永瀬昭幸の名言

このエントリーをはてなブックマークに追加

永瀬昭幸のプロフィール

永瀬昭幸、ながせ・あきゆき。日本の経営者。東進ハイスクールなどを展開するナガセの創業者。鹿児島県出身。東京大学経済学部在学中、ナガセ進学教室を開設。卒業後、野村證券勤務を経て、学習塾経営のために退社。その後、東進ハイスクールを立上げ民間教育で大きな成果を挙げた。そのほか「東進衛星予備校」、中学受験の「四谷大塚」、スイミングスクールの「イトマンスイミングスクール」、英語塾「東進こども英語塾」などを経営した。

受験の点数がどれだけ高くても、エゴイストである人はリーダーになれません。誰もその下にはつきたくないと思いますからね。


一人ひとりを尊重し、褒めて自信をつけさせると人は頑張れる。大人も子供もモチベーションを上げる方法は全く同じ。


適切な対応さえできれば、成熟市場であっても伸びることはできる。


表面的な真似はできても、本質そのものは真似できないと僕は思います。


ものごとは常にいい面と悪い面がありますが、悪い面がいま、日本の社会で現実問題として噴出しています。


リーダーを育てる意識なくして、偶然優秀なリーダーが出てくるのを待つのは難しいと思うんです。


いままでの日本の教育は、表面現象にとらわれてきたのではないでしょうか。そうじゃなくて、もっと本質論でやるべきだと僕は思います。


フロンティアスピリットにあふれた人材こそが国の再生の源になる。


「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、本当にその通り。子供のうちから高い志や覚悟を持って勉学に打ち込めば、必死で頑張り、限界を超えてどんどん伸びていきます。


毎年50億円近くをコンテンツ制作のために投資しています。企業全体の財産として残っていくわけですから、当然のことです。
【覚書き|東進衛星予備校について語った言葉】


少子化でアゲインストの風(向かい風)が強いですから、しっかりした力を持っている塾は相対的に非常に強くて、そうでない塾はアゲインストで失速しますから、振り落とされていく方向でベクトルが働いていく。


リーダーに育てるには、実際にやらせてみないとダメです。自転車に乗るには、自転車の技術論を読んでもダメなのと一緒です。この、リーダーをやらせるという機会が意外に少ない。


リーダーシップとは、目的を達成するために断固としてやり抜く精神力や覚悟を指すわけです。そして、多くの人たちの心を動かすことができる人であることも重要です。心が動けば体もお金も動きますから。


目標や夢は早い段階で持った方がいい。とりあえずの目標を持っていないと、迷走しかねません。もちろん、一度立てた目標が途中で変わってもいいんです。


頑張らなくてはという自覚とともに、それをやることが自分の喜びになるところまで持っていくことが重要です。嫌々やっている人と喜んでやっている人では当然、仕事の成果は違いますよね。


自分たちに愛情をもって接してくれる。危機に陥ったときも泰然として、冗談を言って緊張をほぐしつつ引っ張ってくれる。人間としての器が大きい人物こそがリーダーだと思います。そんな人物は、実体験できる場を与えないと生まれない。


表面的なニーズではなく、その奥にあるシーズに対応する目を持つこと。たとえば、子供をどこそこの大学に入れたいという親のニーズの根底には、充実した人生が送れるルートに乗せたいとの思いがある。一番重要なのはそこなので、消費者の真の声に正面から向き合って応えない限り、本当の解決にはならない。受験が終わったらすべてを忘れてしまう。そういった勉強ではなく、生きていくために未来永劫使えることを学んでいるかとの目線で考えることです。


いまの日本は秀でた人物を皆で育てるのではなく、皆で足を引っ張る国になっている。政治の世界もそうです。でも、僕らが政治についてどうこう言っていても仕方がないので、自分たちにできることを考える。そうすると、優秀な人たちをこちらから見つけに行くという発想が生まれるわけです。


経営側が総力をあげてモチベーション向上に取り組んでいくと、社員が自発的に考えるようになります。自ら考え、求め、ワイガヤで頑張っていく会社こそ、世界に貢献できるコミュニティーではないでしょうか。


成績というのは、勉強すれば伸びるんです。こんな簡単な理屈はないんですよ。だとすれば、勉強するモチベーションが上がるよう、動機づけをしっかりやることです。因数分解のやり方を教えることなど、屁のようなものだもの。


企業は人材育成にもっと本気になった方がいいと思います。英語にしても、意義や目的を実感させる環境をつくらなきゃいけないでしょう。上海にでも連れて行って、「すでに我が社はここまで展開している。中国語も必須だが、とりあえずは英語が必要だ。来年お前に赴任命令を出したらどうするんだ」と伝える。そうやって具体的に想像させることで、だんだんと尻に火がついてきます。


リーダーを育てるためには、受験勉強ができただけでは足りない。東大に入っただけではダメで、違う筋肉もつけなきゃいけません。学生諸君に欠けているのは、答えのない世界で自分の考えを言うことです。


大学に入ってから将来を考えるなんて、まったくの問題外だと思います。シンガポールでは小学校卒業の段階で、いわゆる「大衆コース」と「エリートコース」に分かれます。となると、幼稚園ぐらいからいろいろ考えなくては仕方ないですよね。それに比べて日本の教育は、落ちこぼれを出しては学校が荒れるから知識の量もここまで抑えてとなるわけです。まあ、それを補う手段として民間教育があり、そのおかげで我々はやっていけるわけですが。


リーダーに求められる要素に欠かせないのは、カリスマ性とコミュニケーション能力です。どうやって「この人についていきたい」と思わせるのか。カリスマ性など、いまのリーダー教育の中では聞かれることのない言葉だと思いますが、もう少しきちんと研究する必要があるのではないでしょうか。


リーダーは組織に対して、なぜそれをやるのかを徹底的に納得させなければダメなわけですよね。納得できなければ、人間は本気になれませんから。学生にとって一番の問題は「なぜ勉強をしなくちゃならないのか」がなかなか理解できないことです。どんな将来をイメージし、ゴールに到達するためにどうやっていくのか。この課題に真正面から向き合い、考える教育をしないとエネルギーは出ません。


東大や京都大学に送り込んだ生徒数では業界で日本一ですが、世界規模で優秀な学校に生徒を送り込む基盤をつくることは、私にとってひとつの夢です。それには、M&Aから入るのが現実的です。世界の教育機関を見ていると、我々のノウハウは間違いなく通用するし、世界一だと思っています。しかし、外国人がいきなり市場のトップに立つのはなかなか難しいですから。


公教育はいま、国際社会に伍してやっていける人材を輩出する体制になっていません。世界で活躍できる人材を輩出する国家をつくるには、民間がやるしかない。これは、ものすごいチャンスです。まだ埋めなくてはいけない部分がたくさんあります。


国際社会でビジネスパーソンとして英語を駆使するために学んでいると考えれば、自ずと気構えが違ってきます。将来的には10万語覚えなくてはいけないとわかっていれば、「目の前の2000~3000語ぐらい、ついでに覚えておくか」といった具合に、もっとポジティブに考えられます。


僕が塾業界で成功できたポイントのひとつは、大学卒業後、野村證券で実社会におけるものの見方を学ぶことができた点でしょう。マクロからミクロをとらえる訓練ができている。東大生のころより、野村のころの方がよほどいい学習をさせてもらったと思います。


努力する、その自分の知識を次に未来に向かって大いに蓄積する、そしてその知識を使って今まで全くなかったものをクリエイトしていく。受験勉強は受験勉強だけで終わってしまったら非常につまらないですけれども、受験勉強という契機が、自分が将来世の中に全く存在しないものをクリエイトしていくための基礎知識として役に立つことは間違いありません。そうとらえていけば、生徒にとっては大いに楽しいことであり、非常にやりがいのあることです。


幼小中高大とやっていることのメリットとして、子どもたちがどうあるべきかという答えも導きだされてきます。このため、なぜ志望校を目指すのかという問いに対するそれなりの答えをうちの生徒は持っていますから、燃え尽き症候群はないですね。


リーダーの度量を兼ね備えた卓越した人材が今後、企業社会に入ってきた時に、もし、自由裁量権が全然なく、あっち向け、こっち向けと細かく指図されたら、彼らはやる気を失ってしまうでしょう。逆に、力の足りない人に好きなようにやらせると、大変なことになりかねません。十把一絡げに考えるのでなく、能力を見極めながら、その生かし方を個別に考えていく必要がある。


職場における人材の育成についても、長所をいかに伸ばすかという視点がこれまで以上に重要になってくる。組織全体としてはもちろん、現場を率いるビジネスパーソンがチーム力を上げるために必要な素養となるはず。


あれがダメ、これがダメ、と短所ばかり指摘して矯正させる教育は、人間を萎縮させます。褒めて伸ばす「長所伸長型教育」が、次世代人材を育てる教育のあるべき姿だと僕は思っています。


校舎内で基本ルールとしているのが、「否定語は使わず、お互いを称え合う」ということです。褒められれば誰でも、自分に自信が生まれます。自分が信じられる人は、目標が設定できる。自信がなければ目標もできないし、頑張りようがありませんよね。


うちの予備校では、5~6人のグループ単位で校舎内での成績を競い合わせたり、校舎単位で競わせたりする取り組みもやっています。自分1人だったらサボりたくても、チームの名誉をかけた戦いになると、みんなに迷惑をかけられないという意識が働くのです。


「チームのために」というのが、最近の子供をモチベートするうえで重要なカギになります。今の子供たちは満ち足りているから、何かモノが欲しいから、という理由では頑張れない。親がどんなに「勉強するのは将来のためよ」といってもほとんど効き目がありません。何が欲しいかというと、「仲間からの尊敬」が欲しいんですよ。


生徒5~6人ずつのグループを編成し、毎週グループ面談を実施して、学習の目標や計画、進捗状況の報告や将来の夢などについてディスカッションを行っています。チームみんなで学習目標を共有すれば、必然的に達成したくなるじゃないですか。それが強いモチベーションになる。


サッカーの選手もそうですが、才能のある人材を若いうちに発掘し、世界レベルの高い目標を持たせ、十分な環境を与えてあげると、あるところから勝手に育ち始めます。そのきっかけを我々がお手伝いできたらいいなと。


日本再生のためには、強いリーダー、すなわち世界で活躍できる人材を次々輩出することが必要です。大学に合格することをゴールとするような教育からは、そうしたリーダーは生まれません。


具体的な職種まで決め込まなくても、海外で働きたい、人の役に立ちたい、ものづくりをしたい、といった夢の方向はあったほうがいい。それが学びのモチベーションになる。


今後ますます職場は多国籍になっていくでしょう。そんな職場で求められるリーダー像は、トップダウン型よりもチーム力発揮型であると思います。


日本人はリーダーに向いていると思います。古来「和を以て貴しとなす」という姿勢を大切にしているように、私たち日本人は非常によいチーム力を発揮する民族です。


永瀬昭幸の経歴・略歴

永瀬昭幸、ながせ・あきゆき。日本の経営者。東進ハイスクールなどを展開するナガセの創業者。鹿児島県出身。東京大学経済学部在学中、ナガセ進学教室を開設。卒業後、野村證券勤務を経て、学習塾経営のために退社。その後、東進ハイスクールを立上げ民間教育で大きな成果を挙げた。そのほか「東進衛星予備校」、中学受験の「四谷大塚」、スイミングスクールの「イトマンスイミングスクール」、英語塾「東進こども英語塾」などを経営した。

ページの先頭へ