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こだま(作家)の名言

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こだま(作家)のプロフィール

こだま。日本の作家、エッセイスト、主婦。小説『夫のちんぽが入らない』が漫画化、テレビドラマ化された。Yahoo!検索大賞小説部門賞を受賞。

こだま(作家)の名言 一覧

「普通」を手に入れるのはとても難しい。そんな基準があるのかさえ疑わしい。


「これが最後かも」と、毎回どこか観念しながら書いています。綱渡りです。だからこそ後悔のないように心を込めて書きたい。


人の顔色をうかがってビクビクし、失敗ばかり繰り返す。仕事も続かない。病気にもなる。私の過去は惨めなことばかりだと思っていました。でも失敗と一括りにしていたものを紐解いてみると、愉快な出来事もたくさんあった。地味ながらも意外と楽しんでいたんじゃないかと過去をようやく肯定できるようになりました。


人と顔を突き合わせることに苦痛を感じる私にとって、書くことは救いでした。話すことは苦しいけれど、文字ならば心の内を伝えられる。子供の頃は日記帳だったものが、いまではブログや同人誌、そして商業誌や書籍に変わりました。書くことによってたくさんの人と繋がることもできた。言いたいことを思う存分言える性格だったら、書く世界に足を踏み入れてなかったと思う。口下手でよかったと思えるようになりました。


自分の「普通」じゃない顔面や、それを苦しく思う気持ちは、家を引っ越すように簡単に解決できませんでした。いまもトラウマがあり、人に会うのはとても緊張します。でも、それは自分が勝手に判定していること。自ら「普通」じゃないという枠を作り、苦しんでいる。私だけじゃないし、そもそも「普通」がどうこうなんて馬鹿らしいよ、と過去の自分に教えたい。


どの作品も中心にあるのは自分の弱さです。育った集落や家族への不満を並べて終わりにはしたくなかった。自己肯定感が低いまま、変わろうとしなかった自分について書くことで過去に決着を付けていく。そんな作業のように思えました。一冊の本にできるくらいの失敗があったんだから、それはもう成功と言っていい、私の人生はうまくいっている、と自分に言い聞かせたい。無理やにでも自己肯定感を上げていこうと思います。


医者に「完治することはない。ずっと向き合っていかなければいけない病」と言われた日から、嘆いても意味がないと悟りました。落ち込んでもキリがないから、落ち込むことを諦めました。明朗な性格ではないので、カラッと明るい文章は書けないけれど、現実を見つつ淡々と、自虐を込めて書いてます。明るい人だけがポジティブなわけではない。ひねくれた前向きさもあると信じています。


私には生まれつき顔面に茶色い痣、耳の後ろにはカブトムシくらいの肉厚で大きなほくろがありました。私はそれを恥ずかしく思い、いつも髪の毛で隠していた。ただ、顔面のコンプレックスにとらわれていた年月は無駄だったとは思っていません。クラスの笑われ者になった人、卑屈になってしまった人にしか見えない世界があり、それを体験として書けたことは結果的によかった。


「女は~」とか「妻は~」「教師は~」という大きな視点からはとても書けそうにありません。私はどの立場においても脱落しており、何かを語る資格がないように感じてしまい、「私は」で始まる個人の話を書いています。集落、家族、教室、病室……と狭い人間関係で生きてきたことも関係するのかもしれません。私が書けるのは、そんな日常の些細な出来事だと思っています。


次はエッセイのほか、小説を書く予定です。身の回りの出来事から少し離れ、新たな挑戦になりますが、言葉や体裁を飾らずに書いていきたい。少数派の気持ちをわかりやすい文章で、読んだ人の心に届くように。一作目が『夫のちんぽが入らない』だったので、何を書いても「前ほど怒られないだろう」と思えるようになったのは得です。


こだま(作家)の経歴・略歴

こだま。日本の作家、エッセイスト、主婦。小説『夫のちんぽが入らない』が漫画化、テレビドラマ化された。Yahoo!検索大賞小説部門賞を受賞。

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