ジェリー・ドリザスの名言

ジェリー・ドリザスのプロフィール

ジェリー・ドリザス(ゲラシモス・ドリザス)。ギリシャ生まれの経営者。フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン社長。幼少期を日本で過ごす。シカゴルーズベルト大学経営学部卒業後、ニクスドルフ・コンピューター・アテナのビジネスアプリケーションコンサルタント、メルセデスベンツ・アテナのセールスディレクター代理、フィアットオート・アテナのアルファロメオ・セールスディレクター、フィアットオート・ジャパン社長、inchapeホールディングス・トヨタ・アテナCOO(最高執行責任者)、フィアットオート・グループカンパニー・アテナ社長、ヒュンダイモーター・ヨーロッパ副社長、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン副社長(販売・マーケティング担当)などを経て社長兼CEO(最高経営責任者)に就任。

ジェリー・ドリザスの名言 一覧

自ら発見した課題を乗り越えることによって、自らを成長させていく。これがプロフェッショナルだと思います。


ビジネスは非常にダイナミックなものであり、マーケットも常に変化していきますし、競争相手もどんどん進化を遂げていきます。そうした変化に対応していくためには、自分の殻を破って、ルールや常識からはみ出していく必要があります。


ビジネスパーソンはあくまでもチームオリエンテッド、チーム主義であるべきだし、常に謙虚であるべきだと思います。しかしその一方で、チームメンバーの一人一人が自分の思い、意志といったものを持つことが必要なのです。


リーダーは言葉だけでカリスマ性を示そうとするのではなく、自分自身が苦境を乗り越える力を持っていることを実際に示すことによって、カリスマ性を発揮する必要があります。たとえば軍隊では、指揮官がこういう作戦でいけと言葉で指示だけ出して、部下だけがバタバタと殺されていくのでは、その指揮官が部下の信頼を得ることはありません。ときには、自ら先陣を切ってみせる必要もあるということです。


「Walk the talk(有言実行)」はリーダーにとって非常に重要な資質です。ただ単にお説教をして、ああしなさいこうしなさいと言うだけでは、人はついてきません。まず、自分が言ったことを自分自身で実践できなければ駄目ですし、部下と一緒になって苦境を乗り越えていく姿勢を示すことも大切です。


リーダーには実務能力が高いだけでなく、エモーショナル・ナレッジ、つまり感情的・精神的な分野における知性も重要です。様々なタレント(才能)を持っている人材をうまく指揮しながら、組織の能力を最大限に引き出していく力といってもいいでしょう。


プロフェッショナルなビジネスマンを定義するとしたら、まずはイニシエーター(創始者)であること。つまり、自力でビジネスを始められる人材であるということです。そして、プロアクティブであること。非常に前向きに仕事に取り組める人材であるということです。


プロセスに血と肉を与えるのは人間です。いくらプロセスを改善しても人間がしっかりしていなくては意味がありません。一般職であろうとスペシャリストであろうと、とにかく一人一人の仕事の質を上げるトレーニングを行ってきました。


私が日本法人社長になったとき、スタッフと一緒に考えたのは「基本に戻って考えなおそう」ということでした。


日本法人社長になったとき、まず日本のお客様が自動車をどのように見ているか、自動車とどのような接点を持っているかを把握し直すところから始めました。日本のお客様の特性を理解したうえで、我々は何をしていくべきかを考えたのです。


商品をセールスする上で一番重要なのは……、重要というよりも理想的なのは、自分が販売するサービスや商品の良さを、自分自身が信じているということです。


フォルクスワーゲンはバリューチェーンの価値を高め、人材を育成し、適切な商品を導入し、それを積極的に宣伝するという4つの方策をその国の文化やお客様のレベルにアレンジしながら推進していった結果として、販売台数が増加しているのです。


画一的な方策はあり得ないと思います。たとえば、「優れた学生」という存在を考えてみてください。彼(彼女)は単純に頭のつくりがいいから優れた学生なわけではありません。いくら頭がよくても勉強や運動を疎かにしていては、優れた学生にはなれません。自動車販売も同じことで、優れたエンジンを積んでいるといった単一の理由で売れるわけではないのです。


日本のマーケット自体は成熟し、ほぼ飽和したマーケットだと思いますが、普通自動車と軽自動車を合わせて年間約400万台が売れており、パイとしては十分な大きさです。そのうち、95~96%を国産車が占めています。我々としてはこの95~96%を占める国産車のマーケットに対してもメッセージを発信していこうと考えています。
【覚書き|不況であるにも関わらず日本で販売台数を大幅に伸ばしたことについて語った言葉】


日本というマーケットでフォルクスワーゲンが伸びていくには、そもそもフォルクスワーゲンが持っている品質の良さや、フォルクスワーゲンのオーナーになることによる幸福感といったもの、いわばフォルクスワーゲンの持っているDNAをお客様にきちんと伝えていくことだと思います。


単にいいサービスや商品を売るだけでなく、それを手に入れたお客様が、平和な満ち足りた気分になってくださるとか、安心感や納得感を獲得してくださることも非常に重要だと思います。


いくら正しい製品を日本に導入しても、それを認知していただかなければ意味がありません。心理的なバリアを解消するためには、やはり積極的な宣伝広告投資が必要であると考え、これを実行してきました。


我々は日本が特殊なマーケットだとは考えていません。


我々はドイツ本国に本社を置く会社ですが、同時に日本の会社でもあります。ですから、基本的にはほかの日本企業と同じように、日本の会社として振る舞っていこうと考えています。


我々は比較的早い段階、東日本大震災後4週間ほどでテレビコマーシャルを復活させました。なぜなら、おそらく精神分析家に「悲劇から立ち直るにはどうすればよいか」と質問すれば、「なるべく早く日常に戻るのが一番だ」という答えが返ってくるだろうと考えたからです。これだけ大きな被害があったのですから、喪に服す気持ちや悲しみを癒す時間は必要です。しかし、そうした時間があまりにも長期間続くと、精神が委縮して経済まで弱ってしまうのではないでしょうか。なるべく早く通常のビジネスに戻ることこそ、復興への近道ではないかと考えたのです。


プロフェッショナルなビジネスパーソンにとって最も重要な仕事は、自分の後継者の育成をしっかり念頭に置いて仕事をすることです。プロフェッショナルは、自分自身を成長させていくだけでなく、組織を育成できなくてはなりません。そのためには、意識的に後継者を育てることが、最も大切な仕事のひとつとなるのです。


オープンマインドが大切ということは、すべてのことに対して、開かれた心で臨むということです。たとえば、自分がマーケティングの仕事をしていたとしましょう。スペシャリストはマーケティングの仕事さえすれば満足してしまいます。しかし、さらにその上のレベルを目指すのであれば、自分の仕事がセールスやアフターサービスの仕事にどう影響するかといったことにまで高い関心を払う必要があります。そうすることによってはじめて、自分がチャレンジすべき課題が見えてきます。


スペシャリティー(専門)を持つことが大前提になると思いますが、スペシャリストを超えて、プロフェッショナルになっていくためには、常にオープンマインドが重要だと思います。


可能性としては、誰でも組織のリーダーになれると思います。ただし、他者を説得していく力、心理的な指導力、感情的に人を一体化させる能力はリーダにとって不可欠のものだと思います。


これは私自身が営業マンのトレーニングに関わってきた中で思うことなのですが、やはり欧米のビジネスマンはエゴが強いと思います。非常にエモーショナルであるため、自分がやっていることを客観的に見られない場合があるように思います。一方、日本のビジネスマンは非常に知的であり、客観的にものごとを見ることができます。知識も大変多く持っているし、読書も良くします。しかし、欧米人に比べると、自信というか、自分を信じるパワーというのでしょうか、そうした部分でやや弱いように思うことがあります。


自分の担当分野に関して優れた力を持つだけでなく、自分の周囲360度を見渡して、自分の役割、やるべきことをきちんと認識する必要があります。360度を見渡すことのできない単なるスペシャリストには、どこでどのような変化や革新を起こすべきかが見えてきません。


日本人は非常にチームスピリットが高く、それはそれで大変な美質だと思いますが、そうした文化的な特徴は、もう少し変わっていった方がいいように思います。チームの構成員それぞれが、自分自身のリーダーでもあるというか、自分自身の主人であるという意識をより強く持った方がいい。そうした意識が高まっていけば、自分自身の考え方で、イノベーションやマーケットの変化に対応していけるようになるのではないでしょうか。


日本人の多くが組織やグループの中で調和して生きることを良しとする教育を受け、そうした育ち方をしています。それゆえ、組織のヒエラルキーや決められた仕事のプロセスの背後に個人が隠れてしまい、自己主張をしない傾向が強い。それだけでは変化への対応力が弱くなってしまう。日本人は変化というものが苦手だと感じることが多いですね。日本人がビジネスのプロとして生きるためには、自分の殻を飛び出し、会社のルールや常識からは見出し、個性を発揮していく必要があるかもしれません。


ジェリー・ドリザスの経歴・略歴

ジェリー・ドリザス(ゲラシモス・ドリザス)。ギリシャ生まれの経営者。フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン社長。幼少期を日本で過ごす。シカゴルーズベルト大学経営学部卒業後、ニクスドルフ・コンピューター・アテナのビジネスアプリケーションコンサルタント、メルセデスベンツ・アテナのセールスディレクター代理、フィアットオート・アテナのアルファロメオ・セールスディレクター、フィアットオート・ジャパン社長、inchapeホールディングス・トヨタ・アテナCOO(最高執行責任者)、フィアットオート・グループカンパニー・アテナ社長、ヒュンダイモーター・ヨーロッパ副社長、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン副社長(販売・マーケティング担当)などを経て社長兼CEO(最高経営責任者)に就任。

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