蜷川幸雄の名言

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蜷川幸雄のプロフィール

蜷川幸雄、にながわ・ゆきお。日本の現代演劇の演出家、映画監督、役者。海外でも高い評価を得た。そのほか、桐朋学園大学短期大学部学長、女子美術大学客員教授などを務めた。主な受賞に大英帝国勲章受賞、紫綬褒章受章ほか多数。

俺は自分自身にも厳しいんだよ。例えば「今回は舞台装置を使わない演出をしよう」「避けてきた歌舞伎に挑戦しよう」と常に新しいことに挑戦するよう意識している。


意識すれば、いくらでも変わる。コミュニケーションは恐れず、訓練を積むべきだ。


自己模倣するようになったらみっともない。人ってハードルを越えていくことで成長するものでしょ。


俺は「常に困難なほうを選ぶ」タイプ。守るものなんて何もないし、いつも挑戦したい、攻撃的でいたい意識が強いんだ。


「もっともっといい演出家になれる」といまでも俺は信じているんだ。だって目の前で82歳の役者が自己主張してがんばっているんだから。負けていられないよね。
【覚え書き|72歳時の発言】


若い人はデジタルの中にアナログの感覚を持ち込んで欲しい。身体的な触覚や生理感覚。表現や人との関係もきっと広げられるよ。


心がけているのが「皆の顔を見る」こと。稽古場で衣装の子がしょげていたら「何かあったか?」と話しかける。「昨日のあの演技、酒落ていたな」と伝える。俺は演出でも細部に凝るからね、現場の細部もものすごい見るんだよ。「大丈夫、キミのことは見ているよ」という信頼関係を築かないと、それ以上のものは生まれない。だからスタッフがどんなに増えても、なるべくちゃんと名前を覚えて、呼んでやる。これも大切なことだね。


社会とはすべて他者との関わりから成り立つ。とくにいまの時代は文化や国境も越えて行かなきゃならない。それなのに気持ちが自分の心の中にしか向かっていなかったら何もできないよ。


ゴールドシアター(55歳以上を集めた劇団)の劇団員を見ていると、「高齢者」とひとくくりにするのは本当に危険だとわかるよ。60歳より80歳がふけているかというとそうじゃない。個々でまったく違うからね。


とくに脚本に関しては、僕はセリフやト書きを変えることは絶対しません。作家というのは言葉を選び抜いて、ちょっとした語尾や句読点にも身を削るようにして書いている。そこに言葉を選び抜いてないヤツが勝手に変えるなと。だから、俳優に演技はいろいろ試させるけど、セリフを変えさせない。


役者にもスタッフにもまずは「それぞれのアイデアを出してくれ!」と頼むんです。もちろん俺が最終的なジャッジはするけど、それぞれが自分の分野のプロだからね。互いに尊重しあわないと、いいものなんてできない。


舞台での上演は企業で言う商品化に値するだろう。商品価値が高くなければ誰も観に来てくれない。


帝国劇場で「ハムレット」を演出したときは、朝日新聞に酷評された。批判されることは問題ないけど、論拠がおかしかったんだ。そのくせつまらない作品はほめてるし。そこで僕は「ニナガワ新聞」という反論を書いた新聞を発行して劇場ロビーに貼ったんだ。朝日数百万部VS壁新聞1部のケンカだよ。不当な権威には抗う。そんな態度が一貫してある。


高校に進むと当時の開成は成績順に机を並べられるんだ。受験のことしか考えてない世界。それを当たり前に受け入れる環境にも嫌気がさして、学校をさぼるようになったんですよ。だいたい受験勉強だけできて人間的には何も魅力のない、おもしろみのないヤツが多かったしね。このときに「勉強ができることで人間の価値が決まるものではない」と実感したわけ。一緒に留年した仲間たちのほうが、よほどユニークなヤツらが多かった。


蜷川幸雄の経歴・略歴

蜷川幸雄、にながわ・ゆきお。日本の現代演劇の演出家、映画監督、役者。海外でも高い評価を得た。そのほか、桐朋学園大学短期大学部学長、女子美術大学客員教授などを務めた。主な受賞に大英帝国勲章受賞、紫綬褒章受章ほか多数。

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