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中西勝則の名言

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中西勝則のプロフィール

中西勝則、なかにし・かつのり。日本の銀行家。「静岡銀行」会長。静岡県出身。慶應義塾大学商学部卒業後、静岡銀行に入行。人事部長、経営管理部長、取締役執行役員、取締役常務執行役員などを経て頭取に就任。そのほか、全国地方銀行協会会長などを務めた。

中西勝則の名言 一覧

静岡銀行が事業承継や再生に積極的に取り組んでいるのは、金融機関の使命を果たすこと、つまり、地域経済を守り活性化させるためです。取引先企業は、長い間ともに時間を過ごしてきた間柄。最後まで責任を持ち、誠実に付き合うことが地方銀行としてのあるべき姿です。


想定外の事態に直面した時は、すぐに思考回路を切り替えて、迅速に対応することが大切。


ある面「想定外」の事態は仕方がないとは思います。大切なことは、その後をどうするかです。


無理をしないことと、何もしないことでは、まったく意味が違う。


心がけていることは、「地域経済の発展に貢献するためには、まず自らが健全でなくてはならない」という本来あるべき姿を守り通すこと。


私どもの地域では東海地震の発生が想定されています。実際に起きたら、それは文字通り想定外のものになってしまうかもしれませんが、あらゆる事態を想定して、日頃から万全な備えを行っておくことは非常に大切なことです。


アメリカの9・11テロ当時、当行のニューヨーク支店のオフィスは世界貿易センタービルの80階にありました。あの時も、旅客機がビルにぶつかり大きな衝撃を受けた時、片づけなどはしないで、すぐにビルを降り始めたのです。行員は10人ほどいたのですが、全員が助かりました。エレベーターは使えなくなっていましたから、45分かけて歩いて降り、脱出後ほどなくしてビルが崩壊したようです。これは海外でも、国内と同様に緊急時の訓練をしていたからできたことだと思います。


たとえ業績が悪化している企業でも、事業承継には大きな意味があります。各社の事業をよく見ると、その企業なりの「宝石」が存在し、宝石の喪失は社会的財産の喪失でもあるからです。減少傾向であっても計上する売り上げがあるのなら、その企業を必要とする人が存在するということです。宝石を消失させずに事業承継し有効活用を図ることは地域経済の活性化につながります。


2008年には「転廃業についてのマニュアル」を作成しました。マニュアルで最も重視するポイントは、一人ひとりが「最期をしっかり看取る」という意識を持つこと。そのほか、資金繰りが悪くなる兆候や気をつけるべき経営者の言動など、具体的なノウハウも盛り込んであります。私が支援したケースのように、住む家を残すことは切実な課題であり、できるだけその努力をすべきであることも記載しています。


私が頭取時代、静岡銀行は5年間で中小企業などに対して128億円の債権を放棄しました。これにより過去からの累計で1万8000人の雇用を守ることができた計算になります。もし、仮にこれらの企業が破産した場合の損失額は7170億円。そのうち静岡銀行が失う経済的対価は204億円に達していたと試算できますから、債権放棄は十分に経済合理性を確保していますし、それ以上に社会的損失を回避するために大きな意味を持つものだったといえます。


業績が悪化した取引先に対し、まず我々がやることは経営改善の支援です。経常改善が難しい場合はいろいろな法律を使い、法的整理や私的整理のスキームによる再生を考えます。経営改善や再生がうまく進まない場合などはM&A(合併・買収)の道も考えます。過去10年における静岡銀行の事業再生支援件数は166件。そのうち、M&Aで33件を支援しています。


ある時、中学時代の後輩が訪ねてきました。「もう会社を続けられない。明日にも倒産しそうだから弁護士を紹介してほしい」と。倒産させて逃亡してしまう経営者がいる一方で、このように筋を通して後始末をしようとする経営者がいることに心を打たれました。後輩の会社は最終的に民事再生で処理をしました。彼は80歳になるお母さんと一緒に住んでいたので、自宅を残せるスキームを作りました。この出来事をきっかけに、自ら後始末をしようと考えている経営者を助けるために、転廃業支援にも力を注ぐようになりました。


事業性評価を行ったうえでお金を貸した場合でも、倒産したり廃業したりするケースがあります。サラリーマンである銀行員個人にはそのリスクは取りにくいもの。事業性評価で融資を行うには、それなりのバックアップ体制が必要です。静岡銀行が整えたバックアップ体制の1つが「企業サポート部」の発足です。企業内容を調査する「調査グループ」、経営改善を支援する「企業経営サポートグループ」、臨終に至ってしまう企業に最も良い終わり方をサポートする「融資管理グループ」という3つのグループから成ります。こうした体制を整えたことで、我々は業績が悪くても将来性のある企業を助ける努力を継続できています。


中西勝則の経歴・略歴

中西勝則、なかにし・かつのり。日本の銀行家。「静岡銀行」会長。静岡県出身。慶應義塾大学商学部卒業後、静岡銀行に入行。人事部長、経営管理部長、取締役執行役員、取締役常務執行役員などを経て頭取に就任。そのほか、全国地方銀行協会会長などを務めた。

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