ジョン・キム(法学者)の名言

ジョン・キム(法学者)のプロフィール

ジョン・キム。金正勲、キム・ジョンフン。韓国人法学者。日本に国費留学後、米インディアナ大学博士課程修了、中央大学博士号取得。英国オックスフォード大学上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授などを務めた。主な著書に『真夜中の幸福論』『媚びない人生』など。

ジョン・キム(法学者)の名言 一覧

私はゼミの学生に次のようなエールを送っています。「自分の選択が生む将来的な結果に対する全責任を、自分で負う覚悟で下した選択は常に正しい」。だから将来におびえる必要はありません。重要なのは、いまこの瞬間に全力を尽くすことなのです。


選択は、最初の一度きりではありません。人生は選択の連続であり、目的地にたどり着くためには選択を日々積み重ねて軌道修正を行う必要があります。大切なのは、まずアクションを起こすこと。その一歩がデフォルトとなり、次の選択につながります。


与えられた領域で頑張るだけでは、より創造性が求められるこれからの時代を切り拓いていくことはできません。自分が勝負する領域は、自ら選び、設定すべきです。そうでなければ人生に何の意味があるでしょうか。


自分の人生で日々緊張感をもって一瞬一瞬に集中できるか。それを意識している人は、密度の濃い時間を生きているといえます。


学びの材料は、ありとあらゆるところに存在しています。指示されたことを受け身でこなす人にはそれが見えないのです。そうではなく、常に経営者や上司の視点を持ち、その業務の意味や価値を考えてみることです。学びの材料は、そうした強い当事者意識の先に見つかるのです。


いまの自分は不完全で修行中の身だとしても、目標設定の全権は自分にあります。そういう絶対不可侵領域としての自己を確立することが、自分の人生を生きるということなのだと思います。


自分には無理と決めつけるのではなく、自分は潜在能力があり、高い目標設定がそれを顕在化させてくれると信じることです。その確信をもって、目一杯に高い目標を掲げるのです。


短期的な目標を設定する際には、富士山よりエベレストを目指すことです。目標が高かろうが低かろうが、それを100%達成することは難しく、たいていは目標値の7、8割のところに落ち着きます。だからこそ限りなく高い目標を立てて、自分に強い負荷をかける必要があるのです。


人間には生まれてくる順番はあっても、死ぬ順番はありません。誰がいつ死んでもおかしくないのだから、人の時間はもちろん、自分の時間も1秒たりとも無駄にすることは許されません。時間に対する緊張感は、命に対する緊張感なのです。


いまいるところから飛び出す選択が正しいかどうか、そこに気を取られて踏み出せずにいるのはもったいないことです。未来に対する選択には、不確実性が必ず伴います。ならば不確実なものを予測することに頭を悩ませるより、選択したあとの軌道修正に自分のリソースを集中させた方がいいでしょう。


国や社会、専門領域など、世の中には様々な境界が存在します。ただ、それらは人為的な分類にすぎません。人のつくった分類に順応して、そのなかで生き続けなければならない必然性はどこにもありません。自分の意思で枠を飛び越えていけばいいのです。境界を飛び越えた瞬間、強固に見えた境界線は消えてなくなります。そうやっていくつもの境界を超えることで、既存の分類に属さないだいたい不能な自分というものが出来上がっていきます。


成功するためには成功するまでやめないことである、という言葉があります。素敵な言葉ですが、私の考え方は違います。一カ所に根を生やすのではなく、学びの材料を吸収しきったら、いまいる環境から離れる。その繰り返しによって、人は自分というものになっていくのだと思います。


孤独を感じたとき、孤独を何かで埋めようとすることをまずはやめることです。孤独とは自分と向き合うチャンスです。自己を持たない羊の群れとしての相互依存は、心を不安定にしていきます。むしろ私たちに必要なのは、群れから離れて一人になることではないかと思います。一人になって自分と向き合い、揺るぎない軸を建てていく以外に、穏やかな心を手に入れる方法はありません。


自分が独立した存在になれば、自分の外のものに対しても寛容になれるだけでなく、人と比べて落ち込む気持ちや、誰かとつながっていなければいけないという不安からも自由になれます。対外的な関係で不安になるのは、価値の評価軸を自分の外に求めているからです。


「感情」「理性」「言葉」「行動」。これら4つを統制する力を磨き、さらにそれらを統合したとき、人は自信に満ち溢れた独立した存在になるのだと思います。


不可抗力には逆らわないことです。想定外のものには、運命として避けられない不可抗力的なものと、自分の力で回避可能な可抗力的なものがあります。気をつけたいのは、不可抗力と可抗力の線引きは変化しうるということです。自分の統制力を磨いていけば、運命の女神に委ねる部分を減らしていくことはできます。


上司の気まぐれも、実は向こう側から見ると合理的な判断なのかもしれません。合理性というものは、世界にひとつだけのように見えて、実は人の数だけ存在しています。さらに同じ人の中でも時と場合によって無数の合理性があります。そう考えると、まずは相手の気まぐれを受け止めて理解することが先決だと思います。「とにかく上司がおかしい」と考えるのでは、心の平穏は訪れません。


ネガティブな感情の萌芽を感じたら、まずその存在をきちんと意識して、自分の中に居場所をつくってやることです。私は不安や怒りを感じたら、静かに目を閉じて、「いまネガティブな感情が生まれているんだね。いいよ、しばらくそこにいても」と深呼吸しながら心の中でつぶやくことにしています。すると不思議なことに、不安や怒りの方から逃げていくのです。ネガティブな感情にとって、優しく受け入れられる環境というのは居心地が悪いものなのでしょう。


緊張感をもって瞬間を生きている人は、たとえ社会人一年目であっても、鬼気迫るものを感じさせます。人はそうした相手に会うと、「自分の権威で振り回していい相手ではない」と本能で察知します。そして尊重しようとします。集中力は仕事の効率を高めるだけのものではありません。媚びない自分をつくるためのものでもあるのです。


私は2時間の会議にはなるべく出席しないようにしています。2時間と予定されていると、2時間かけて目的地にたどり着くようなレベルの濃度にしかなりません。もし自分が同じ内容の会議を企画するなら、15分で終わらせます。その分高い集中力を出席者に要求することになりますが、私はそれが出席者に対する誠実さだと考えています。


5年先の目標が無駄だと考える理由のひとつは、時代の変化以上に自分が大きく変化するからです。いまの自分の判断能力を過大評価してはいけませんが、未来の自分の判断能力を過小評価してもいけないのです。


人は同じ自分をずっと生きているのではなく、瞬間ごとに生まれ変わります。明日の自分は今日の自分ではありません。にもかかわらず、現時点の根拠に乏しい推測で、未来の自分を縛るのはもったいない。5年先のことは未来の自分に決めさせればいい。そのとき自分はいまより飛躍的に成長しているはずだからです。


5年先の目標を決めるのは無駄です。時代は激しく変化します。自分は5年先の時代を予測する能力を持っているのか。そう問うたとき、ほとんどの人は自分の無力さに気づくはずです。


上司の指示に戦略的に従うとしても、自分の物差しだけはたえず磨き続けることが重要です。誰でも最初は自分らしく働く気持ちを持っています。しかし、上司の物差しに合わせて仕事をしていくうちに、多くの人が自分に羽があったことを忘れ、いつしかペンギンのようにヨチヨチ歩くだけになってしまいます。やるべき仕事を徹底的にこなしつつ、自分の物差しを持ち続ける。そのためにも、「この仕事は自分の人生にどのような意味を持つのか」と自分に問い続けることが大切です。


私は19歳で母国である韓国を離れたとき、「30代でやりたいことをするため、20代でやるべきことを徹底的にこなす」と決意しました。やりたいことを実現するには、まわりを巻き込んでいかねばなりません。人に動いてもらうには信頼を得ることが重要です。そこにはマジックは存在せず、ひとつひとつの結果を積み上げていくしかありません。そのためには不条理な仕事も徹底的にやっていくと覚悟を決めました。


目の前の仕事をやるべきか、やらざるべきか。それを判断するには、「自分の人生や成長プロセスにおいて、この仕事はどのような意味を持っているのか」という問いが欠かせません。たとえば上司から資料作成を指示されたら、それを単純作業として受け止めるのではなく、そこに自分の学びの材料が隠れているのではないかと考えることです。


車の運転には3つの要素が重要です。「目的地が決定されていること」「ハンドリング。方向がぶれないように絶えず軌道修正すること」「速度」です。のろのろ運転していると、なかなか目的地にたどり着けません。しかし、スピードを上げるとハンドリングが難しくなり、一瞬の気の緩みが事故へとつながっていきます。人生も同じようなものです。目標に向かって速度を上げていけば、それだけ集中力が必要になります。


ジョン・キム(法学者)の経歴・略歴

ジョン・キム。金正勲、キム・ジョンフン。韓国人法学者。日本に国費留学後、米インディアナ大学博士課程修了、中央大学博士号取得。英国オックスフォード大学上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授などを務めた。主な著書に『真夜中の幸福論』『媚びない人生』など。

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