齋藤勇の名言 一覧

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齋藤勇のプロフィール

齋藤勇、さいとう・いさむ。日本の心理学者。立正大学心理学部教授。山梨県出身。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。カリフォルニア大学留学。一般向けの心理学の本を多数執筆。テレビなどにも出演し、心理学をわかりやすく解説している。主な著書に『「あまり人とかかわりたくない」人のための心理学』『人間関係の心理学 人づきあいの深層を理解する』『日本人の自己呈示の社会心理学的研究』『人はなぜ足を引っ張り合うのか』『嫌われてしまえば、ラクになる』『説得の心理戦に絶対勝つ法則』『人間関係はがんばらないほどうまくいく』『環境社会心理学プロローグ 入門・都市生活の人間関係』など。

人と親しくなるきっかけは褒めること。自分に興味を持たれ、高く評価してもらったら人は喜びます。


みんなの前で叱るのは絶対にダメ。相手のプライドを傷つけて恨みを買うだけです。


人間の能力は有限です。自分の限界を知って、断るべきときに断れる人の方が最終的に信頼されると思えば、ノーと言う勇気も湧いてくるはずです。頼まれた仕事をやる時間がないなら、「できません」とストレートに告げるのではなく、「いまこの作業をしている最中です。頼まれた仕事に手を付けるのはそのあとですが、どうしましょうか」と説明します。スケジュールが間に合わなければ相手は依頼を控えるし、相手がいまの作業のあとでもいいというなら、順次取り組めばいいだけです。


出世したいと思っているなら、40歳までに部長になるというように具体的な目標へと落とし込み、それを実現するために必要な行動を計画してみることです。計画を頭の中で思い描くだけではなく、書き出すことでいままで目をそむけていた現実的な課題を否が応でも意識するようになります。


ビジネスにリスクはつきもので、決断が常に最善の結果を導くとは限りません。もちろん本人も、それはよく理解しています。だからこそ、まわりにすべてを委ねて責任を回避したいという気持ちが湧いてきて、決断を避けるようになってしまいます。自分だけは安全地帯にいたいという心理が強く働いているわけです。しかし、ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変わるいま、リスクをとるよりリスクを取らずに同じところにとどまっているほうがリスクが高いのです。失敗覚悟で前に進む勇気を持たなければ、淘汰されることになるでしょう。


「こんなアイデアが実現できれば面白い」と考えているなら、言うだけでなく企画にまとめて行動計画を立ててください。このとき「いつか実現する」ではなく、「○月○日に稟議にあげる」というように、具体的で積極的な言葉で表現するのです。


完ぺき主義から脱するには、ベストではなくベターな目標にした方がいいでしょう。たとえ100点でなくても、90点ならば十分に優秀で周りからも評価されます。そのように発想を変えれば、足りない10点が気にならなくなります。


本来、夢を持つのは悪いことではなく、むしろ夢があることで、人は前向きに生きることができるはずです。ただし、根拠のない自信家タイプの人間は、夢が破れて不能感を味わうことを恐れているため、本音のところでは夢を実現させるつもりがありません。このタイプは夢のままの状態を心地よく感じて、現実の社会に降りてこないのです。これを直すには、曖昧な夢を現実的な目標に置き換え、さらに綿密な行動計画を立てることが必要です。


心理学には「締め切り効果」と呼ばれる効果があり、締切り直前になると普段より集中力が増すことが知られています。ただ、それと仕事の完成度は別問題です。多くの場合、やっつけ仕事になってクオリティが下がったり、ときには時間の見積もりが甘く期限に間に合わないこともあります。


適切な手段が見つからないときは、目標を細かく分解してください。大きな目標に直面すると、その大きさに圧倒されて思考を停止させがちです。そこで、取り組みやすいように目標を小さな単位に分けます。「プレゼン資料をつくる」という目標で行き詰ったら、「材料を集める」「構成を考える」「効果的に表現する」といくつかのプロセスにわけ、そのうち手段がわかっている部分から手を付けるようにします。解決策がわからない部分も、目標が大きいままのときより単純化されてずっと取り組みやすくなります。


根拠のない自信家は考えることに時間を費やし、それで満足してしまう傾向があります。そのためTODOリストをつくっても、たんなる夢リストと化して結局は何も行動しないで終わってしまいます。そこで「考えること」「すること」の二つのリストを用意し、思い浮かんだことをまず「考えること」リストに記し、それを具体的な言葉に置き換えたうえで「すること」リストに転記します。この二つのリストに、毎日決まった時間に目を通します。理想は1日3回。朝にリストをつくり、日中にチェックし、夜に見直すと、行動の漏れを減らせるはずです。


夢に逃げ込みがちな傾向は、とくに最近の若いビジネスマンに顕著です。彼らは「若者は夢を持て」と叩きこまれて育ち、理想的なキャリアデザインを描いて就職活動に臨みます。ところが社会に出ると、理想とはかけ離れた現実が待っています。そこで折り合いをつけるため、架空の「できる人像」をセルフイメージして現実から目を背けようとします。現実逃避の気持ちが強くなると、「この会社では自分のやりたいことができない」といって転職を目論見ます。最近は入社しても半年もたたないうちに辞める若者も多いようですが、その多くはこのタイプといっていいでしょう。


自分が考えているほど、まわりは人の失敗を気にしていません。むしろ、小さな失敗は、人間関係の潤滑剤になります。人は気の抜けない相手より、時々失敗をする相手の方に親しみを感じます。普段は完璧でも少し抜けたところがある人を評して「人間味がある」という言い方をすることがありますが、これは好意の表現です。そう考えれば、ささいな失敗に気を病むこともないはずです。


完ぺき主義から脱するには、「○○すべき」「○○しなければならない」という口癖をやめて、「○○してもいい」「○○したい」と言い換えてみましょう。「○○すべき」は強制的な言い回しですが、「○○してもいい」は自分に選択権があるため、「やった方がいい部分」と「やらなくてもいい部分」の区別を意識するようになります。いままで見えていなかった「やらなくてもいい部分」が浮かび上がってくれば大きな進歩です。


完ぺき主義タイプには、途中で放り投げたら周囲に迷惑がかかると注意しても通じません。このタイプは「全力を出したのに100点に満たない」という状況を最も嫌がるからです。本気でやれば100点になるという可能性を残すことで、高い自尊心を保とうとするわけです。もちろん、そのような言い訳が通用するのは本人の心の中だけです。周りからの評価は急落していることをまず自覚すべきです。


刻々と変化する環境に対応するためには、100%まで質を高めることより、合格点でひとまず前に進む推進力が重要です。いわば高知より拙速です。ところが完ぺき主義タイプは、拙速を失敗ととらえて何よりも恐れます。失敗を恐れる気持ちがさらに肥大すると、まったく仕事に取りかからなかったり、途中で投げてしまうこともあります。このタイプにとっては、90点は0点と同じで、100点が出せないとわかった途端、努力を放棄します。


早急に作成しなければならない書類があるのに、散らかった机の上が気になって片づけをはじめたり、ひとまず作成したものの、クオリティに満足できずに最初からやり直したり。常に完璧な状況を求めるあまり、仕事が滞りがちになるのが完璧主義タイプの典型的症状です。完璧主義タイプは失敗を恐れる気持ちが強く、たとえ90点の出来でも、足りない10点が気になります。そのため、90点で十分な場合でも、足りない10点を埋めるために奔走して結果的に期限に間に合わなくなります。


信頼というものが大前提となるビジネスの場では、人と人が向き合ってコミュニケーションをとる必要がある。その人間関係というのは、「自らがつくりだすもの」だということを知ってほしいです。どうすればいいのか。まずは、軽い挨拶から。そこから会話につなげて、共通の話題をつくっていくのです。


人から好かれる人というのは、爽やかさを感じさせるものです。挨拶も「おはよう!」「おつかれさま!」「元気?」など、ごく単純なのですが、それがかえっていいのです。「単純接触の法則」といい、人は簡単な挨拶とうなずきだけでも回を重ねていけば、相手に対する親しさは増すものなのです。


突然の訪問や急な頼みごとをしたときに、相手が怪訝な顔をするなど、不快感を示した場合には、無理に「そこをなんとか」と詰め寄らず、即座に撤退。そうすることで、相手にネガティブな印象を残すことなく、次の機会をうかがうことができます。一度のアタックで難色を示されても、相手との距離を少しずつ縮めながら根気強く接していくことで、次第に心の距離も縮めることができます。


一般的に、人は自分を好いてくれる人を好きになる。嫌悪も同じ。ただ、嫌悪の方がもっと激しい。人に嫌われたくなかったら、自分が嫌わないこと。これが大前提。


お詫びをするときは、できるだけ早く、そして大きな声でミスを全面的に認めて謝罪。その潔い姿勢と素直さが逆に評価されることになります。上司である自分が失敗したときも同じです。立場がないからといって隠さず、こちらも素直に頭を下げる。自らの失敗を打ち明けることで、部下からの信頼を得られることにもなります。


表面的にいい人ぶる偽善者ではなく、良心を持って人と接すれば、必然的に好感度は上がります。さらに、人の良さをより効果的にビジネスの場で使うことで職場の雰囲気や業績アップを狙うこともできる。


言葉の内容と表情がかみ合っている、「言動一致」の態度を取ってこそ、相手に気持ちが伝わる。言動一致であれば、「素直でわかりやすい人」として愛されるでしょう。不一致であればただの偽善者というレッテルを貼られかねません。


相づち上手な人はコミュニケーションスキルの高い人ともいえます。相づちを打つことで、「あなたの話していることがわかりますよ」という承認、「自分もそう思います」という同調、「続きを話してください」という許可を示すことができます。ですから、相手は安心してたくさんしゃべることができるのです。


早口すぎると落ち着きがない印象を受けます。参考になるのはTVのアナウンサーが話すスピード。真似てみると、遅いぐらいに感じるかもしれませんが、その分、説得力を感じることができます。


相手に不快感を与えずに断るには、「謝罪」「代替案の提示」「断る理由」を述べること。これらをすれば、相手は納得します。無理な頼みごとは自分の主張をやんわり伝えて断るのがベスト。


相手のミスに苛立つ気持ちがあっても、「なぜ、こんなミスをしたんだ! 信じられない!」と語気を荒らげるのは、叱るほう、叱られるほうの双方にとって望ましくありません。怒りとともに間違いを指摘すると、相手には叱られた内容よりも「怒りの感情をぶつけられた」というネガティブな印象のほうが強く残るからです。


肝心なのが「褒めポイント」。心理学者キャロル・ドゥエックの実験によると、結果や才能よりも努力を褒められた人のほうが、素直に喜び、さらに努力するようになる傾向が見られました。逆に、才能や結果を褒められると、次のときに失敗すると失望されるのではないかと恐怖を感じ、モチベーションは下がることに。結果ではなく、過程の努力を褒めましょう。


コミュニケーションはキャッチボールだとよく言われますよね。でも、日本人のコミュニケーションはキャッチボールではないんです。ピッチャーとキャッチャー、つまり投げ手と受け手に役割が最初から決まっている。会社であれば、投げ手が上司、受け手が部下というシチュエーションが多いですよね。ですから、会話を拾って、投げた相手が喜ぶような力量が試されるわけです。


嫉妬を買わないコツは、驕らず、偉ぶらないこと。それまで、自分の野心を隠して孤独に努力してきただけに、持ち上げられると素直に喜び、自慢気に語りたくなるのが人というもの。そこをグッと堪えて自分が語るのではなく、人の話を真筆に聞く。その態度が上の立場になってもなお、人に好かれ、人望を集め、自分の味方をつくることになります。


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齋藤勇の経歴・略歴

齋藤勇、さいとう・いさむ。日本の心理学者。立正大学心理学部教授。山梨県出身。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。カリフォルニア大学留学。一般向けの心理学の本を多数執筆。テレビなどにも出演し、心理学をわかりやすく解説している。主な著書に『「あまり人とかかわりたくない」人のための心理学』『人間関係の心理学 人づきあいの深層を理解する』『日本人の自己呈示の社会心理学的研究』『人はなぜ足を引っ張り合うのか』『嫌われてしまえば、ラクになる』『説得の心理戦に絶対勝つ法則』『人間関係はがんばらないほどうまくいく』『環境社会心理学プロローグ 入門・都市生活の人間関係』など。

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