下村敦史の名言

下村敦史のプロフィール

下村敦史、しもむら・あつし。日本の小説家。京都府出身。『闇に香る嘘』江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『過去からの殺人』で角川学園小説大賞を受賞。

下村敦史の名言 一覧

自分の頭のなかでイメージしているものを、できる限りそのまま読者に見てほしくて、五感に意識を払い、サハラの過酷さを描写していきました。匂いから入っていくところ、視界から開いていくところなど、入れていく情報の順番にもこだわりながら。

ストーリーを盛り上げるためには、「何かを起こせ!」と、そういう書き方を自分もしてみたいと。いままでは詳細にプロットをつくっていたけれど、ときにはアクシデント的な書き方をしてもいいんじゃないかと。そう決めて、この作品(『サハラの薔薇』)を書き始めたら、もう楽しくて仕方なくなってしまって(笑)。連載という形をとっていたので、「じゃあ、次の回は何を起こそうか」と、毎回、企んでいました。

これまで数多く読んできた脚本の書き方や作り方というジャンルの書物に影響を受けているかもしれない。小説だと、真ん中辺りで何も起こらなくても、作品によっては許されるけど、映像作品は、観客の心を少しでも離すことは許されない。そういう意味で、脚本の持つシビアさみたいなものは、とても参考になりました。そして登場人物が何も変化せずに終わるのはストーリーとして意一味がない、ということも。

賞に応募し続けていた頃から、僕は海外の小説家が、その書き方やノウハウを記した本を数多く読んできたんです。それらからは「自らが楽しんでストーリーをつくる」というエッセンスのようなものを嗅ぎ取っていたんです。純粋に読者の立場であった頃も、おそらくそうした思いをもって書かれた小説に夢中になっていた自分がいた。けれどデビューしてからは、計算し、丁寧に物語を構築していくことに、ずっと意識を集中していたので、「つくる楽しみ」という部分からは少し離れてしまっていた感があったんです。だから今回(『サハラの薔薇』)は初心に返りました。

下村敦史の経歴・略歴

下村敦史、しもむら・あつし。日本の小説家。京都府出身。『闇に香る嘘』江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『過去からの殺人』で角川学園小説大賞を受賞。

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