鈴木喬(経営者)の名言

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鈴木喬(経営者)のプロフィール

鈴木喬、すずき・たかし。日本の経営者。エステー社長・会長。東京出身。一橋大学商学部卒業後、日本生命保険に入社。法人営業部第一課長、総合法人業務部次長を経て、エステー化学(のちのエステー)に出向。企画部長、取締役営業本部首都圏営業統括部長、常務営業本部マーケティング部長、専務などを経て社長に就任。経営合理化と新商品開発により同社をさらに成長させた。「消臭ポット」「消臭力」「脱臭炭」などをヒットさせた。

平凡な人間が勝つためには、まず人が戦わない、戦ってもこちらが主導権を握れる場所をまず選ぶのが定石。


ルーティンをこなしているだけでは、前には進めない。


中堅でも老舗でも、常に新しいことにチャレンジしなければ、会社は錆びついてしまう。同じことをやっていると、腐ってしまう。


商品開発のキーワードは「聞いて分かる、見て分かる、使って分かる」。まずは「アイデアありき」で走り出すことが大切。


難しいところに行く方が楽。ダメだと思うところが、実は穴場。


経営者はバクチを打つもの。未来は誰も読めませんから。バクチに勝ったヤツが名経営者。負けたヤツは落伍者。


世の中の状況と自分の会社の状況は別。みんなが同じ方向に動いていたり、へばっているときこそ、成長のチャンス。


経営者の心意気が大事。くよくよしても始まらない。前に進むことが必要。


3分考えて結論が出ないということは、普段の考えが足りない証拠。


3分考えても結論の出ないことは、3年考えても結論は出ない。


ロングセラーが生まれないのはみんな、新商品を作り過ぎるからなんです。それで自分の敵が自分になる。


基本方針は、お客様を創造し、維持・拡大していく。エステーはモノなんか作っていません。お客様をつくり、リピーターをつくる。


一度坂を転がり出したら止めるのは大変。営業も販売店も売らなくなる。


ロングセラーが行き詰まったら、スパッと諦めることも大事。


撤退は会議で決めてはダメです。論争していたら、時間ばかり食ってしまいます。撤退を決めるのは大将の仕事です。


普通のことをやっていたら、うちはつぶれる。


人間、大事なのは運と勘と度胸だ。


同じことばかりやっていては、アイデアは出てこない。


新商品はアイデアが肝です。他社のマネでは、価格競争になってしまいますから、儲かりません。それに、人のマネなんて悲しいじゃないですか。


どうせ現実は何が起こるか分からないのだから、市場調査に時間をかけて出遅れるより、転んだときの備えをした上で、とにかくまず走ってみたほうがいい。


成功は「たまたま、偶然」の結果であることも多いものですが、失敗には必ず失敗につながった理由がありますから、学べることがたくさんあります。


人間、失敗しないとカンは磨かれません。同じ体験でも、成功より失敗のほうが、身に染みる分、血肉になります。


細く長くやるのが商売の原点。ブームのときだけ買ってくれる一見さんは相手にしないぐらいのつもりでいるのが、商売を続けるコツ。


損切りはさっさとやる。見込み違いだと分かったら即撤退、「見切り千両」です。


「この商品を絶対に売ってのける」というトップの意気込みの強さが命運を分ける。


業界の枠にとらわれず、幅広く興味をもち情報収集することで、「これまでにない商品」をつくる糸口が掴める。


マーケティングのデータは、アイデアが有効かどうかの裏付けの一つにはなりますが、データからアイデアが生まれるわけではない。


成功体験が多すぎると、方向転換ができないんです。私が大ナタを振るえたのは、よそから来た人間だったからでしょう。


今までやっていたことは全部間違い。ガラガラポンですべて変える。これからは太陽が西から昇ると思え。
【覚え書き|エステーの経営再建着手時の発言】


制作チームが萎縮しないよう、余計な雑音から守るのがトップの役目。


常識を壊すんだから、イノベーションとは要するに喧嘩。


運なんていうのは打席に立った数なんです。僕も「消臭力」「脱臭炭」「米唐番」というヒット商品を出したけど、それだけ失敗も重ねている。


仕事で命までは取られないんだから、やりたいことをやればいい。そしたら度胸も付くし、運も回る。


大ぼら吹きと言われるくらいでちょうどいい。誇大妄想と思われても、根拠なき確信を持つことが大切。


今の若い人は、優秀で体力もあるし、ITもできて礼儀正しい。唯一、欠けているのは自信というか、根拠なき確信なんですね。


大切なのは自信を持つこと。自分は運が強いと思い込むこと。


日本人の自信喪失の原因は勉強し過ぎなんだよな。日本ほど活字を読む国はない。だからみんな人の意見を信じ過ぎるんですよ。


規模が小さいことは、むしろ強み。特に先行きの不透明な現代は、身軽で、小回りが利く会社こそ、強さを発揮できる。


大企業を上回るスピード経営は、トップがリーダーシップを発揮しやすい、小さくてシンプルな組織から生まれている。


時間は皆、平等に与えられている。その中で、いかに速くことを成し遂げるかが、勝負を分ける。


私たちは多数の技術を開発しては、引き出しにしまってきた。そして市場の変化に応じていつでも取り出せるようにしている。


経営者の中には、大きな相手を前に萎縮する者がいるが、縮こまっている場合ではない。今こそ自分たちの強さを発揮する時ではないか。


勉強しすぎると、逃げ口上がうまくなる。しかも世の中が見えすぎて、バクチを打たなくなる。


勘がないと決断できない。どんなデータを見てもダメ。


反対意見が多いことほど、実行する価値がある。


算盤勘定だけで会社は経営できない。


「タヌキ」でないと、経営者は務まりません。


大きな賭けに出たければ、それに見合った財務内容を整えてからにすべきです。身の丈を超えた博打は厳禁です。


朝令暮改は何も悪いことではありません。むしろ自分の間違いを認められずに、そのまま突っ走ることの方が、よほど間違っている。


社員が売れると信じ込んでくれないと、小売店のバイヤーもそう思ってくれるはずがない。


フタを開けてみれば、見込み通りに売れない時があります。撤退を決断しなければならない局面になったら、躊躇してはいけません。


私は「やめておけ」と言われることをあえて実行するようにしています。反対が多ければ多いほど、やろうとしていることに価値があると考えます。


世の中にないタイプの商品を創り出すには、相当の執念が必要で、好きでないとできません。


周囲が反対することをやれ。周囲が反対するのは、大抵それが、従来とは違う新しいことだからです。リスクを伴うからこそ、周りは反対するのです。


売上や利益のみを追求している経営者には、周囲もついてきません。会社を経営する根源的な動機が、利潤の追求だけでは、存在基盤の弱い会社だと言わざるを得ないでしょう。


株価、売上、利益、シェアのことばかり気にする経営者であったら、消費者の共感を得ることはできない。


運を引き寄せるかどうかは、その人の考え方次第。それが「根拠なき確信」。


真面目、博覧強記で何でもできそうな人はたいがいダメ。未来は誰も教えてくれませんし、本にも出ていません。


ニッチのマーケットをつくって、絶えず成長させないといけない。大手と同じことをやっては勝負にならない。


新商品はヤマ勘なんですよ。当たり損ねがホームランになる。狙った通りのホームランなんてありえない。


うちは「製造業」というより「お客様満足業」。お客様の好き、嫌いで戦っている世界です。今、生きているのが不思議ですね。毎日バクチをやってるようなもの。一寸先は闇ですよ。


いいものは売れない。売れたためしがない。逆です。売れるからいいんですよ。いいものだと思った瞬間、目が曇るんです。「買わねえ奴が悪い」とか言って、高慢ちきになっちゃう。


他人から教わることは嘘っぱちが多い。


「世にない商品」なんて、世の中になかなか受け入れられない。一人一人の消費者の頭に刷り込むには、お金も人手も時間もかかります。年中、「脳みそ絞って売り方考えろ」と言います。


人は変化を嫌う生き物ですから、ちょっと命令されたぐらいじゃ、新しい行動なんて起こさない。「このオッサンの言うとおりにしないと、本当に叩き殺されるかもしれない」ぐらいの恐怖感がないと動きませんわな(笑)。


粉飾決算をしていた米国子会社に乗り込んだときの話です。僕に反発したその会社のナンバー2を呼び出しました。その米国人は身長が2m近くあるうえ、ボディビルをやっていて筋骨隆々。小柄な僕と対照的でしたが、ビビったらナメられるだけですからね。英語ができないので、「インチキな書類を持ってくるんじゃねえ!」「いい加減なこと言ってたら裁判に持ち込むぞ!」と日本語で怒鳴りまくりました。最終的には、大男も「このオッサンは危ない」と思ったのか、大人しくなった。ビジネスは喧嘩ですよ。リーダーはナメられたら終わりです。


人は1回や2回言われるぐらいでは、心に響くどころか、覚えもしません。3年間言い続けて、やっと、「この人、何か言っているな」と思ってもらえるぐらいだと思うんです。だから、嫌がられようが何だろうが、100回でも200回でも言っていました。それだけ言えば、相手も「本気なんだな」と思いますよね。


結局のところ、人間は浪花節。感情の生き物だから、理屈じゃ動かないんですよ。中途半端な理屈をこねるぐらいなら、理屈は多少めちゃくちゃでもいいから、情熱を伝えたほうがいい。そのほうが、「何だかよくわからないけど、そんなに言うならやりますよ」となるものですよ。


売れる商品が、商品開発会議や消費者調査で分かるほど世の中、甘くはない。


トップが「誰がなんと言おうと売ってやるんだ」という思い入れがあるから石だって木だって売れるんです。


社長はコミュニケーション業だと私は思っています。社員に根気強く語りかけるしかない。わかってもらえるように努力するしかないんです。


最初にガツンと旗をぶち上げたら、ひたすら旗を振り続ける。継続は力なりというけれど、社長業は我慢業です。


新市場の開拓は大切だが、撤退の決断はもっと亜要で、早ければ早いほどいい。社内でも「撤退を決断したヤツには表彰しろ」と言っている。


理論ばかり振り回すお利口さんのトップは信用できない。頭でっかちでは駄目。だから「勉強は体に良くない」といつも言っている。


在庫で潰れた会社はあっても、品不足で潰れた会社はない。


改革は、社長にしか起こせない。


会社が潰れるのは、経営トップが財務諸表などを見てもピンときていないからです。そもそも、財務諸表を読めない経営者が結構多いのが実態です。


経営はバクチ。負けたら、首を切られても仕方がない。それをやる社外取締役こそ、最後の安全装置。


実際に世の中を見ていると、私はそんなに景気が悪いとは思わないのです。だから、なぜ経営者たちが「悪い、悪い」と言うのか不思議で仕方がない。したり顔で「世の中が悪い」と言うでしょう。私に言わせれば「おまえが悪いのだよ、経営者よ」。トップが「悪い」と言うから部下も引きずられ、その相場が日本全体に表れているのです。


社長の任務は明確な旗印を掲げることにあります。震災(東日本大震災)の直後、社長だった私がまず掲げた旗印は「負けてたまるか」でした。「やっちまえ」のひと言でもいいんです。短くてわかりやすい旗印ほどいい。


社員には「頭は人に教えを請うて下げるためにある」と伝えています。もちろん、社長もそうです。


社長は自分が掲げた方向性に対して、ある程度はプロにならんといかんのです。だから、たとえばエアカウンター(家庭用放射線測定器)をつくるときには関連本を片っ端から読み漁り、専門家に話を聞いて回りました。そんなことを3週間もやれば、セミプロぐらいにはなれます。


エステーが扱う日用雑貨は、景気がいいから購入数が増えるものではありません。エステーは空気をよくする商品など、世にないものをつくってきた会社です。あくまでも、需要を創造するのが僕らの仕事です。


景気より天気、天気より元気、元気より人気。


他社の株主総会や決算報告を見ていると、たいてい「そもそも我が国の経済は」といった文面から始まります。世の中の景気が悪いから、自分の会社の業績も悪いというわけです。しかしそんなことはないだろうと、私は思うわけです。世の中が駄目だから自社も駄目。それが本当なら、経営者など必要ありません。


心意気と算盤。私が常に意識してきた言葉です。経営者は常に、心意気と算盤の間で揺れ動いています。社長に心意気がないと、社員はついてきてくれません。経営者がぶれたらダメなんです。数字感覚を失ってしまっては立ち行かなくなりますが、かといって算盤勘定ばかりでは社員も私も精神的に参ってしまいます。バランスが重要です。


社長が強くなくては駄目です。学校も家庭も頼ることができない時代、支えになるのは会社です。会社が強くなれば日本は強くなる。社員のためにも、社長は心意気を発信し、社員を先導していかなければなりません。


セールスマンシップとは何かといえば、コミュニケーション能力です。ではコミュニケーション能力とは何かといえば、相手の話をよく聞くことなんです。保険営業を始めた頃、セールスの研究をするためにいろいろな業界のトップセールスの人たちに会いましたが、おしゃべりな人はいなかった。セールスマンシップのある人は、相手に気持ちよく話をさせるのがうまい。


社員と話をするときに心がけているのは、長話をしないことです。キーワード一発。出合い頭の勝負ですな。


処世術のポイントは愛嫡があるかどうかです。愛嫡がなければダメ。諸先輩や仲間から「あの野郎」と思われたら最後だからです。自分で知っていても、わざわざ聞いてみるとか、そのぐらいの芝居は必要でしょう。要は、人に聞くことが最大の勉強です。


世の中のものの半分は「面白い」から買うんです。理屈で買っているものなんて、実際にはほとんどない。「見たことなくて面白そう」。じゃあちょっと買ってみるか、と。


お客様は、よく分かっています。消費者の方が社内のマーケッターよりも利口なんです。マーケッターは理屈ですが、消費者は直感です。ヒット商品が出る時には、自分でも「これは売れるな」という予感がします。


社長がやるべきことは、そう多くないんです。大型買収の決定とか事業撤退とか、社長にしかできない決断をして、ゴールを見極め、「あっちへ進め」と旗を振る。そのために必要なのは、「学歴」とか「頭の良さ」とか、「もっともらしい理論」ではありません。だから僕は、勉強は体に悪いと言っています。もっと素朴にやったらいい。


市場調査のためにアンケートを取っても、答える人が「お金を出さない人」だった、なんていうことも多々あります。それを信じていたら、理路整然と、会社は潰れていきます。


休日に店に行って、名刺を出して、売れているかどうか店長に聞く。それで「ダメです」という言葉を5~6軒聞けば、ダメだなと思ってやめます。早いものだと1週間くらい。売れないとCMもすぐ止めます。そうしないと損が膨れ上がる。「頑張ります」「あともうちょっと」といって、うまくいったためしはありません。


美容院は僕にとって、最大の情報源です。おしゃべりしていると、世の中のことがすごく分かる。ほかにも、ホームセンターやドラッグストアからブランド店、自動車販売店まで、いろんなところに行きます。ストアチェックは僕の趣味。電車に乗るのも大好き。どの電車がどれくらい混んでいるのか。乗って何をしているのか。電車も情報の宝庫。


世の中の購買者のうち、好奇心で買う人は5%はいるそうです。消費者の5%が買ってくれたら、その商品は大成功です。まず買ってもらって、使っていいとなれば、それがクチコミで広がります。


今の若い人はとても優秀です。これ以上勉強する必要はありません。相手を恫喝する。危なくなったら逃げる。捕まったら死んだふりをする(笑)。そんなハッタリやケンカの仕方を学んだ方がいい。そういうメンタルタフネスの根底にあるのは、基本的には体力です。自分は絶対死なない。そう思った方が勝ちますよ。


一番大事なことは、もっと自分に自信を持つこと。「根拠なき確信」を持つこと。昔は終身雇用ですから逃げ場がなかった。今は転職もできるし、逃げ場はたくさんある。もっと暴れればいい。


鈴木喬(経営者)の経歴・略歴

鈴木喬、すずき・たかし。日本の経営者。エステー社長・会長。東京出身。一橋大学商学部卒業後、日本生命保険に入社。法人営業部第一課長、総合法人業務部次長を経て、エステー化学(のちのエステー)に出向。企画部長、取締役営業本部首都圏営業統括部長、常務営業本部マーケティング部長、専務などを経て社長に就任。経営合理化と新商品開発により同社をさらに成長させた。「消臭ポット」「消臭力」「脱臭炭」などをヒットさせた。

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