中村克己(経営者)の名言

中村克己(経営者)のプロフィール

中村克己、なかむら・かつみ。日本の経営者。「カルソニックカンセイ」会長。東京大学工学系大学院航空学科修士課程修了。日産自動車に入社。企画室主管、商品企画商品戦略室主管、常務プログラムダイレクター、東風汽車(中国)総裁、ルノー執行副社長、カルソニックカンセイ会長などを務めた。

中村克己(経営者)の名言 一覧

企業にとっては、仕事を通じてしか、人は育てられない。そして製造業には大小様々な工場・現場がある。マネジメントを訓練する場がたくさんあるということ。

私はエンジニアたちに言うんです。「会社の経営の90%は論理的で分析的な仕事の進め方。君たちは経営者になる上で有意義な経験をしているんだよ」と。残り10%は人を動かす力量です。

会社は人で動くもの。人の行動は簡単には変えられません。正しいやり方をするようにいかに導くか。柔軟で臨機応変な対応を取る必要があります。自分が思っていることをちゃんと分かってもらうことが基本です。とにかくきちっと説明する。そのうち、全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。その2~3割のキーパーソンを見つけることが大事なのです。

これからの日本の製造業を考えたとき、いまの若い技術者が「経営者」としての経験や訓練を積んでいってほしいと思っています。技術の専門家として生きる道があってももちろんいい。その一方で、「経営をする」という意識付けを技術者にもっと早くからしてもいいのではないかと思うのです。

日産自動車で車体の設計をやってきた技術者だった私は経営企画部門に異動となり、初めて経営という視点で会社を見ることになりました。当時の日産は多額の借金を抱え、大変厳しい時代だった。それまでは技術者として自分の担当する分野だけの「最適解」だけに目を向けていましたが、経営の視点が入ることで、「全体最適」を考えるようになった。そして、その答えの出し方そのものが、実はこれまで技術者としてやってきたことと変わらないと思うようになった。

会社の性能を測る尺度が利益といえます。なぜ、利益が出ないのか。どこの部門に問題があるのか。細かく分析していくと、例えば、ある部門の固定費が高いことが分かってくる。では、その理由は何なのか。手戻りが多く無駄が多いのか、そもそもやれる力量がないのか。そうやって問題の根本的な原因を探り、打つべき手を考える。こうしたやり方は、技術者が論理的に分析した結果をベースに議論するやり方そのものです。

会社経営はクルマづくりと似ている。技術者がいいクルマをつくろうとすれば、いいエンジンやタイヤなど部品を集めますね。もちろん、集めただけでは駄目。思うような性能が出ないとき、どの部品にどんな問題があるのかを徹底的に調べ、解決策を見つけます。経営だって同じなんです。会社が赤字に陥った。品質問題が発生した。顧客先でトラブルが絶えない。こうした問題も、会社全体をクルマという「製品」として捉えれば、各事業部門を「部品」とみなして考えることができます。つまり、ある部門が規定の性能を発揮していないから、問題が出てくる、と。

中村克己(経営者)の経歴・略歴

中村克己、なかむら・かつみ。日本の経営者。「カルソニックカンセイ」会長。東京大学工学系大学院航空学科修士課程修了。日産自動車に入社。企画室主管、商品企画商品戦略室主管、常務プログラムダイレクター、東風汽車(中国)総裁、ルノー執行副社長、カルソニックカンセイ会長などを務めた。

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