海老原嗣生の名言

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海老原嗣生のプロフィール

海老原嗣生、えびはら・つぐお。日本の人事コンサルタント、雇用ジャーナリスト。東京出身。上智大学経済学部卒業後、リコーを経てリクルートエージェントに入社。リクルートワークス研究所に出向し、雑誌『Works』編集長を務めた。その後独立しニッチモを設立。

人間は自由を与えられただけでは、それをうまく使うことができない。


昔のように敷かれたレールに乗っていれば誰でも管理職になれるほど会社に余裕はありません。だから自ら動く必然性が高まっている。


ビジネスマンに必要な能力は「リーダーシップ」「売る力」「なんとかする力」の3つ。


「このまま管理職になれる」と勘違いしている人が多い。今後、その考えは通用しません。評価が平均よりも低い。周囲よりも昇級が遅い。そうしたシグナルは早くから出ているはずです。それに気がつかないフリをせず、一日も早く仕事のやり方を改善し、評価アップを図りましょう。


どのような意図で働き方改革を行なうのか、それを用いてどのように主体的に働けばいいかまで、会社は設計し、伝えなくてはならないと思います。会社側の設計と個人の主体性、それが融合する仕組みを作ることができれば、日本企業の良さを生かした、欧米とは違う働き方改革が実現するのではないでしょうか。


たとえば、フリーアドレスを導入するとしても、入社3年目までは先輩の席の近くの固定席にする。新人のうちは先輩社員から学ぶことが多いからです。そのうえで、「なぜ固定席にするのか」という理由をしっかり伝える。そうすれば、先輩社員も新人もそれを意識して働くことになる。


会社の経営方針がコロコロと変わって、その尻拭いをして回らなければならないのは大変ですが、それが「なんとかする力」を鍛えます。「なんとかする力」があればどこに行っても働けますから、これを鍛えるべき。


「マネジメントが重要だ」と現場の仕事をすべて部下に任せたり、「語学が重要だ」と現場を離れて勉強をしたりすると、すぐに浦島太郎になります。変化についていこうと思ったら、「上を見る」より「現場や実務を見る」に視点を変えてほしい。


世の中の変化はそれほど速くはありません。変化は日々、少しずつ起こるので、現場に根差した仕事をしていれば、40歳だろうが60歳だろうがついていける。


出世が終わっても長く働く人が大多数の世の中。上を目指してバリバリ働くのは簡単ですが、上がなくなったとき、何をするのか。それを考えることを、40代で始めるべきだと私は考えます。


働き方改革について議論する際、欧米を理想とする人が多い。ただ、私は欧米の会社も数多く見てきましたが、実際には数々の問題があります。たとえば日本では人事部に配属され、給与を手がけることになったとしても、その後は労務や教育など、自然と仕事の幅が広がっていくものです。一方、欧米では企業主導の異動はないからポストは変わらず。だからこそ、自らポストを取りにいける人はいいけれど、そうでない人はずっと一労働者のまま。普通の人は年収も日本よりもかなり低い。それが、欧米の現実です。一方、日本では黙っていてもいろいろな仕事を与えてもらえますし、仕事は少しずつ難しくなり昇給もする。つまり、自然とキャリアアップしていける仕組みがある。それは日本企業の強みだと思います。


40代のポイントは「上を目指さない」ことです。仕事の面で言えば、グローバル化だなんだと言ってレベルの高いスキルを身につけようとするのではなく、現場に根差した仕事をすること。現場で仕事をし続けていれば、日々の変化についていくことは簡単です。しかし、一度、現場を離れてしまうと、再び戻るのは難しくなる。大多数の人は役員まで出世することはありませんし、今や、課長や部長になれない人も多い。たとえなったところで、役職定年を迎えると現場に戻るのです。ですから、現場から離れるのは得策ではありません。


海老原嗣生の経歴・略歴

海老原嗣生、えびはら・つぐお。日本の人事コンサルタント、雇用ジャーナリスト。東京出身。上智大学経済学部卒業後、リコーを経てリクルートエージェントに入社。リクルートワークス研究所に出向し、雑誌『Works』編集長を務めた。その後独立しニッチモを設立。

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