名言DB

9490 人 / 112001 名言

三宅秀道の名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

三宅秀道のプロフィール

三宅秀道、みやけ・ひでみち。日本の経営学者、コンサルタント。神戸育ち。早稲田大学商学部卒業後、都市文化研究所、東京都品川区産業振興課などを経て、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員などを経て、東海大学政治経済学部専任講師に就任。専門は製品開発論、中小・ベンチャー企業論。

三宅秀道の名言 一覧

意識されていなかった名前のない問題を発見することが新しい文化の創造に結びつく。技術開発はもちろん大切ですが、いまは比重がそちらに寄りすぎていると思います。未知の問題をもっと発見していくことが明日への希望になると信じています。


TOTOのウォッシュレットにせよ、ホンダの原付自転車にせよ、ソニーのウォークマンにせよ、画期的な新商品は新しい文化の開発から生まれている。でも、その文化に慣れ親しむと商品の改善に軸足が移り、先人たちの発明を技術開発の結果と錯覚しはじめる。技術さえ高めれば、いつか自然現象のように発明が生まれると信じていく。しかしそれだけでは、いつか市場は行き詰ります。


未知なる文化をとり入れ、新しい価値に気づけば、その先に新しい市場が生まれるのです。


私も大企業の技術開発にフォーカスしたストーリーを聞くのは嫌いじゃないですが、それ以外の勝ちパターンも軽視すべきではありません。


作ってみたら新しい習慣として世の中に普及した。そういう製品を探してみればいくつもある。どんな製品も、最初は高度な技術で開発されたというより、あった技術をなかった用途に転用して、社会がその用途を後から認知するようになったものが少なくない。製品ができる最初の過程はそういうものだ。


主流のマーケティング理論では潜在ニーズを発見しろという。それはいまあるコンセプトを、いろいろな生活の場に投げ込んでみれば、細部で改善できるところがある、という言い方と同じだ。しかし、これでは後手といっていい。社会につねにある生活文化の変化に作り手が追いついていない。生活者の変化を先取りして、たとえばトイレでは尻は洗うものという習慣が生まれたように、主導権をもって生活文化の「家元」になることが大事だ。


知らない人と友達になる効用は、意図せざる情報をインプツトできることだ。とかく役に立ったという目分のフレームの変化には気づかない。そうでなくても、情報はあふれている。だが、自分自身の必要、不必要の情報判定はあいまいであやふやな中で行われる。いま感じている必要性は知り合いの中での入手では高がしれている。組織にいると、結局ある人の手のひらの上で動いていることにどうしてもなりがちだ。とかくアクシデントやハプニングが起きなくなっている環境にいるのに、そうなっていることに気づかない。この意図せざる友人によって生き方が変わる。


問題の発明は決して特別なことではない。自分のわがままな考えをわがままと思わずに、こんなことがあっていいと考えついたら、できそうにないという無意識の自己規制を外せばいい。


企業は技術が主導の権力、価値構造になっている。組織の成功体験が組織内の権力体系をもたらし、根本のコンセプトの革新・改善はトップでも進めにくい。それでも、誰かが考えていなければいけない。


ソニーの前身、東京通信工業時代に井深大さんは炊飯釜を作っていた。その時代はユニークなおじさんと見られていただろう。有名な会社になってから取り上げたときは成長論で斬れるが、市場の発生論というまったく違ったアプローチも必要だ。


日本の製品開発は、より低コストのものがいい、より省エネがいい、より省スペースがいいと、コストパフォーマンスの比率をよくする方向ばかりに意識が偏る。それを使ってこんな楽しみもあるといった別の暮らし方を提案するようなことは弱い。とりあえず、上司から言われたから特許件数だけはノルマをこなすため取るとしても、それを組み合わせて暮らしの中で喜ばれるサービスに結び付ける提案はお留守になっている。いままで文化を開発することをなめてきた。暮らしの幸せは米国製を借りてきて、それを軽薄短小、省エネで実現しようとした。


同じ価値観、物差しを使って具体的にいろいろな生産現場を見ると、ここはムダを省けるとか、ここはもっと安くできるなど、「改善点が発見」できる。それが、トヨタ自動車の工場では年間100万件もの「改善点の発見」になる。


中小企業を研究してきてわかったことは、製品としても生産技術としても抜きんでたところはないが、その製品によって、以前は需要さえなかったところで需要が作られ、そのマーケットでトップを占めるようになるというような、技術の優位性では説明がつかない成功例が結構あることだ。これは、従来の経営学が教える企業の勝ち方のロジックにそぐわない事例だが、いまはそれも「王道の勝ちパターン」の一つとして分析できる。


文化人類学の人たちと話をしていると、トウモロコシはネイティブアメリカンの聖なる食べ物だったとか、インドネシアでいまポカリスエットが受けているといった話がぽんぽん出る。新しい文物が、違う社会から輸入されて普及していく現象が、当たり前のようにある。その形態は、新しい文化が波となって広まり、その波に乗って、特定の企業がマーケットを占有していくものだ。このような生活文化、消費文化の開発はその地域で大いなるビジネスチャンスを生む。これは、製品技術より文化で説明して初めて説得力があるし、そういった事例も豊富にある。今の日本でそれができないとすれば、これまでの成功体験が障害になっているからだろう。


三宅秀道の経歴・略歴

三宅秀道、みやけ・ひでみち。日本の経営学者、コンサルタント。神戸育ち。早稲田大学商学部卒業後、都市文化研究所、東京都品川区産業振興課などを経て、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員などを経て、東海大学政治経済学部専任講師に就任。専門は製品開発論、中小・ベンチャー企業論。

他の記事も読んでみる

西浦三郎

当社の本社ビルには保育所があります。社員のためと一部は地元に開放しています。お陰様で経済産業省のダイバーシティ経営企業100選に入りましたし、「なでしこ銘柄」にもなっています。これも労働人口が減っているので、女性に活躍してもらうための取り組みです。女性は出産があるので、できるだけ負担がかからないよう、普通休暇を10日プラスしています。子育てのために半日休を取れるようにしたり、ベビーシッターの費用を会社で補助したり、女性社員から要望があった仕組みはほぼ100%採用しています。


田川博己

いまは月に3、4日程度しか完全に休める日はありませんが、それでも旅行に出かけたりしてしっかり休暇を取ります。平日には若手社員と飲みに行ったり、異業種交流会に参加する時間などもスケジュール管理で確保しています。


堀威夫

初歩的なことであっても、私自らが率先して行うことで「同業他社がどうあれ、ホリプロはマナーを守るんだ」という方針を社内外に示した。


古河建規

IT化によって一時的に効率が上がっても、製品の進化や新たな機構の追加などにより構築した仕組みがうまく稼働しなくなることもあります。それを避けるにはやはり「人」を中心に置き、「人が価値をつくり出す」のをITで支援するというように考え方を変えなくてはならないと思い至りました。その考えに基づきビジネスモデルを全て組み直したことが、再生スピードの向上に寄与したと考えています。


渡瀬謙

セールストークを一生懸命覚えるのが仕事だと勘違いしないこと。顧客からすると、余計な情報や自分が既に知っている情報は聞きたくない。いかに相手が関心のある情報だけを提供するかが重要。


一川誠

作業効率を高めたいときは、邪魔なものを遮断した環境をつくりましょう。「LANケーブルを抜く」「電話をオフにしておく」というのは非常に効果的です。オフィスがフリーアドレスであれば、人に話しかけられないような場所に移動するのがよいでしょう。


林原健

ソニーは井深大さんがモノを作り、盛田昭夫さんがそれを売って歩いたからうまくいった。ホンダも本田宗一郎と藤沢武夫のコンビで成功した。得意な分野は得意な人が手掛けた方が、両方が良くなるじゃないですか。


塚越寛

私は常に会社の永続を目指すと社員に話しています。会社が長く続くためには急成長は必要ありません。屋久杉の年輪をご覧になったことがあるでしょうか。年輪はものすごく細かいのです。屋久杉は低成長だからこそ、6000年も生きていられるのです。会社も同じです。一年の成長が少ないほど長生きできるのです。


橘右之吉

いつか認められるように、売れるようにってみんなで夢を語りながら酒を酌み交わした。だから仲間の一人が売れ始めると、こっちも負けまいと仕事に力が入る。先に売れた人から仕事をもらうこともありました。これがまたうれしくてね。


出光佐三

規則、決まりはないほうがいい。


渋沢栄一

事を成し、物に接するには、必ず「満身の精神」をもってせよ。ささいな事であっても、いい加減に扱ってはならない。


安藤広大

部下に好かれようと思うな。部下と上司は見るべき「時間軸」が違います。上司には、担当事業の未来を見据えた意思決定と責任が求められる。「今、部下に好かれること」よりチームや彼らの未来にコミットしなければいけません。部下が上司の指示の必要性に疑問を持ったり、厳しく指摘される事を嫌がったりしたとしても、それが未来に必要だと判断すれば迷わず進めないといけません。幼い頃、厳しかった先生に、今は感謝しているという経験は多くの人がされていると思いますが、それと同じです。