マギー司郎の名言

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マギー司郎のプロフィール

マギー司郎、まぎー・しろう。日本の手品師。茨城県出身。17歳で上京。キャバレーやストリップ劇場で手品師として下積み生活を送る。34歳で日本テレビ『お笑いスター誕生!!』に出演たのをきっかけに様々なメディアで活躍。その後、多くの弟子を育てた。日本放送演芸大賞ホープ賞、奇術協会天洋賞を受賞。


マギー司郎の名言 一覧

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結局ね、自分の弱い面を受け入れることで、人間、一番強くなれるんじゃないですか。


芸をずっとやっていると芸がいろいろなことを教えてくれる。


他の誰かと自分を比べる必要もないし、賢く立ち回って競争に勝つ必要もないんじゃないかな。世の中、完璧な人がいるように見えるけど、じつはそのときすごいだけだから。いつ失敗するかわからない。結局、ダメな人も、スゴイ人もいないのがホントだなって思うの。


人は素直にひとつのことに打ち込むうちに、生きるために都合がいいように変わっていける。


本人が「オレはダメだな」と思っているところが、時代の流れでいいところに変わることもある。自分がそうだったし、中卒で、手品がヘタでも大丈夫。


人間国宝になった人と会っても、普通のおじさんだもんね。銅板みたいなのをコンコン、コンコンやってきた人。話を聞いたら、コツコツやってきただけなんだよね。60年、ひとつのことを。


完璧じゃないから伝わるものがあるし、めげない人、貧乏に負けない人って面白いんだよね。味があるっていうの? それは芸人に限らず、一般の人もそうだよ。



今、僕は67歳だけど、70代になったら芸を通じてもっと醸し出せるものがあると思っている。だから、体が元気なうちはずっと舞台に立って、みんなに「そのままで大丈夫、大丈夫」って伝えていきたいんだ。


芸というのは、社会のゆとりで生かしてもらっていく世界。満遍なくみんなに心地よくなってもらって、生かしてもらわなきゃ。お客さんのゆとりを失わせちゃいけないの。見たくないなら、ムリして見なくていいですよって。寝ているなら、静かにやりますねって。


僕のおしゃべりマジックは、生きるための芸なんだよね。舞台に出なければ稼げない。でも、お客さんは一筋縄で見てくれない。それを毎日繰り返していると、すごい手品で驚かせたいとか、完璧にやってみせたいとか、褒められたいとか。そんなの全部、忘れちゃう。こっちのわがままだからね。


僕の場合、人と比べるってことがほとんどないの。それは出発点の違いがあるかもしれないね。生い立ちは貧乏で、子供の頃はお金持ちの家のゴミから食べられるものを探したこともあったし、マジシャンになっても華々しさなんか何もなかったからね。


一般の人は一生懸命、毎日、会社に奉仕しながら、自分の人生を生きていくわけじゃない。そういう人は幸せになっていいよね。だけど、芸人の幸せはあんまり……。男前で、言うこともそつがなくて、お金があって、何不自由ない。正直に言ってさ、そういう人の芸はたいてい面白くないよね。


お客さんは幸せな人間なんて舞台で見たくないと思うんだよ。不幸なんだけど、それにめげない芸人のほうが世間の人は見てくれるんじゃないかなって。本当にそうかどうか、それはわからないよ。でも、僕は自分流にね、そう思ってきたんだよね。


40代はたしかに弟子も増えましたし、テレビの演芸番組にも多く出た。ロケでパリのポンピドー・センター前の広場でマジックをやったこともあります。でもね、「芸人ごときが浮かれていてどうするんだ」という思いがずっとありましたね。だってバブルは必ず崩壊しますから。いまも変わらず臆病に生きてますよ(笑)。


踏んだ舞台の数だけは、誰にも負けないから。ずっとお客さんを不快にせず、楽しんでもらって、そのゆとりの中で生きていこう、と。そうしてきた結果、何か言葉以外のもの、体から「ここが面白いところよー」と訴えられるようになったんだと思うんだよね。これは何なんだろう。自然と醸し出すもので、教わったり、教えたりできるものじゃないんだよ。たぶん、ひとつのことを続けていると、行き着くのかもしれないね。


昔は、ハンカチを一度、箱に入れていたの。「何にもありませんよー」って空箱を見せてから、そこに縦縞のハンカチを入れて、おまじないをかけて取り出すと「横縞になっていますよー」って。そういうのでやっていた。それが、いつからか箱に入れるのやめちゃった。箱を持っていくのが面倒だったし、お客さんがうれしいのは仕掛けじゃないんだろうなって思ったから。


最近思うのは、「何かが消えた、出た、つながった。だから何なの?」っていうことね。僕は「なーんちゃって」って言いたいの。今はコンピュータを使えば、どんな複雑なこともできるじゃない。仕掛けを作って、完璧なすごいマジックが起きる。でも、それは誰かが裏でボタンを押しているんだよね。マジシャンは自分で何もしていない。手品を演じているだけでしょ。お客さんもわかっているから、僕らのような人間の雑さを楽しんでくれるんだと思う。だって、「縦縞のハンカチが横縞になりました」だからね。


今思えば、隙だらけ。試行錯誤して、テレビに出るチャンスを掴んで生き延びたいとか、そういう思いはまるっきりなかったから。逆に時代に合ったんだろうね。マジックよりも見ている人が賢くなって、今じゃ、目の前でゾウが消えても、「消えた!」とは思わないよね。「どこに隠したんだろう?」だよね。出てきても、「うまいもんだな」だよ。誰も腰は抜かさない。そういう考え方に変わっていき始めた頃だったから、「僕、手品が下手なんですよ」とか言う、ぼけた味の芸人がゆとりになったんじゃないかな。


昨日はね、事務所に泊まったのね。寝返りもうてない狭い寝床なんだけど、寝ちゃえば一緒だから。晩御飯は近くのコンビニで買った赤飯のおにぎりと、サンドイッチのパンにピーナッツバターが挟まっている、あれ。ランチパックって言うの? それと、カップ入りのインスタントのあさりの味噌汁。ひとりでささっと済ませて、息苦しい寝床に横になってさ。「弟子が13人いる師匠がそれでいいの?」って言われることもあるけど。でも、このわびしさがなんか、いいんだよね。


ステージでウケたか? ウケるわけないじゃないですか、だってお客さんはみんなストリップを見にきてるわけですから。「邪魔だ。早く引っ込め!」と無言の空気が漂う。だから「すいませんね」って謝ってからマジックをはじめるわけです。で、10年近く経ってからですかね? その日は、あまりにもお客さんの反応が鈍くて、思わず「ごめんね、じつは僕、手品、下手なのよ」って言ったら、クスッと許してくれるような笑い声が聞こえてきてさ。「あれ?」って思ったの。そこからです。自分のダメなところを茨城弁で正直にしゃべりながら手品をするという「おしゃべりマジック」がはじまっていったのは。



自分のことってあんまり覚えてないのよ。40代? うん、何してたのかな? 計画性がなく、いつも行き当たりばったりですから。普通、こういう仕事をしているとデビュー何十周年記念とかのイベントをやったりするじゃないですか。僕、そういうこと一回もしたことないのね。ああいう祝い事とかイベントって、金集めじゃない? そんなことはしないで、今日、明日、そして今週、今月が生きられればいいんですよ。身の丈に合ったことを淡々とやってね。


マギー司郎の経歴・略歴

マギー司郎、まぎー・しろう。日本の手品師。茨城県出身。17歳で上京。キャバレーやストリップ劇場で手品師として下積み生活を送る。34歳で日本テレビ『お笑いスター誕生!!』に出演たのをきっかけに様々なメディアで活躍。その後、多くの弟子を育てた。日本放送演芸大賞ホープ賞、奇術協会天洋賞を受賞。

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