アンジェロ・ボナーティの名言

アンジェロ・ボナーティのプロフィール

アンジェロ・ボナーティ。イタリアの経営者。イタリアの高級時計ブランドのオフィチーネ・パネライのCEO(最高経営責任者)。イタリアのウニベルシタ・カットリカ・ディ・ミラノを卒業し宝石会社に入社。その後、イブ・サン・ローラン、ダンヒルなどの時計・ライターを扱うタバコ・インターナショナル(のちにカルティエに吸収合併)勤務、ブランド靴メーカートラサルディの国際マーケティング・販売マネジャーなどを経て、リシュモングループのパネライ買収に携わり、その後CEOを務め、同ブランドの再興に尽力した経営者。

アンジェロ・ボナーティの名言 一覧

不必要に悲観的にならず、あえてリスクをとりながら対策を打っていく。それが企業家というものでしょう。


経営者は待つことを知ることが大事です。農作物と同じで、じっくり育てて待つのです。栄養をしっかり与えていれば毎年、美味しい実をつけてくれます。


短期的視野ですぐに結果を出そうとしてはいけません。パネライより有名で素晴らしいブランドはこれまで数多く失敗してきたのは、経営者が自分の能力をすぐに見せつけようと、個人的野心で動いたからです。最近のマネジメントは、早急に結果を出すことを求めすぎています。


ブランド育成で何より大事なのは一貫性です。一度、こういう売り方をしよう、こういうブランドにしようと決めたら浮気はせず、その方向性を貫くことです。


不況から二度と浮かび上がれないのが真価のないブランドです。不況はブランドの試金石ともいえます。


不況だからといって短期的な視野で反応することだけは避けなければなりません。市場の動きに一喜一憂してパニックになるのがもっとも良くない。経営者はやはり、大きな視野で動くことが必要です。


ニッチブランドの価値とは何かといえば、いかに内容ある価値を備えているかです。


製品が持つ本質的な価値に軸足を置き、ブランドを育成する方法は時間がかかります。イタリアの歴史ある建築物は、ひとつひとつ石を積んでしっかりした基盤を作ってあります。ブランドも同じです。しっかりした基盤をつくることが強いブランドを育てます。


ブランド育成で大事なのは情熱を持つことです。自分がやっていることは正しいと信じて、熱意をもって挑戦し続けることが大切です。


世界同時不況に対して心配がないと言えば嘘になりますが、CEOとして莫大な投資をしてきたのは、パネライのブランド力を信じているからです。それだけのブランドに育ててきた自負はあります。だから社員には、嵐に突入するが、踏んばって防御せよと話しています。


経営者は常に最悪の事態に備え、謙虚に計画を立てる必要があります。自分の力を過信してはいけません。これほどの世界恐慌は予期していませんでしたが、不況になった場合のことも計算に入れてあります。


情熱を育むために心がけているのが、社員のモチベーションアップです。これはリーダーにとって極めて重要な責務です。だから、とくに社員のアイデアを却下するときは必ず明確に理解できるまで説明します。


パネライが中身の機能は変えながら、いまも2つのオリジナルモデルを忠実に守り、製品数を増やさないのは時を超えた価値を追求しているからです。これを実現していくにはやはり情熱が必要です。


大事なのは、永遠の価値を持つブランドであるという安心感をどれだけ与えられるかです。今年買った時計が10年後も売られていて価値あるものだと認められることが大切です。


新製品を出すときに「いい出来だ」「きれいだ」と言う社員には必ず一喝するようにしています。ブランド製品はつくる人が気に入ってはいけません。人が欲しいと思うようなモノづくりを考えるべきで、答えを出すのは市場であることを忘れてはいけません。製品は、買う人が「美しい」と言って、実際に買ってくれて初めて美しくなります。


社内では、「夢をかきたてるような製品をつくれ」といつも説いています。「こんな時計が欲しかった」「お金を貯めてぜひ買いたい」とお客様に夢見させることがブランド製品をつくる者の義務ではないでしょうか。


パネライの復活を手掛け始めたとき、私は常に「永遠に残るブランドにしよう」と考えていました。だから戦略として数量を伸ばすことを考えたことはありません。あくまでも、本物の価値を追求し、内容のある時計をつくることに力を入れてきました。


パネライを買収したとき、2つの選択肢がありました。ひとつは、膨大な宣伝費を2・3年投じ、有名ブランドにして一大ブームをつくり、売りきって逃げる。もうひとつは、常に品薄感をつくりながら、数少ない「本物」であるという側面を徹底追及する。我々は、製品が持つ本質的な価値に軸足を置き、ブランドを育成するという方法を選びました。
【覚書き|リシュモングループが第二次大戦前から続く時計メーカーのパネライを買収したときについて語った言葉】


パネライは非常にニッチなブランドです。同じリシュモングループに属するカルティエが、宝石から香水、時計など様々な製品を扱っているのとは異なり、時計に特化したブランドです。しかも、防水性と耐久性を追求したスポーツテクニカルウォッチに的を絞っています。ニッチブランドにはニッチブランドの戦略があります。


無形資産として最も価値あるものがブランドです。そしてブランドの力が最も問われるのが不況のときです。不況のときはあらゆるものの売上が落ちます。パネライの売上も落ちるかもしれません。しかし、本物であれば不況が終わったとき、必ず元に戻ります。


みんなまさにタイタニック号に乗っているようなものだと思いました。つまり、多くの人は氷山にぶつかろうとしているのを知らずに踊っている。しかし私は、氷山があると知っているので、準備をしながら踊ってきました。次に起こることを予測して踊るのと、知らないで踊るのとは違います。知っていれば必ず対策はとれるものです。


不景気だからといってネオンを消してしまえば街は真っ暗になってしまい、何も見えなくなります。だから私は、ネオンをつけたまま、あらゆるリスクに対処していくつもりです。


アンジェロ・ボナーティの経歴・略歴

アンジェロ・ボナーティ。イタリアの経営者。イタリアの高級時計ブランドのオフィチーネ・パネライのCEO(最高経営責任者)。イタリアのウニベルシタ・カットリカ・ディ・ミラノを卒業し宝石会社に入社。その後、イブ・サン・ローラン、ダンヒルなどの時計・ライターを扱うタバコ・インターナショナル(のちにカルティエに吸収合併)勤務、ブランド靴メーカートラサルディの国際マーケティング・販売マネジャーなどを経て、リシュモングループのパネライ買収に携わり、その後CEOを務め、同ブランドの再興に尽力した経営者。

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