矢野博丈の名言

矢野博丈のプロフィール

矢野博丈、やの・ひろたけ。日本の経営者。ダイソーを展開する大創産業創業者。広島県出身。中央大学理工学部土木工学科卒業後。妻の実家のハマチ養殖業を引き継ぐも失敗。借金を抱えながら様々職を転々としたのち、移動販売業の矢野商店(のちの大創産業)を創業。ダイソーチェーンを展開し国内外約3000店舗まで事業を成長させた経営者。


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矢野博丈の名言 一覧

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もう守っているだけでは駄目。何でもいいから新しいことをせんといかん。とにかく自ら変化せんと滅ぶしかない。


自分が能力も運もないことに気がついたらありがたいもんです。


いいことは長く続かない。そもそも悪い状態が当たり前。


お客さんの考え方は常に変化します。それに合わせることが何よりも大事です。


「これでつぶれていくのか」と思ったこともありました。でも、生き延びたくて頑張りました。


将来のことはまったくわかりませんから、当社に経営計画や戦略といったものはありません。常に、試行錯誤の繰り返しです。


海外で全然売れないというありがたい経験があったから、まず物流などインフラを整備してから市場に入るようになったわけです。


焦る必要はまったくない。一歩ずつでも、自分をいい方向に導いていけばいいんだよ。


腐ったらいけない。運が悪いときほど、自分は成長する機会を人より多くもらえたんだと考えた方がいい。


積み重ねた経験から出てきたノウハウは参考になる。だから耳を傾けるなら、自分でいろいろと苦労を重ねてきた人の言葉だろう。


明るく店をやっていると、そのお客さんが何も買わなくても、ほかのお客さんが引き寄せられてくる。やはり明るさは、接客の基本なんだね。


運命の女神は、不運も人生の修行と思って努力を続ける人に、ちょっとだけ味方してくれるのではないだろうか。私はそう思っている。


ダイソーはモンゴルにお店を出しました。有望な市場というわけではありません。でも、何か変化を社内に与え続けないと、組織は駄目になってしまうと思ってやってみた。


お客様にはすぐ飽きられるものです。ずーっとずーっと恐くて、眠れなかったんです。


商品に対してお客様が持つ価値観と価格の相関関係を、慎重に見極めなければなりません。


一回叱ったくらいでよくなるなら誰も苦労はしない。人は繰り返し何度も何度も叱られてようやく身につく。


世の中には、才能が豊かな人もいる。でも本当の天才は、少年野球のころからエースで4番だ。大部分の人はそうじゃない。自分に才能がないことに気づいて、とにかく努力しなければいけない。それしか生き残る方法はない。


本ばかり読んでいたりセミナーに一生懸命通っても、仕事ができるようにはなりません。人間として成長するためには、確かに勉強は大切。だけど、座学で学んだ知識は実際にはそのまま通用しません。やはり頼りになるのは、自分の体験から得た知識。そこを履き違えたらいけない。


商人に恰好をつける余裕はない。お客様に満足してもらうために社員を鍛えないといけないし、そのためにはひたむきに怒り続けないといけない。それが商人に求められる謙虚さだ。


人間、誰だって悩みを抱えている。でも悩んでいるからといって、暗い顔をしていたら悩みはますます大きくなるだけ。つらいときほど笑い飛ばして、元気を出したほうがいい。


本に書いてある考えやノウハウが現場で通用しないのは、決して間違っているからではない。会社の規模が違えば適した方法は異なるし、時代背景や景気の状況によってもやり方は変わってくる。そこを考慮せずに表面的なノウハウだけを取り入れようとするから失敗することになる。


環境が変われば最適な方法が変わる。これはもう仕方がない。けれども、環境が変わっても変わらずに役立つものがある。それが努力だと私は思っている。自分の役に立つかどうかわからん他人のノウハウを吸収するより、自分で努力する力を磨いた方がよほどいい。


性格を磨くには、ひとことで言うのは難しいが、「嫌なものは嫌」「自分さえよければそれでいい」という考え方に支配されないように、普段から心がけるしかないと思う。自分のためじゃなく、周りのために何ができるかを考えていれば、気が付いたときには周りから認められる人になっている。性格を磨くというのは、きっとそういうもんじゃないだろうか。


お客さんは気まぐれなもので、結論はコロコロ変わっていきます。商売に最終結論なんてものはありません。「とりあえずの結論」として受け止めて対応していかないと、あっという間に時代から取り残されてしまいます。


私は機会があると、社員に「恵まれた不幸せ」「恵まれなかった幸せ」という話をします。なぜ恵まれないことが幸せなのか。それは将来への不安が努力につながるからです。


最近は、「暗い時代だからこそ夢や希望を抱け」という人が多い。夢を描くことが努力につながるなら、それもいいかもしれない。ただ、私は無理して明るい展望を描くより、心の中から湧き上がってくる不安を大事にした方が、努力につながると思っています。


このまま何もしなければ、会社がなくなってしまう。だからその日を少しでも先延ばししたい。5年の寿命を5年5か月にしたい。5か月延びたらさらに頑張って5日延ばしたい。私はそんな思いでやってきました。


お客さんの買い物スタイルが変わったら、当然、それに合わせて店づくりも工夫する必要があります。安ければそれだけで商品を買ってもらえる時期は過ぎました。安さが当たり前になれば、お客さんの要求はもっと高くなります。


注意しなければならないのは、お客さんの変化はこれからも続くということです。いまのお客さんの傾向は、あくまでいまのものにすぎません。これからいくらでも変わっていく可能性があります。


朝令暮改は悪い意味で使われることが多いですが、私はむしろ褒め言葉だと思います。環境に合わせて、どれだけ自分を変化させるられるか。それが厳しい時代を生き抜いている人とそうでない人の違いだと私は考えます。


何かを決めつけて、それに固執したらいけません。自分が正しいと思ったやり方で行き詰っても、それをさっさと認めて、朝令暮改すればいいんです。


私は経営計画というものをこれまでつくったことはありません。ずっと足元を固めることに必死だったから、先のことを考える余裕などなかったのです。


知恵を働かせることができるのも、人間が将来を怖がる生き物だからなんです。せっかくそうした感性があるのだから、格好つけずに将来を思う存分におそれればいいと思います。不安が強ければ強いほど、努力ができるはずですから。


何事も上手くいかなくて当たり前と考える人は、将来が怖くて仕方がない。その恐怖があるからこそ努力をして、なんとか危機を避けようとする。けれども、ずっとトントン拍子でやってきた人は、将来に恐れを抱かないから、備えが中途半端になってしまい、何かトラブルがあると一発で倒れてしまいます。


いま振り返ると、私の仕事人生は、苦しい思い出ばかりです。とにかく何をやっても上手くいかないし、上手くいきかけると何かが起きて振り出しに戻される。その繰り返しで「自分は運が悪い」「能力がない」ということをつくづく思い知らされました。でも、結果的にはそれがよかったと思っています。


このまま予定通りの売上をあげることができなければ、支払いが滞って倒産になる。このとき、生まれて初めてノイローゼというものを経験しました。一週間くらい、紫色の小便が出て「死んだら楽になる」なんてことも考えました。瀬戸際の体験をすると、「うちの会社は倒産しない」とは到底思えません。どれほど調子がよくても、ふとした拍子に谷底に突き落とされることがある。
【覚書き|大創産業が倒産しかかったときを振り返っての発言】


時代が大きく変わったのは、やはりバブルの後だったと思います。私自身は景気が悪く前から、「いつか会社が潰れる」と不安におびえながら経営をしていました。世の中が好景気で浮かれているときも、株や不動産には手を出さず、ひたすら本業に集中して、今日明日を生き延びることだけを考えていました。


「人よりたくさん稼ごう」「あいつより出世しよう」というのは20世紀の価値観です。いまは「勝つこと」ではなく「生き延びること」を考えることが必要です。まわりがバタバタと倒れていく中、生き残っていれば、それだけで儲けもの。勝ち負けなんてどうでもいい、生きるか死ぬかの時代になったことを私たちは自覚すべきだと思います。


20世紀が「攻め続ける時代」だったとすれば、21世紀は「守り続ける時代」になるでしょう。野球でも何でも、攻めるときの方が楽しいけれど、いくら攻めてもそれ以上に失点するのがいまの時代なんです。会社を大きくして成長を目指すのではなくて、とにかく足元を固めて倒産しないことに全力を注ぐ。そうでなければ、これからは生き残れないと思います。


会社が永遠に成長し続けることなんてありません。それは20世紀にだけ許された価値観で、いまはもう通用しないと心得た方がいいと思います。20世紀後半は、いいことだけが起こり続けた特異な時代だったんです。


私は、会社というものは、いつかは駄目になるものと考えています。だからしばらく前までは、入社式で新入社員に「大創産業はあと5年でつぶれます」とスピーチしていました。もちろん、意図的に倒産させるつもりはありませんが、本気でそう思っていました。


私は会社を大きくすることに対して消極的でした。小売業は出店数が増えるとそれだけ固定費や在庫が膨らみます。小売業にとって規模が大きいことは、成長の証というよりは、経営のリスク要因になります。会社が大きくなることは、決して手放しで喜ぶようなことではありません。


うちの本社は創業以来、東広島にあります。全国展開するようになってからもずっと動いていないので、「何か特別な理由があるんでしょうね」と言われますが、何もありません。私の地元なので、個人的な愛着はあるけれど、海外展開のことを考えたら、将来はもっと便利なところに本社を移すかもしれません。先のことはわかりません。すべては状況次第です。


経営では、お客さんの変化を感じ取れる力を磨かなければ、自分が気付かないうちに会社が危なくなります。自分の哲学を押し付けたり、お客さんのある時点での結論が絶対だと勘違いした時点で、会社は弱っていきます。


商品を販売するうえで、誰しも「こういう商品を売りたい」とか「ビジネスはこうあるべき」という理念やこだわりを持っているでしょう。ただ、それは哲学であって結論ではありません。哲学は自分で決めるものですが、結論はお客さんが決めます。この違いが判らず、自分の哲学こそ結論だと勘違いしてしまうと、お客さんから見放されてしまいます。


もちろんPOS(販売情報管理システム)だって万能ではありません。小売店は店の方からも「これを売りたい!お客さんに使ってほしい!」と仕掛けることも大事です。お客さんの反応がよかったものを売るだけでは、後手に回ってしまいますから。


アイテム数を「絞る」のではなくて、売れているものを「抽出する」ことができるのがPOS(販売情報管理システム)のいい点ですね。最初からアイテムを絞るのは、売る側の独善的な決めつけにすぎません。しかしPOSなら、店頭に並べた商品の中から実際にお客さんが高く評価しているものが実績としてわかります。じつは私もそこを混同していて、「要は売れそうなアイテムに絞るんだろ」と言ったら、「社長、絞るんじゃなくて抽出するんです」と社員に怒られましたね。


以前は、POS(販売情報管理システム)というものを全く信用してませんでした。「アイテム数が多い方が、お客さんは喜んでくれるはず」「売れ筋ばかりを置いているとお客さんに飽きられる」と思っていましたので。しかし、コンビニ化現象(客の店内滞在時間が短くなる現象)で、お客さんはベーシックなものを選んで早く買い物を済ませたいという傾向が強くなってきた。そういう状況では、売れないアイテムを並べておく意味はないので、POSを使って何が売れていて、何が売れていないのかを把握できるようにしました。


商売が順調なときも、100円という安さだけではいずれ飽きられてしまわないかと、ずっと不安でした。


ダイソーをご利用下さるお客さんも、買い物のスタイルがずいぶんと変わってきました。以前は、いろいろな商品の中から、宝探しをするように気に入る商品をじっくり選ぶお客さんが多かった。つまり、買い物そのものを楽しむという感覚が強かったと思います。しかしいまは、最初から欲しいものが明確で、それを買ってすぐお店を出たいというお客さんが増えてきました。コンビニと同じような使われ方をするようになってきたんです。


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矢野博丈の経歴・略歴

矢野博丈、やの・ひろたけ。日本の経営者。ダイソーを展開する大創産業創業者。広島県出身。中央大学理工学部土木工学科卒業後。妻の実家のハマチ養殖業を引き継ぐも失敗。借金を抱えながら様々職を転々としたのち、移動販売業の矢野商店(のちの大創産業)を創業。ダイソーチェーンを展開し国内外約3000店舗まで事業を成長させた経営者。

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