裵英洙(医療機関再生コンサルタント)の名言

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裵英洙(医療機関再生コンサルタント)のプロフィール

裵英洙、はい・えいしゅ。医師、経営者、コンサルタント。奈良県出身。金沢大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、フランス・グランゼコールESSEC大学院留学。医療機関再生コンサルティング会社メディファームを創業。著書に『なぜ、一流の人は疲れを翌日に持ち越さないのか』『医療職が部下を持ったら読む本』ほか。

一日のスケジュールを夜からスタートさせることがポイント。翌日のための準備は夜から始まっているからです。


睡眠は未来への投資の役割も果たす。質の良い睡眠を取ることで翌日のパフォーマンスが上がり、それを続けることで、元気に働き続けられる身体を維持できるからです。


眠りを考えることは、短期決戦用の「戦術」ではなく、何十年も続くビジネスマン生活全体で高いパフォーマンスを出すための「戦略」。


医学的に「疲労」と「疲労感」は区別されます。やり甲斐や達成感を感じると、疲労が脳によって隠されて、疲労感を感じないのです。


休日にたくさん寝ることの良し悪しはいろいろと議論されています。私は、身体が疲れているなら、寝溜めもアリだと思います。安静にすることで、内臓の回復につながるはずです。


私は、疲労のマネジメントでまず重要なのは肝臓を守ることだと考えています。疲れたら肝臓を労わること。つまり、血流を良くして、十分な水分と良質なタンパク質を摂取することが基本です。


手帳を隙間なく書いても、仕事の質とは関係ありません。余白をあえて作り、そこで新しい仕事を作る時間と意識づけています。


最適の睡眠時間は個人差があります。目覚めが悪いなら、むしろ短くしたほうが、スッキリ起きられる人もいるでしょう。


睡眠は貯金、いわゆる「寝だめ」はできませんが、寝不足という借金の返済はできます。2時間長く寝る程度ならば効果的。でも昼過ぎまで寝ると翌週の睡眠リズムが狂うので注意。


寝酒は寝付きは良くなりますが、短時間で目が覚める質が悪い睡眠になります。アルコールを分解するには体内の水が必要なので脱水症状のリスクもあります。


良質な眠りを取れていない人は多い。睡眠に対する誤解がその原因かもしれない。その誤解とは、睡眠を「量」で考えていること。長く寝ればベストだと捉えがち。でも、睡眠では「質」も大切。自分に合った良質な睡眠をとらないと、疲れは取れず頭はさえない。仕事にも支障をきたしてしまう。


布団に入っても眠れないときは、まだ眠くないのだと割り切って、飲食以外ならテレビを見ても、スマホを操作してもかまいません。気持ちを切り替えれば、1時間ほどで眠くなるはずです。「寝なきゃマズイ」と焦る気持ちこそ眠りにくくなる要因です。


睡眠の最適解を見つけるには、自分の「悩み」を明確化することが必要です。寝つきが悪い、眠りが浅い、早朝に目ざめたあと眠れない、長時間寝ても疲れが取れない……など、同じ「睡眠不足」でも様々な側面があるものです。自分がどれに当たるのか、もしくは複数該当するのか、つかむのが第一歩です。


世間で言われている「睡眠神話」は基本的に万人には当てになりません。睡眠のありかたには個人差があり、良い睡眠を得る方法にも「万人向けの正解」はないのです。良い眠りのコツは、「正解」ではなく、自分用の「最適解」を探り出すことです。自分に合った方法を見つけ、カスタマイズしていくことが大切です。


会議の予定を終了時間まで書くと、ズルズルと無駄に時間を使うことがある。何事も早めに終わらせ、次の案件にすぐ取りかかるか、余剰時間を作るようにしています。


健康管理を他人任せにする人もいますが、それはビジネスパーソンとして二流です。ビジネスパーソンのコアバリューはなんだと思いますか? 自分の身体と頭ではないでしょうか。一流の人は、自分のリソースを自分で管理して磨き、さらに高みを目指します。これこそ、仕事人のあるべき姿だと私は思います。


重要なのは、「なんとなくダルい」と感じている疲れを、「なんとなく」のままにしておかないこと。いつから、そして、どの程度なのか。疲労のマネジメントも仕事と同じで、ファクトを集めて、それをベースにソリューション(解決策)を考えるべきです。私が疲労のマネジメントのために行なっているのが「カラダ手帳」をつけることです。どれくらい寝たか、食欲はあるか、排便は順調か……など、体調をデータベース化します。


私は場所さえあれば身体を横たえて休みます。神経と内臓の疲れを取るためです。目を閉じ、目と脳を休めることは、神経の疲れに手っ取り早く効きます。また、横になると全身が心臓と同じ高さになり、血液がすみずみの臓器まで流れやすくなります。血流の改善は、身体の各部位に滞った疲労物質を洗い流し、内臓への血流も増加させます。とくに疲労との関係が深いのが肝臓。身体の毒素である疲労物質や不純物は、肝臓に集まって分解されます。横になることで、肝臓の血流が約30%向上すると言われています。


ビジネスは長期戦です。疲労を溜め込んでしまい大きな反動が来た場合、30年間働けるところを、20年間で終えてしまうかもしれません。それを回避するためには、戦略的な体調管理が必要です。私は定期的にノー残業デーを設けています。家族と過ごしてリラックスしたり、疲れが溜まっているときは安静にしたりして、回復に努めています。


火事場の馬鹿力と呼ばれますが、人間は疲れていても働けます。締め切りが目前に迫ると、ヒリヒリ、ハラハラしつつも頑張れます。この気力によって疲労が隠されている状態は、実は危険です。たまになら、このような働き方もいいでしょう。しかし常に馬鹿力を出していたのでは恐ろしいことになります。私はたくさんの患者さんを見てきて実感しています。本人は疲労感がなくても、身体の奥底には疲労がこびりつき、最後には大きな反動を生むのです。


身体はきわめてシンプルにできています。働いたぶんだけ休ませれば回復するのです。どの疲れにも休養は有効。ですから、業務の合い間や週末などには疲れていなくても、予防的に休みを取るべきです。頭では疲労を感じていなくても、身体が疲れているケースがあるからです。


疲労には、「肉体的」「精神的」「神経的」の三つの種類があります。肉体的な疲れとは、身体を動かした際に生じる疲れ。精神的な疲れとは、人間関係などから来るストレスなど。最後の神経的な疲れとは、目や耳、脳の疲れを指します。見落とされがちですが、パソコンでの仕事を長時間続けたり、集中力を長く保ったりすると、神経も疲れるのです。


私自身、頻繁に昼寝を取り入れています。とくに14~16時は生体リズム的に眠気が襲う時間帯なんです。だから、午後のパフォーマンスを保つために、昼寝は必要ともいえます。ただし、30分以上寝てしまうと深い眠りに入り、起きたときにダルさが残って逆効果。昼寝は短時間で済ませるのがコツです。


睡眠不足は仕事のパフォーマンスを下げるので、避けたいところ。とくに徹夜は論外です。睡眠は身体の休息だけでなく、記憶を定着させたり、脳のメンテナンスをする大切な時間。睡眠時間が足りないと、仕事に支障をきたすだけでなく、うつ病の原因になります。自分にあった眠りを見つけ出すことが大切なのです。


裵英洙(医療機関再生コンサルタント)の経歴・略歴

裵英洙、はい・えいしゅ。医師、経営者、コンサルタント。奈良県出身。金沢大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、フランス・グランゼコールESSEC大学院留学。医療機関再生コンサルティング会社メディファームを創業。著書に『なぜ、一流の人は疲れを翌日に持ち越さないのか』『医療職が部下を持ったら読む本』ほか。

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