植木理恵の名言

このエントリーをはてなブックマークに追加

植木理恵のプロフィール

植木理恵、うえき・りえ。日本の心理学者、臨床心理士。大分県出身。お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科卒、東京大学大学院教育心理学科修了。日本教育心理学会の「城戸奨励賞」「優秀論文賞」を最年少で受賞。主な著書に『シロクマのことだけは考えるな』『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学』など。

部下を変えようとするのではなく、「こういうタイプの人だ」と認めて、いい面を伸ばしてあげるほうが、相手のモチベーションは高まるもの。


ストレスフルな出来事があった時に、「こんなストレスはもう嫌だ」と思うか、「いらっしゃい! ストレス」と思うかで、結果は違ってくる。


物事のとらえ方を変えて、間違った思い込みの割合を減らしていくと、ストレス状態を和らげることができる。


「自分が、この仕事を仕切っているんだ」と思えれば、部下自身のモチベーションは高まっていくもの。


「明日できることは、明日しなさい」が、心を楽にするルール。


組織が最大限の力を発揮するには、バラバラのタイプの人材が必要。


個性豊かに人員配置された組織では、メンタル疾患が少なくなる。性格において多様性を重視することは生産性を上げることになる。


その悩みは、本当に今、悩まなきゃいけないことですか? 明日もう一度考えて結論を出してください。


一般論とは発話者が誰であっても同じ内容ですから、論理的には正しくても、相手には響かない。むしろ語れば語るほど、その人が信用できないように感じられます。


心理学で「フォアラー効果」と呼ばれています。かってフォアという心理学者が、学生に適当な性格テストを実施し、その診断結果をランダムに返す実験を行ったところ、9割以上の学生が「分析は当てはまる」と信じました。「あなたはこういう性格だ」という断定、特に「あなたは外向的な一方、内向的な一面もある」という「二面性の断定」を人は簡単に受け入れてしまうのです。


自分が発した言葉や自分の行動、頭に思い描くイメージは、少なからず心に影響を与えます。


コンプレックスまみれの心を楽にするだけなら、方法は簡単です。自分のコンプレックスについて考え続ければいいのです。2週間もコンプレックスのことだけ考え続けると、悩むことに飽き、どうでもよくなるときが来ます。この塩塗り療法が、日本人には一番効くのです。


残念ながら、コンプレックスを一言で打ち消してくれる魔法のような言葉はありません。人間は日々の積み重ねで形成されています。何十年も付き合ってきた自分の心を、たった一言で激変させることなんてできないのです。


気質に関する部分であなたを否定する人、上手くいかない人とは、表面上合わせることができても心からリラックスすることはできません。自分を無意味にすり減らすだけなので、潔く離れることをお勧めします。


性格に優劣はありません。集団の中の役割や職業的な向き・不向きなどはありますが、それも含めて皆さんの個性です。「自分はこういう人間なのだ」と認めて、開き直るしかないのです。


容姿や教養など、自分の努力次第である程度なんとかなるものにコンプレックス(劣等感)を抱くのは構いません。でも、性格の核となる部分「気質」に対してクヨクヨ悩んでいるなら、それは本当にムダなことです。なぜなら、気質は自分が持って生まれたもので、変わることがないからです。


人の価値観は性格とも密接に関連します。性格を変えるのは難しいけれど、増やすのは難しくないので、こだわりを捨てて他の価値観も取り入れてみたらよいと思います。


勝てるかどうか、ビジネスマンでいえば仕事ができるかどうかは、記憶力の良し悪しではなく、想起力、思い出す力にかかっているのです。だから、もしあなたが「こんなに勉強しているのにチャンスが巡ってこない」とジレンマを感じているのなら、一度インプットをやめてアウトプットに着目してください。


統計や学問がどうであれ、自分の経験値を信じ、自信と信念をもって取り組む人は強いということを示しています。貧乏な経済学者やファイナンシャルプランナーは大勢いますから、学者の言うことなんてあてにはなりません。


ツキを呼び込むためにいますぐできる、とても簡単な方法。それは「勉強をやめる」ことです。試験前の学生ならいざ知らず、ビジネスマンにとってインプットのし過ぎは頭を悪くするだけです。本当に大切なのはアウトプットの方なんです。


チェスや将棋の名人の思考パターンを調べると、彼らの必勝法も5パターンくらいに集約できてしまうそうです。ところが下手な人は勝ちパターンをいくつも知っているけど、タイミングよく使うことができません。


頭のいい人と聞くと、図書館に本がずらりと並んでいるように、脳内に知識がみっちりと詰まっている様子を連想しますが、実はそうではなく、せいぜい本棚が5つから7つくらい。逆に言えばそれしか本棚がないから、整理整頓が行き届いて、必要な本を素早く取り出せるのです。


ツールが少ないほど聞き手は集中して話を聞くようになります。講演会では資料映像を使わずマイク一本で話をした方が、「いい話を聞いた」という感覚が強くなります。パワーポイントを使わない勇気も、時には必要です。


リーダーに不可欠な能力のひとつに「メタ認知能力」があります。これは、自分の思考や行動を「メタ(高次)」の視点から俯瞰的に捉える能力のことです。メタ認知能力の高い人は、なにか問題が起きたときにも右往左往せず、「そもそも、なぜこの問題が起きたのか」という視点から解決を図ります。このため集団の中にいると、自然とリーダー的な役割を果たすことになるのです。


たとえば会議で発言を求められたら、「私はこう思うんですけど」と前置きして話し始めてみましょう。「私」という主語を添えることによって、聞き手に「この人は自分の発言に責任を持っているんだな」という印象を与えます。「一般的には××です」という人にくらべて、発言者を立派に見せ、説得力を高める効果があります。


男性はパズルやブロック、プラモデルが好きです。それは原因を自分で追求したいという「原因追求欲求」が強いから。この性質を会議で利用します。会議の冒頭で「テーマを3つに絞っておきませんか」「5つの段階に整理しましょうよ」と大枠を提案する。アイデアを練る材料として、100個の具体例を用意されるよりも、抽象度の高い大枠を提示されたほうが、「枠を埋めたい」という欲求が刺激されるのです。


代替案はひとつだけではなく、複数の案を挙げること。理想の数は3つです。極端にいえば、中身はどうでもよくて、3つという数字が重要です。ほとんどの人は2つ以下の代替案しか用意しませんから、相手は3つ以上の代替案を示されると「こいつは頑張ってきたな」という印象を持ちます。そして相手にどの代替案にするかを選んでもらいます。これは相手の「自己決定欲求」を満たすためです。自分の意思によって採用したという実感から、代替案に愛着が湧くのです。


失敗を取り返すリカバーの方法には二種類あります。ひとつは「過去のリカバー」。失敗の原因を順序立てて説明すること。これはいわゆる「言い訳」です。多くの場合、リカバーはそこで終わってしまいますが、もうひとつ覚えてほしいのが、「未来のリカバー」です。失敗の原因が自分にあったことを認めながら、「そこで私なりに努力できることがあるんですが……」とこれから取り組める代替案を示すのです。


男性は、集団の中で自分がどのぐらいの位置にいるかという相対評価を非常に気にします。だから男性はライバルがいるほど奮起しますし、オンリーワンよりもナンバーワンになりたがるのです。そうした気質を持つため、男性はトップに立つ者に対して無条件に敬意を払うのです。


饒舌さで自分を大きく見せようとしても、多くの場合は失敗してしまう。


自分のペースに持っていくためにはたくさん喋って主張する。そんなふうに考える人もいますが、必ずしも正しい方法とは限りません。特に女性は仲良くなるほど〈会話時間が増えるのですが、反対に男性は信頼しあうにつれて会話量が減る傾向があります。このため男性に対しては、饒舌であるよりも、言葉ですべてを言い尽くさない「以心伝心」の態度を選んだほうが、相手と同調できる可能性が高いのです。


「モチベーションを高めること」と「ストレスを減らすこと」は表裏一体。モチベーションが高い時には、ストレスを感じにくいもの。ストレス対策の一つとして、職場のモチベーション・アップを図りましょう。


部下のモチベーションを高めるポイントは、部下のタイプ別に、指示や仕事の与え方など対応の仕方を変えること。よかれと思って出した指示や指導でも、部下のタイプによっては、モチベーションを高めるどころか、かえってストレスを強めてしまう場合すらあるのです。部下のタイプの見極めは、とても大切。


うなずき上手=聞き上手になれば、女性はどんどん自己開示する。「人前で何を話せば……」なんて口ベタな男性が多いけど、そんな人こそうなずき力を磨けばいい。


うなずかない相手に話すより、うなずきを入れる相手に話すほうが「発話数」が増える。そんな実験結果があるんです。とくに女性は「自分がたくさん喋った時」にこそ楽しいと感じるもの。つまり、うなずき上手を前にすると、女性は「楽しい」「相性がいい」と感じてくれる。


感情というのは揺れ動くのが当たり前のもの。そして感情に合わせた思考があるわけで、その相性をうまく利用すればいいんです。たくさんのアイデアを出したいときは、ポジティブな気持ちのときを見計らい、ネガティブな気分のときに、正確な答えを出そうと努めてみる。


悩むのは嫌かもしれませんが、決して意味のない時間ではありません。ある程度悩んだほうが自己合理化できて、後々、モチベーションの維持が可能になります。


時間をかけて考えて物事を決めると、将来の後悔が少なくなります。決断に時間をかけると納得感が残り、「やっぱりこれにしてよかった」といいところを探しますが、即決したことに対しては、「あのときもっと考えればよかった」と悪いところを探してしまう傾向があるのです。


ストレスについて関心を持ち、知識を身につけておくことは、部下の不調を予防することに役に立つ。また、部下のモチベーションを高めたり、職場を活性化させたりするためのヒントにもなる。


最近のアメリカの論文では「結論延期能力」というものが提唱されています。つまり、拙速な結論を出すよりも、先に延ばす能力は人材としても必要だし、メンタルヘルス的には生きる力になります。成果ももちろん上がります。これまでの常識では、決断できる人のほうが優れていると思われがちですが、心理学の最前線では優柔不断型が評価を得つつあります。


具合の悪い人というのは往々にして、まわりの人に気づかれまいと、元気にみえるように回答するもの。その反対に、よく眠っているのに、「よく眠れない」という質問項目に「そうだ」と答える人も結構います。アンケート形式のチェックは実態を正確に反映していないケースもよくあるので、ストレスチェックの結果に過度な期待は禁物です。一番いいのは、普段から部下とよく話をすること。そうすれば、「なんだかおかしいな」と、部下の不調にも気がつきやすくなるものです。


最近のアメリカでの研究に、「ストレスは体に悪い」と思っている人の群とストレスを前向きにとらえている人の群のどちらが長生きできるかを調べたものがあります。両群を比較したところ、「ストレスは体に悪い」と思っている群はあまり長生きができず、ストレスを前向きにとらえている群は長生きをする傾向があることがわかりました。つまり、ストレスがあるから健康が害されるというわけではなく、「ストレスをどうとらえているか」が、健康を保つために大きなウエイトを占めているということです。


かつてアメリカで、感覚遮断実験というものが行なわれたことがあります。光も音もなく、何の刺激もない部屋でずっと過ごすというものです。ただし食事はきちんと与えられます。この実験には高額報酬が提示されたため、参加希望者が殺到しました。が、実験に参加した人はみな、すぐに耐えられなくなり、2週間もすると幻覚を見るなど、精神的に不調をきたす人が続出したといいます。この実験からわかったのは、人間は、刺激が全くない状況では、精神的な健康を保てないということ。ストレスも刺激の一つなので、健康を保つ上で、何らかの役に立っているのです。


仕事で失敗したなどマイナスの出来事があったときはわかりやすいかもしれませんが、意外と見過ごされがちなのは、昇進・昇格時のストレスです。一般的に、昇進・昇格は、みんなから「おめでとう」と言われる喜ばしいことでしょう。でも、昇進・昇格をプレッシャーに感じてしまう人もいます。人間は、うまくいっている時ほど、失敗した時のことを考えてしまうもの。ストレスというのは、こうした喜ばしい出来事にも起こるのです。


植木理恵の経歴・略歴

植木理恵、うえき・りえ。日本の心理学者、臨床心理士。大分県出身。お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科卒、東京大学大学院教育心理学科修了。日本教育心理学会の「城戸奨励賞」「優秀論文賞」を最年少で受賞。主な著書に『シロクマのことだけは考えるな』『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学』など。

ページの先頭へ