近藤誠一の名言

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近藤誠一のプロフィール

近藤誠一、こんどう・せいいち。日本の外交官。文化庁長官。神奈川県出身。東京大学教養学部教養学科イギリス科卒業、東京大学大学院法学政治学研究科中退。外務省に入省。在アメリカ合衆国日本国大使館公使、外務省広報文化部交流部長、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使、駐デンマーク特命全権大使、文化庁長官などを務めた。そのほか、長野県文化振興事業団理事長、東京都交響楽団理事長などを務めた。

どの国でもいかに人脈を作れるかが重要。事務的にやってもなかなか動かないのです。


相手国の政府が何を考えているのか、どういう提案を出してくるのかを早いうちから探っておくことも国際交渉では大事。


きれいごとだけでは、グローバル競争に勝てないという批判もあるでしょう。しかし、競争に勝っても、目的がないがしろになるのでは本末転倒。


危険は少ないかもしれませんが、欧州の方が何を考えているのか、探りづらいところがあります。ガードが結構硬いのです。そこで個人的に親しくなることが重要なわけです。そして、彼らも立場は同じで情報が欲しいわけですから、出せるだけの情報を出してあげるのです。逆の立場になれば、助けてもらえることがあるかもしれないと思うので、そこには暗黙の了解もあるのです。ですから、欧州はその駆け引きも大事でした。


非合法のスパイはいけませんが、非公式な情報をどの分野でも取れる相手を作っておくことは非常に大事。週末でも夜中でも携帯で話ができるような相手をです。悪いことに、事件は大体、そういう時に起きるものですから。


大使というのは、わりと注目してもらえるので、積極的に相手国の催し物に顔を出して、シンポジウムで発言をして、いろんなレベルの人たちと知り合いになれるのです。問題が起きなければ、最終的に使わない人脈かもしれませんが、それはそれでいいのです。でも何か起きた時に、機敏に動けることが重要です。


デンマーク人というのは、家庭第一主義なので、なかなか夜に食事に来ないんです。昼はたまに食事ができても、夜じっくり腹を割って話すということがほとんどできません。ということは、逆に子どもと奥さんを一緒に呼んでしまえば、夜にじっくりとはなすことができます。子どもは子ども同士、奥さんは奥さん同士で付きあえばより親密になれます。


重要なのは、いざという時のために人脈を作っておくことです。それは公邸に食事に呼んだり、出張して一緒に食事したり、セミナーやシンポジウムに出たりして、とにかくあらゆる階層、政治家、経済人、学者、一般人、学生などなど、ネットワークをつくって、何か問題が起こった時には誰に電話すればすぐ答えがもらえるか、働きかけができるかを考えておくことです。


絶えざるレビューをしなければ、自由や民主主義のよい点は活かされない。楽なことではありませんが、考え続けるしかない。考えないと一つの方向に流されてしまいます。それは大変危険なこと。


企業には、社会が発展するためのエンジンとしての役割があります。企業経営者には、まず、その自覚を持ってほしいと思います。そして、単に経済の成長率を上げるというだけでなく、経済という手段を通じて豊かな社会をつくるという目的があることを忘れないでほしい。


「これがお前の目標だ」と押し付けてはいけません。自分で考えて、自分で見つけなさいという教育を行なうことが大切で、そうした教育で人が育っていけば、自由や民主主義をもっとうまく使いこなせるようになると思います。


クルマは、機械としてよくできたシステムですが、それでも事故は起きます。その原因の大半はクルマの側にはなく、人間の側にあります。酔っ払い運転や居眠り運転をしたら人の命を奪ってしまう注意が散漫になったり、機械を過信して、整備が不十分だから事故が起きるのです。どんなに優れたシステムであっても、それを使いこなせなければ、そのシステムの最大限の力を発揮させることはできません。


それぞれの国や民族には長い歴史があり、伝統があり、独特の風土の中で培ってきた精神性がある。それらの違いを無視した一律的な制度の押し付けが間違いであることは、「アラブの春」や「ジャスミン革命」の失敗で明らか。みんなが真剣に、「どこを守らなくてはならないのか」「どこからは時代や発展状況などに合わせて変えていいのか」を常に考え続けるしかない。


明治以降、欧米の列強に対する危機感があった時期には、「富国強兵」を掲げます。これは一応成功しましたが、その後大戦へと突入し、行きすぎて失敗しました。戦後は、「経済復興」や「所得倍増」などの目標を掲げました。日本人は目標が明確にあると、それに向かって努力する国民性があり、目標を達成する能力は他の民族にも引けを取りません。


近藤誠一の経歴・略歴

近藤誠一、こんどう・せいいち。日本の外交官。文化庁長官。神奈川県出身。東京大学教養学部教養学科イギリス科卒業、東京大学大学院法学政治学研究科中退。外務省に入省。在アメリカ合衆国日本国大使館公使、外務省広報文化部交流部長、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使、駐デンマーク特命全権大使、文化庁長官などを務めた。そのほか、長野県文化振興事業団理事長、東京都交響楽団理事長などを務めた。

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