに尽きる。つまり、人を理解しなければならない。

丹羽宇一郎の名言|経営とは、人をどれだけ生かすかに尽きる

後継者選びは経営者の責任の1つ。そこから逃げてはいけない。継者候補となる社員一人一人を見ていくしかない。

丹羽宇一郎の名言|後継者選びは経営者の責任の1つ

経営者は公人として、その振る舞いが社員を含めたすべてのステークホルダーに見られているという意識を持つ必要がある。

丹羽宇一郎の名言|経営者は見られているという意識を持つ必要がある

経営者というものは、私人ではない。いついかなるときも、公的な存在だという自覚が必要。

丹羽宇一郎の名言|経営者というものは、私人ではない

良さそうな人材には、海外赴任など様々な経験をさせてみる。すると、良い人材は自然と周囲から押し出されてくる。

丹羽宇一郎の名言|良さそうな人材に様々な経験をさせてみる

虚栄心というものが、時に人を努力させ、時には人を誤った方向へ誘惑する。

丹羽宇一郎の名言|虚栄心というものが、時に人を努力させ、時には人を誤った方向へ誘惑する

企業にしろ、政治にしろ、例外はあるだろうが、一般的に言えば、長期化すれば権力そのものはみな腐っていくのが常。

丹羽宇一郎の名言|長期化すれば権力そのものはみな腐っていくのが常

自分に負けないよう、欲望に負けないよう、心の鍛錬をすることが重要。

丹羽宇一郎の名言|自分に負けないよう、欲望に負けないよう、心の鍛錬をすることが重要

人間の性というか、自己申告だと損をできるだけ少なく報告するのが常。

丹羽宇一郎の名言|自己申告だと損をできるだけ少なく報告するのが常

逆境に強い人がいるわけではなくて、逆境が人を強くするんです。

丹羽宇一郎の名言|逆境が人を強くする

スランプを感じるのは、その人が一生懸命仕事に打ち込んできたからです。

丹羽宇一郎の名言|スランプを感じる人の特徴

私は人のDNAにほとんど違いはないと考えています。一流と二流を分けるものは、継続した努力以外にはありません。

丹羽宇一郎の名言|一流と二流を分けるものは努力以外にない

人間の底力は「仕事×時間」で決まるものです。「俺はこんなに頑張ってきたんだ。努力の量は誰にも負けないぞ」という思いが、いざというときに自分の支えになります。

丹羽宇一郎の名言|努力することの効用

何のためにやっているのかよくわからないのに、とにかく時間を費やしているのは努力するふりをしているだけです。正しく努力するコツは、「何のために」という目的を常に意識することだと思います。

丹羽宇一郎の名言|正しく努力するコツ

「コツコツ努力することはカッコ悪い」という悪口は、努力する才能のない人の僻(ひが)みです。「悔しかったらお前も努力してみろ」と言い返してやればいい。

丹羽宇一郎の名言|悔しかったらお前も努力してみろと言い返してやればいい

努力こそ才能なんです。ビジネスマンでいえば、人が遊んでいるときも、我を忘れて仕事する。仕事のことを考えて気がついたらもう夜中になっていた、というくらいに三昧境(さんまいきょう:無我の境地)で働く。一流の人はみんなそういう経験をしてきたはずです。

丹羽宇一郎の名言|成長するビジネスマンの特徴

リーダーというのは、常に弱い人の味方でなければいけません。強い人は放っておいても生きていけますから、弱い人にも平等に機会を与えていく。そういう温かい血を養って、初めて人の上に立てるんです。

丹羽宇一郎の名言|リーダーは常に弱い人の味方でなければならない

若いうちに苦労をすると、精神的に強くなるだけでなく、人間性も磨かれます。逆境や苦労を経験すると、人の痛みがわかるようにもなります。そして、人に優しく、温かい視線を持つようにもなります。こうした人間的優しさというのは、人の上に立つ人には絶対に必要なものです。

丹羽宇一郎の名言|人の上に立ちたいなら、若いうちの苦労は絶対に必要

北風に身をさらす経験をすれば人は鍛えられます。だから配属部署は、儲かっている部署よりも、儲かっていない部署の方がいい。貧乏な部署で、「なんで俺はこんなに努力しても恵まれないんだ」と悔しい思いをしながら、それでも人や環境のせいにせず、必死に乗り越えようとしている人は間違いなく成長します。逆に、大儲けをしている部署に入って恵まれた仕事をしていたら、よっぽど高い意識を持たないと強くなれません。だから、「逆境はチャンス、順境はピンチ」なんです。

丹羽宇一郎の名言|逆境はチャンス、順境はピンチ

自分の利益よりも、まずまわりの幸福を考える。それがリーダーの条件だ。

丹羽宇一郎の名言 格言|リーダーの条件とは

経営者は、周囲から「あいつは頭がおかしいんじゃないか」と思われるくらい、確固とした信念を持たなければ、社員はついてきません。

丹羽宇一郎の名言|経営者は確固とした信念を

黒塗りの車で送り迎えなんていう生活をしていたら、世間の常識とどんどんズレてしまいます。私はそれが怖いのです。
【覚書き|伊藤忠社長就任後も、電車通勤をつづけた理由を聞かれての発言】

丹羽宇一郎の名言・格言|世間の常識とズレることが怖い

あくまでも一部の出来事にすぎず、だからこそメディアが取り上げる。現場を自分の目できちんと確認することです。自分で判断を下す人には、とくにこれが必要でしょう。
【覚書き|マスメディアが流す情報が現場と乖離していることがよくあり、実際に現場に行かないと本当のことはわからないという趣旨の発言】

丹羽宇一郎の名言・格言|メディアの情報だけでなく、自分の目で実際に確認しないといけない

企業には賛成多数で決める人事はひとつもありません。だから、企業の不祥事は全部、トップの責任です。トップが責任をとらないのは許されないことです。

丹羽宇一郎の名言・格言|企業の不祥事は全部トップの責任

教育の本質は、個々人の個性や人間性に一対一で、どう向き合うかです。経済は、勝つか負けるかしかないですが、人間の生活は勝つか負けるかだけじゃありません。

丹羽宇一郎の名言・格言|人間の生活は勝つか負けるかだけではない

誰もが持つ「動物の血」は隣同士の矮小な競争へと私たちを駆り立てようとします。しかし、本当に大切なのは、いつか訪れる死の瞬間、自分は人の役に立つ仕事ができたと思い返せる偽りのない生き方です。もし、どこかに強欲さがあれば、謙虚な気持ちで原点に戻り、勉強を重ねることです。努力する人間を社会は決して放っておきません。どこかで誰かが見ていて光をあてようとします。

丹羽宇一郎の名言|努力する人間を社会は決して放っておかない

本を読むことは、時空間を超えて自分では体験できない経験をすることです。すると、自身が経験した漠とした不思議さが先人たちの経験と結びつき、普遍化されます。私は多忙を極めた社長時代も年間60冊は読破していました。

丹羽宇一郎の名言|ビジネスマンが本を読むメリット

困難な課題に直面したとき打開するために必要なのは、「自分は間違っていない」という能力の過信でもなければ、「自分は間違っていた」という全否定でもありません。信念は持ちつつも、困難な状況に応じて自らの思考を開いていく謙虚さです。また、人は苦しい状況になるほど人の痛みがわかるようになります。他者への共感は、他者とともに困難に立ち向かう場を生み出します。やがて、これまでにない知恵と力が生まれ、状況が変わり、不可能が可能になります。

丹羽宇一郎の名言|困難に直面したとき必要なのは謙虚さ

9年間にも及ぶアメリカ勤務中と帰国後の数年間、食料畑を歩んでいた私は「アメリカの農業については誰にも負けない」といえるだけの力をつけようと、「アメリカ」と名のつく本は農業関係を中心に片っ端から買い集め、読破しました。駐在中も頼まれて、商品市場の記事を日本の新聞に書き、帰国後は一課長の立場で業界紙に「アメリカ農業小史」などの論文を執筆し、学者相手のディスカッションもこなしました。アメリカ農務省の最新データと現地での経験を持つ私の方が、学者より遥かに詳しく、「伊藤忠に丹羽という男がいる」と認められるようになっていました。

丹羽宇一郎の名言|自分の専門分野は学者に負けないほど勉強する

アリのように働き、経験を積めば、仕事に関する様々な知識を覚えることができます。ただ、その多くは言葉で表現できない暗黙知で、そのままでは概念化できません。そこで勉強を通した形式知を得ることで経験と理論が結びつき、トンボのような複眼的な思考を身につけることができるのです。

丹羽宇一郎の名言|経験から得る暗黙知、勉強から得る形式知の両方が必要

職業人生でより重要なのは40代前半から次の10年間でしょう。組織の中枢を担うためのマネジメント力が問われるからです。経営の真髄は人的資産をいかに運用管理するかにあります。とすれば、人間はいかなる存在か、その本質を知ることにこそマネジメントの原点はあります。それは自ら苦しい経験を重ね、そして読書などで先人たちの数多くの経験を知ることによって初めて得られます。

丹羽宇一郎の名言|40代はマネジメント力を磨く

読書で何を読むかは人それぞれで、「これを読みたい」と思う本を読むのが一番です。一冊の本を読んで、心に刻む言葉がひとつふたつあれば十分です。それが頭と心に栄養を与えます。そして、同じ本に接しても自立と成長を志向する意識がない限り、情報は流れていくだけです。

丹羽宇一郎の名言|読書で頭と心に栄養を

30代前半から40代前半までの10年間は、自分が関わっている仕事について日本一、いや、世界一になるつもりで勉強することが重要です。学者と議論しても負けないほど勉強を重ねる。自動車業界に身を置いていれば、「自動車」と名のつく本はすべて買うぐらいの覚悟が必要です。並大抵の努力ではできません。

丹羽宇一郎の名言|30代から40代までの10年間は自分の分野で世界一になるくらい勉強する

入社して30代前半までの最初の10年間は、アリのようになって働くことが重要です。若い時期に人生を切り開くために必要な、仕事の基本を体に覚えさせるのです。力を出し切るまで働くという意味を込めて、私は「泥のように働け」と言っています。

丹羽宇一郎の名言|社会人の最初の10年間はアリのように働き、仕事の基本を体に覚えさせろ

誰がやっても傷だらけになるなら、俺がやればいい。
【覚書き|駐中国大使に任命されたときに周囲に語った言葉】

丹羽宇一郎の名言|傷だらけになる覚悟をする

エリートなき国は滅びます。国だけではなく、エリートなき企業も滅びます。どういう人をエリートと呼ぶかよくよく考えなきゃいけない。人に尽くす喜びを本当に感じている人こそが、真のエリートになる資格がある。

丹羽宇一郎の名言・格言|人に尽くす喜びを感じるエリートがいないと国も企業も滅びる

みな平等で、同じように育ち、同じように働き、同じような給料をやっていく。おそらくそれは難しいでしょう。しかし、格差が固定するようではいけない。流動性、つまり機会の平等が確保されていなくてはいけません。

丹羽宇一郎の名言・格言|格差がない社会よりも、機会の平等が確保された格差が固定しない社会を

株式会社の歴史なんて、たかだか120から130年そこらです。世界最初の株式会社は1600年に設立された英国の東インド会社ですが、会計制度が確立されたのは1870年代の終わりのヴィクトリア王朝の時代でしょう。いまの株式会社の形態がずっと続くという必然性はありません。

丹羽宇一郎の名言・格言|いまの株式会社の形態がずっと続く必然性はない

私は正規雇用と非正規雇用という呼び方は変えるべきだと思うんです。パートタイムであろうと、フルタイムであろうと働けば税金を納めますから、その分、日本の財政は改善されます。納税者ということで見れば、正規も非正規もありません。

丹羽宇一郎の名言・格言|納税者ということで見れば、雇用に正規も非正規もない

日本は資源が乏しく、武器となるのは人と技術しかありません。私は頭脳流出だけでなく、若い人の理工系離れについても危機感を持っています。これから少子化で人はどんどん減りますから、技術まで落ちぶれたら日本経済の将来に大きな支障をきたす可能性があります。アメリカも理工系学生が減ってきたそうですが、奨学金と先生を増やしてテコ入れすると言っています。中国もドイツも同じように理工系離れを食い止めようとしています。

丹羽宇一郎の名言・格言|日本が生き残るには理工系離れ対策を

明日は今日より良くなると、みんなが夢を持てる社会にしないかぎり、日本の未来に光が昇る時期が遅くなることは間違いありません。

丹羽宇一郎の名言|みんなが夢を持てる社会にしないかぎり、日本の未来に光が昇る時期が遅くなる

正社員を減らして非正規社員を増やせば、企業は人件費を減らすことができます。しかし、それは言葉を換えれば、労働力の使い捨てにほかなりません。最初から長期間雇用するつもりがなければ、教育しても仕方がないので、どうしても企業の人材育成は疎かになります。また、同じ職場で長く働くことで可能だった技術継承もできなくなります。

丹羽宇一郎の名言|非正規社員を増やすことのデメリット

自分の仕事に関することを、一流のレベルになるまで勉強すること。残業が多いのもいいとは言えませんが、早く帰って遊んでいてもいけない。毎日、30分でも、勉強の時間を取るべきです。

丹羽宇一郎の名言|一流のレベルになるまで勉強する

若い人には、世界で一流の人とつきあうように言っています。日本人だけを相手にしているようでは視野が狭い。仕事の本当の深さを知ることができません。若い人には、ぜひ世界の現場に出て、本物の一流を知ってほしい。

丹羽宇一郎の名言|世界で一流の人とつきあう

いったん信頼にヒビが入ったら、「私はそんな人間ではありません」といくら説明しても、いくらお土産を持っていっても、あるいはお金を出しても、信頼関係はそう簡単に取り戻せるものではない。

丹羽宇一郎の名言|信頼関係はそう簡単に取り戻せるものではない

相手との信頼関係よりも、自分の都合や論理を優先しなければならなくなったとき、陥りがちなのが、「丁寧に説明すればわかってもらえる」というような考え方です。しかし、これは間違いです。いったん信頼にヒビが入ると、いくら説明しても、言い訳をすればするほど、自分が信頼を打ち壊したという確信犯になる。

丹羽宇一郎の名言|いったん信頼にヒビが入ると、いくら説明しても駄目になる

仕事というものは、価格とか技術力による品質というよりも「人間力の勝負」、つまり人格と人格の戦いであると思います。

丹羽宇一郎の名言|仕事は人間力の勝負

この商品はなかなか故障しないで長持ちするとか、相手に都合のよいセールストークを並べて売れるだけ売りつけて、あとは知らん顔では、一時的に売上が上がったとしても、長続きしません。まして、もしそれが嘘八百を並べていたとわかったら、もう二度と買ってくれない。相手の信頼を裏切ってはどうしようもない。いったん信用を失ったら、いくらお金を出しても信頼は取り戻せません。

丹羽宇一郎の名言|相手の信頼を裏切ってはどうしようもない

これからリーダーになろうとする人は、相当に人間性が問われることを覚悟したほうがいい。平社員のころのように、目の前の仕事だけをひたすらやっていればいいというわけではありません。新規事業に参入するとか、海外でプロジェクトを立ち上げるとか、そうした大きなビジネスを展開する局面では、「どんを人間がやっているのか」ということが重要な要素になるので、相手と信頼関係を築けなければ、仕事になりません。

丹羽宇一郎の名言|リーダーは相当に人間性が問われる

長期的にビジネスを成功させていくためには、自分の会社のみならず、相手の会社にもプラスになるようにしなければならない。フェース・ツゥー・フェースでぶつかり合って、お互いに信頼関係が生まれて「この人となら」と思えたときから、ビッグビジネスへの機会が生まれるのです。

丹羽宇一郎の名言|ビッグビジネスの機会を生むには

本は通勤時に電車の中で読んでいました。そのために、わざわざ職場まで電車で1時間はかかる郊外に家を買いました。始発だとまず座れますから、本を読みやすい。帰宅時も必ず途中で空いてきて座れるので本が読めました。

丹羽宇一郎の名言|通勤中に本を読むために郊外に家を買った

まさに今こそ、日中関係を考える時です。互いに同じ人間だということを理解すべきです。それは日本人が中国人を理解するだけではなく、逆に中国人にも日本を理解してもらわないといけない。それが、全くできていない。これは互いに主張だけを続けても解決しません。

丹羽宇一郎の名言|互いに同じ人間だということを理解すべき

トップに立つことができたのは、自分の実力だと考えるのは思い上がり。本当に稼いでいるのは国民であり従業員である。そのことを忘れていないだろうか。

丹羽宇一郎の名言|トップに立つことができたのは、自分の実力だと考えるのは思い上がり

どんな立派な人でも、魔が差すということがある。時に動物の心が顔を出して、立派な人でも愚かな行動をしてしまうことがある。そうならないためには正直に生きるしかない。

丹羽宇一郎の名言|どんな立派な人でも、魔が差すということがある

大抵の場合、社長の周囲に口うるさい人はいなくなります。だからこそ、私が社外取締役として、ごちゃごちゃと口うるさく言うということです。その言葉は一人の社外取締役の言葉ではなく、ほかの役員や部下である部長や課長たち、社員一人一人の意見だと思ってくださいと伝えています。

丹羽宇一郎の名言|口うるさく言ってくれる人を持つ

企業不祥事を起こさないようにするためには、コーポレートガバナンス・コードを策定したり、社外取締役を増やせばいいというものではない。人として当たり前の「嘘はつくな」、「クリーン、オネスト、ビューティフル」、「清く、正しく、美しく」という子供でも分かるようなことを徹底するべきである。

丹羽宇一郎の名言|人として当たり前のことを徹底するべき

一見、「これをやるな」というネガティブリストは発想を制限しそうに思えますが、それは逆です。イノベーションは意外なところから生まれます。これがポジティブリストだと「これをやれ」の中に「医療分野の研究」が入っていないので、やってはいけないということになる。ネガティブリストだと、「やってはいけない」こと以外は何をやってもよい。だからイノベーションが生まれやすい。

丹羽宇一郎の名言|ポジティブリストよりもネガティブリストの方がイノベーションが生まれやすい

「信なくして国立たず」という言葉がありますが、社長をどれだけ信頼できるか、社長は社員をどれだけ信頼しているか、そうしたことが第一にあるはず。

丹羽宇一郎の名言|社長をどれだけ信頼できるか、社長は社員をどれだけ信頼しているか、そうしたことが第一

経営でも、相手と5分くらい話していて「この人は相当出世する」とピンとくることがあります。そうした直感は、若くて経験が足りないときはよくわからなかった。人生経験だったり、自分の専門分野の経験を相当積み重ねて、ようやくひらめきが働くのでしょう。

丹羽宇一郎の名言|人生経験だったり、自分の専門分野の経験を相当積み重ねて、ようやくひらめきが働く

90年代半ば、業務部長として不良化したバブル期の資産の早期処理を小生意気にも訴えたのだが、案の定、経験豊かな副社長たちに「何を言うのか」と怒られてしまった。このときに初めて、会社に影響を与えるには常務くらいにはなる必要があると思った。

丹羽宇一郎の名言|会社に影響を与えるには常務くらいにはなる必要がある

子会社の整理の過程で退職してもらった人たちも多く出たが、伊藤忠は危機を乗り越えられた。隠し事はせずに公明正大に訴えたことで、社員のバックアップを得られたのだと思う。社員なくして今の私はない。

丹羽宇一郎の名言|隠し事はせずに公明正大に訴えたことで、社員のバックアップを得られた

ある有名大学経済学者の研究で、35年間200人を調査したそうです。その結果、子供の頃から優秀な人でも大人になったら普通だったり、逆に子供のころは目立たなかったのに大人になったら立派な経営者になったりする人もいる。でも、経営者になるような人は共通して、忍耐力、諦めない心があったといいます。知識も大事ですが、それ以上に、物事に取り組む姿勢が大切だということだと思います。

丹羽宇一郎の名言|知識も大事ですが、それ以上に、物事に取り組む姿勢が大切

若い頃は、背伸びをして堅い雑誌を読んだ時期もありました。でも、時間がたつと忘れています。背伸びをしているだけで、本来、関心がまだなかったんでしょう。そういう読書は身につかない。だから、人にどんな本を読めばいいのかと相談されると「その時その時で違うんだよ」と答えます。時代によって感動、感激は違いますから、その時に読みたい本を読むのが一番の正解です。

丹羽宇一郎の名言|その時に読みたい本を読むのが一番の正解

最も大事なことは、自然科学と社会科学の違いを考えることです。自然科学は帰納法で考えます。1つの公式があり、その前提に則って物事を組み立てる。一方、社会科学は演繹法で、正解は1つではない。百点満点もないかわりに0点もない。

丹羽宇一郎の名言|最も大事なことは、自然科学と社会科学の違いを考えること

90年代半ばごろ、経営の重要事項を決める副社長会で発言したことをよく覚えている。「私は長く相場(穀物トレーダー)をやってきたので、やばいと思うときは目をつぶってポジションの半分を損切りするのが相場の鉄則だと考えています。傷が深くなるので、とにかく半分切ってください」。ぱっと手を挙げて、そう訴えた。

丹羽宇一郎の名言|やばいと思うときは目をつぶってポジションの半分を損切りするのが相場の鉄則

誰しも家族の影響は大きいと思います。実家が書店だったので、本は比較的身近な存在でしたし、両親や祖父母の言葉や働き方を見てきました。大人とはこういうものだという、最初の認識はその姿です。影響を受けないほうがおかしい。父は厳格な人で、食事中に少しこぼしたりするとものすごく怒られました。そして、祖父母もうそを許さない人でした。そういうことは、今でも強烈に覚えています。うそはついてはいけない。正直に生きるんだと。

丹羽宇一郎の名言|誰しも家族の影響は大きい

問題に直面したときに大切なのは、まず常識と良識です。これに則って対応することが前提になります。もうひとつは、自分の心に忠実に、ということです。これはロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』の言葉です。若い頃にこの作品を読んでいて、この言葉がずっと心に残っていました。例えば、お金のため、出世のため、そんなことのために自分にうそをついて生きていったとして、それでいいのか。絶対に嫌ですよね。だから、お世辞は言わないし、正しいと思ったら、口に出す。そうして、常識、良識を持って対応するしかありません。

丹羽宇一郎の名言|問題に直面したときは常識、良識を持って対応するしかない

丹羽宇一郎の経歴・略歴

丹羽宇一郎、にわ・ういちろう。日本の経営者、外交官。伊藤忠商事会長。愛知県出身。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。食料第二本部長心得兼油脂部長、業務部長、取締役、常務、専務、生活産業グループ統括役員兼食料部門長、副社長、経営企画担当役員兼海外・開発担当役員兼生活産業カンパニー管掌などを経て社長・会長。主な著書に『まずは社長がやめなさい』『人は仕事で磨かれる』など。

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