アレックス・カーの名言

アレックス・カーのプロフィール

アレックス・カー。東洋文化研究家。アメリカ・メリーランド州出身。イェール大学日本学専攻卒業、慶應義塾大学国際センター留学、オックスフォード大学ベリオール・カレッジ修士号取得。研究の傍ら、古民家改修などのプロジェクトに携わった。

アレックス・カーの名言 一覧

「ノーリスク」というと聞こえはいいですが、リターンがなければ組織も個人も成長できず、長期的には行き詰まってしまう。実は、ノーリスクほど怖いものはないのです。


短い人生を「無事に終わらせる」なんて、本当にもったいない。それより、今から少しずつでもリスクに慣れておき、この先、目前にチャンスが巡ってきた時に自信を持って手を伸ばせるようにしておきたいものですね。


「真の教養人」とは、単に知識が豊富なだけでなく、それを自在に使いこなし、人の心をつかむことができる人を指す。


心地よく整った空間は、生活の質を上げるだけでなく、自然を愛する力や美意識をも育む。


海外で仕事をするうえで、その国の人々と感覚を共有できなければ、いい仕事はできない。


世界に目を向けなくてもいいと考えるのは間違い。今のように変化の速い世の中では、技術にしろ、価値観にしろ、常に新しいことに触れていく努力をしないと生き残れない。


大きなリスクをとるなら、たとえ風向きが悪くなった時も破綻せずにすむ状況を整えておくことも必要。投資をする時にポートフォリオを組むように、リスクをトータルで考え、自分で「管理」できれば、恐れるに足りません。


日本人に特有の「謙虚さ」は、相手に好感を与えますから、実は世界で戦うための大きな武器になるんですよ。ハーバード流のコミュニケーション術を盲目的に受け入れるのでなく、日本人ならではのコミュニケーション術を磨いてほしいと強く願っています。


教養をビジネスに生かすうえで大事なのは、「クリエーティブ」と「リアリティー」とのバランス。私自身は、若い頃、日本の書や骨董、アートの世界に没頭し、クリエーティブが過多な状態でした。そんな私に、「君にはリアリティーが足りないから」と不動産業への就職を勧めてくれた人がいたおかげで、資金管理や人事マネジメントのスキルを磨くことができました。その経験がなければ、今携わっている古民家再生も単なる耽美主義に終わり、ビジネスとして軌道に乗せることはできなかったように思います。


教科書に書いてあったり、一般的に言われたりしていることをそのまま鵜呑みにし、お行儀よく「枠」に収まっている限りは、自分の血肉にはなりません。疑問を持って調べ、「枠」から出る。筋力トレーニングと同じで、その繰り返しが教養を高めてくれるはずです。


残念ながら今の日本からは、世界中の人の心をつかむような商品やサービスが登場していない。これはビジネスパーソンの多くが、すぐに通用する仕事のスキルを身につけることばかりに熱心で、真の教養を身につける努力を怠ってきたからではないでしょうか。


知識が豊富なだけでは、教養とは言えません。いろいろ知っていたとしても、「その知識のどの部分をどう伝えれば人の心を動かせるか」が分からなければ意味がない。


かつて私が勤務していた、米ダラスに本社を置く不動産会社では、「退社時に机の上に物を置かないこと」というルールが徹底されていました。すっきりしたオフィスは、美意識だけでなく仕事の効率まで高めてくれるもの。


世界の人々が何度も訪れたくなるのは、観光バスを横づけするような「目玉施設」ではなく、自然と調和した、ほっとくつろげる美しい街並み。私が京都や徳島の祖谷などで古民家再生に取り組んでいるのも、そんな日本の古き良き風景を残したいからです。


記者クラブ経由で流れてくる「表」の情報が必ずしもすべてを語っているとは限らない。「裏」の情報にまで目を向けて初めて、事の全貌が見えてくる。


これまで私は、世界中で「成功者」と呼ばれる方々にお会いしてきました。彼らの言葉には重みがあり、つい、耳を傾けてしまう。それは、彼らの中に明確な「芯」があり、その人間的魅力に誰もが引き寄せられてしまうからだと思います。つまり、グローバルに通用するコミュニケーションの達人になるには、「技」を磨く以前に、自分の中に「芯」を作ることが最も大切。


もし、あなたが「業績が安定した会社に勤めているけど、個人としての成長は止まっている」と感じているなら、少しリスクを取ってでもベンチャー起業に転職し、新しい仕事に挑むという選択もできます。あるいは、仕事ではリスクを取らない代わりに、子育てや趣味などで大きなチャレンジをするのもいい。いずれにしても、自分にとって最適なポートフォリオを描き、バラエティー豊かな人生を送ってほしいと切に願います。


「リスクを取る」ことは、投資のような特別なことだけを指すのでなく、日常生活の中でも経験を積むチャンスはいくらでもあります。例えば、友人の誕生日を祝うなら、「失敗するかもしれない」という可能性を承知のうえでサプライズを仕掛けるというのだって、立派なリスクテークです。どうしても「リスク」という言葉に抵抗があるなら、「リターンを得るチャンス」と考えてみればいいんです。


先日、旧知の仲である能楽師を自宅に招いて仕事の話をする必要があり、「今までとは違う、面白い夕べにしよう」と作戦を練りました。彼の好物を食卓に並べて「無事に終わらせる」こともできましたが、それでは互いに得るものはない。私にとってそれは、彼が「気に入ってくれない」より残念な結果です。そこで、彼が食べたことがないだろうと思う料理にチャレンジ! リスクを取った結果、忘れられない「一期一会」の夜を過ごすことができました。


日頃からリスクを取る経験を積み重ねてこなければ、「何がリスクか」を自分で判断することも、避けられないリスクが降りかかってきた時に対処することもできません。バブル期の日本がその一例です。「みんなやってるから」と、それまで堅実だった企業までもが投機的な不動産に手を出すという極端な行動に走り、相場が急落するとパニックに陥って、大きなダメージを被ってしまいましたよね。


書店のビジネス本コーナーに出向くと、ハーバード大やスタンフォード大といった、米国の有名大学の名を冠したノウハウ本がずらりと並んでいます。特に、「話し方」や「交渉術」に関するものの人気が高いようで、米国流のコミュニケーションに憧れるビジネスパーソンの思いがひしひしと伝わってきます。しかし、米国人である私から見るとちょっぴり不思議。確かに、ハーバード流のディベート術は論理的に意見を述べる手段としては有効ですが、ビジネスをするうえで最も大切な、人間関係を深めるコミュニケーションに有効だとは思えないからです。


自分の「芯」は普通に仕事をする中で、自然と培われるものでもありません。仕事の場では、どうしても上司の意見や会社の方針に従うことが優先されてしまいがちで、確固たる自分の意見を持つことがなかなか難しいからです。むしろ、自分の「芯」を構築するチャンスは、仕事以外の世界にあると私は思います。例えばスポーツなら、勝負勘の強さやチームワークが身につき、メンタルの鍛錬にもなります。趣味やボランティアに打ち込めば、仕事上の利害関係のない、様々な世界に生きる人々との交流を通じて、独自の視点を培うことができます。教養を磨く、つまり歴史や文化、美術などに興味を持ち、知識を深めていくというのも有効なアプローチです。


アレックス・カーの経歴・略歴

アレックス・カー。東洋文化研究家。アメリカ・メリーランド州出身。イェール大学日本学専攻卒業、慶應義塾大学国際センター留学、オックスフォード大学ベリオール・カレッジ修士号取得。研究の傍ら、古民家改修などのプロジェクトに携わった。

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