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三浦展の名言

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三浦展のプロフィール

三浦展、みうら・あつし。日本のマーケティング・アナリスト。新潟県出身。一橋大学卒業後、パルコに入社。同社のマーケティング雑誌アクロス編集室に勤務したのち、同誌の編集長となる。その後、三菱総合研究所に移り、主任研究員となり労働行政などの調査研究を行う。三菱総合研究所退社後、マーケティング会社カルチャースタディーズを設立。執筆、評論活動のかたわら、各種大学で講師として教鞭をとっている。主な著書に『下流社会』『ファスト風土化する日本』『下流大学が日本を滅ぼす』など。

三浦展の名言 一覧

若者はいま、早く成長したがっています。ほかの会社に移ることになっても、そこで通用するように自身のスキルを高めておきたい、と。勤め先がいつ外資に変わってもおかしくない時代です。会社がこの先どうなるのか、確信を持てない。かつてのように、ずっと会社に居続けられるというような安定感はとても抱けません。


いまの若者は自分に必要な知識や経験を得られるような場所を歓迎するのではないかと思います。向こう5年間で自分がどれだけ成長できるか、それに資する場所を喜ぶわけです。自らを成長させてくれる会社にこそ、ロイヤルティーを感じるものです。


いま会社はすっかり真面目な空間だらけで、オフィシャルではない曖昧な遊びの空間がありません。かつては、オフィスの延長線上に位置していた居酒屋が、その役割を果たしていましたが、そうした力がなくなってしまいました。曖昧な遊びの空間をどこかに確保しないと、いいアイデアは生まれません。


社員をどのような場所に住まわせるかという点を、人材育成の観点から考えることも求められています。企業によって、自社ブランドのマーケティングに適した場所があるかもしれません。商品企画の担当を例えば自由が丘や吉祥寺に住まわせる、そういう戦略もあると思います。


いまの若い人は、「本当の自分を見つけてから働く」なんていうけど、僕の経験からしたら「とりあえず働いたら」って思います。それまで自分が「これが私だ!」と執着していた部分が、実は自分の一部分だったり、仕事をすることでもっと意外な側面が引き出されるなんてことはいくらでもあるわけですから。


私としては自由競争はいい、差が出るのも構わない、けれど次世代のことを考えると、階層の固定化は避けたいという思いはあります。だから、階層が固定化されていることすら気づかずに、自分らしさを追求するといっている人たちに、自分たちが置かれている状況に気づいてほしい。


いま、マックス・ウェーバーの『職業としての学問』を翻訳しています。「職業=ベルーフ」は日本語では『天職』とも訳されますが、いま、就職雑誌などを読むと「天職」という言葉が、「一生やっても飽きない楽しい仕事」というような意味で使われています。でも、本来の天職というのは自分の意思で決めたものではなく、天から、神様から「おまえ、これをやれ」と言われて決まった仕事なんです。


いまはパソコンですぐにダウンロードできたり、パッときれいに表になったりするから、それで仕事もできたような気になるけど、昔は集計用紙に手で書いていたわけですよ。一都三県の市区町村別人口なんて、手書きで国勢調査を写しました。でも、写しているうちに、ここは減っていて、ここは増えていると頭に入ります。そうやっているうちに分析のフレームワークができていくし、次のテーマもひらめくのです。


「アクロス」の編集をしていたときは自分の能力と資質が100%生かされて働いているという意味で天職だと思っていました。ただ、天職って、自分の能力をフル稼働しちゃうから疲れるんです。8年やったらへとへとでした。だから三菱総研に行ったときは、天職じゃなくていいからもっと楽に働こうと思ったんですが(笑)。いまはまた、天職に戻りましたので、疲れても、嫌になってもやり遂げろと天が命じているんだなと諦めました。


僕がパルコに入って最初にやったのは新所沢パルコの出店マーケティングで、生まれて初めて国勢調査を徹底的に読み込みました。現象の基礎というのは、やっぱり人口ですよ。高齢者が増えたとか、働く女性が増えたとか、その数が何人いるかということが一番の基礎なのに、意外に疎かにされていますね。


ユニクロはファストファッションとしてひとくくりにされていますが、それは違います。まず勢いがありますよね。みんな勝ち馬に乗りたい、勝機や運気に乗りたいから買うんです。パワースポットに人が群がるのと一緒です。いまやユニクロがパワースポットになっているんです。


人びとが直して使うことが楽しいと思えるようになってきています。そもそも、まだ使えるのにどんどん新品に買い替えさせようというシステムが反エコでしょう。もう、消費者に長く使われるような産業のサイクルではまずいわけです。そういう分野は中国に任せてしまって、日本はリペア(修理)やメンテナンス産業をもっと伸ばしたほうがいい。それが当然だという世の中になれば、そこに雇用が生まれるし、技術も伝承されます。それが消費拡大につながっていくと思います。


一杯1000円のコーヒーを出す百貨店の喫茶店は人気がありませんが、100グラム3000円の美味しいコーヒー豆はよく売れています。高い豆でも家でいれて飲めば1回300円です。よそでまずいコーヒーを飲むよりはずっと豊かです。自分でいれた方が美味しいんだと気が付けば、新しい消費のサイクルが生まれてきます。こういった消費者の変化に目を向ければ、衰退していた産業でも息を吹き返すことができるのではないでしょうか。


三浦展の経歴・略歴

三浦展、みうら・あつし。日本のマーケティング・アナリスト。新潟県出身。一橋大学卒業後、パルコに入社。同社のマーケティング雑誌アクロス編集室に勤務したのち、同誌の編集長となる。その後、三菱総合研究所に移り、主任研究員となり労働行政などの調査研究を行う。三菱総合研究所退社後、マーケティング会社カルチャースタディーズを設立。執筆、評論活動のかたわら、各種大学で講師として教鞭をとっている。主な著書に『下流社会』『ファスト風土化する日本』『下流大学が日本を滅ぼす』など。

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