戸塚隆将の名言 一覧

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戸塚隆将のプロフィール

戸塚隆将、とつか・たかまさ。日本のコンサルタント。東京出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス勤務を経てハーバード大学経営大学院でMBAを取得。マッキンゼー&カンパニーで戦略コンサルティング業務に従事。その後独立してシーネクスト・パートナーズを設立。著書に『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』ほか。

一流の仕事をする人ほど、基本を守り、細部まで徹底してこだわる。小さな積み重ねがものすごく効いてくる。


いくら自分の能力やスキルが高くても、人に協力してもらえなければビジネスでは成果を出せない。


他人との競争が目的になってしまうのは本末転倒。


余裕を持った朝を過ごすポイントは職住を強引にでも隣接させること。朝の通勤時間が短くなり、それだけゆとりができる。


いつも仕事関係の人とばかり付き合っていると、アイデアが行き詰まる。


外見上、若々しくいられると、内面でもチャレンジ精神を維持することができます。私も週に1回はジムで汗を流しています。


大切なのは、自分の意見を示すこと。別に言葉巧みに表現しなくても、本質を押さえた発言ができれば、それで十分です。


海外では、発言しない人は存在しないことと同じ。


知識を持っているだけでは教養があるという評価にはつながりません。知識を自分なりにアウトプットしてこそ教養がある人だと受け止めてもらえます。


間違っていたら答えを修正すればいい。海外では、自分の考えを示さないことより、途中で意見を変えることのほうがずっと評価されます。


プレゼンの技術が活きるのも、根底に自分の意見があってこそ。それなしに綺麗な言葉を並べると、かえって空虚な人という烙印を押されるでしょう。


成果は「質」と「量」のかけあわせであり、成果を上げるためには質の向上と量の増加の両方が必要です。


環境が変われば、成果を出すのにふさわしいプロセスも変化します。その結果、以前はうまくいっていたやり方が通用しなくなる可能性もあります。


世界のエリートたちは決してスーパーマンではありません。普通の人と同じように与えられた24時間という一日の中で、今一番重要な仕事に多くの時間を集中させているだけなのです。


エリートと呼ばれる彼らは、基本に徹することで、そうではない人と大きな差を出しています。


基本を徹底すれば自信が生まれる。自信が深まれば責任感が強まる。責任感が強まれば目標が高まる。そして、高まった目標は次の一歩に向けて、また基本に立ち返らせる。


先手必勝で動けば、こちらが振り回されずに済む。


新人時代に叩き込まれたのは「顧客の立場で、どうすればいいかを考える」ということでした。


愚痴が多い人は、将来的に会社に貢献する可能性は低い。


私の尊敬する上司もそうでしたが、やはり仕事ができる人は朝が早い人が多いです。そして、頭がよく働く朝の時間を、じっくり考えなければいけない仕事、クリエイティブな仕事にあてていました。


子供にやる気を出させるために、親は褒めたり、励ましたりするものですよね。ならば同じように「自分になんと言ってやればやる気になるだろう」と考えてみたらどうでしょうか。私の場合は「自分を褒める」ことでモチベーションを意識的にコントロールするように心掛けています。


平日に時間を取るのは難しいので、たいていは土日になりますが、一週間の中で自分のぺースを取り戻す時間を持つほうが、長期的には生産性が上がるものです。


私は一週間に2時間くらい、何にも邪魔されず自分一人で考える時間をブロックするようにしています。そこでは、これまでを振り返ったり、今後のTOD0を挙げてみて、今やっている仕事がキャリアとして目指しているゴールにどうつながっているかを考えます。また、もやもやと引っ掛かっていることをじっくり考えてみることもあります。2時間たっぷり使って、頭の中を整理するわけですね。いくら効率的に仕事を進めても、ずっと走り続けるのは難しいものです。ときにはあえて立ち止まって頭を整理することで、また全速力で走り出すことができるのです。


徹夜して仕事をやり遂げても、翌日頭が回らなければ意味はありません。残業は避けられないとしても、自分で時間を区切ることが大事なのです。今では私も、どんなに忙しくても毎日最低6時間は寝るようにしています。睡眠が足りないと頭が回りませんし、せっかく人とお会いしても、顔に疲れが出ていては失礼ですから。


ゴールドマン時代の上司の「残業」も印象的でした。忙しい時期になると毎日残業続きになるのですが、この上司はどんなに忙しくても必ず夜中の2時に帰るのです。調子がいいからと2時過ぎまで残ることもなければ、今日は疲れたからと2時前に帰ることもなく、毎日キッカリ2時です。自分のバイオリズムを完全に把握していて、2時過ぎまで仕事をすると必要な睡眠時間が取れず、翌日の生産性が下がることを熟知していたのです。


朝早く出勤したとき。なんとなくメールチェックから始めるという人は多いですが、せっかく落ち着いて頭を働かせることができる時間ですから、あえて最初はメールを見ないことも大切です。そもそも、早朝はまだ相手も出勤していませんから、早くレスポンスしてもあまり意味はありません。


メールの返信など本来は早さが求められるものでも、ものによってはあえて寝かせることも大切です。たとえば相手に建設的なコメントをしなければいけない場合、まずは受け取ったという返事をしたうえで、じっくり考えて返事をすべきです。また、感情的になってしまうようなメールも時間を置くべき。返事を途中まで書いて、翌日まで寝かせて改めて見てみると、冷静になることができ誤った対応が避けられます。


企画書の作成のような完成に要する時間が長い仕事でも、ただ後回しにするのではなく、先に5分だけでもやっておくのがコツです。少しでも手を動かすことで何が必要かが見えてきますし、その後、他の作業をしている間にアイデアがひらめくこともあります。


世界のエリートたちは「すぐやるべき仕事」については本当に対応が早い。ゴールドマン・サックスでは、トップに近い人ほど瞬時にボイスメールやメールの返信をしていました。エグゼクティブともなると処理すべきメールの件数も尋常ではないので、ためずに素早く対応しようと心掛けているのです。


TODOリストが必要なのは新人だけではありません。実際、私が仕事を学んだ先輩たちはよくTODOリストを作って机に貼っていました。また、帰宅前に翌日のTODOを書き出すようにしている人もいました。こうすることで朝イチから仕事に集中することができるのです。


頭の中だけで仕事を瞬時に分類するのは簡単ではありません。だから私はよく、TODOを紙に書き出して整理しています。面倒なようですが、仕事をしながら「次に何をやればいいのか」に頭のキャパを使うのはもったいないですし、仕事も遅くなります。だったら、最初にすべて外に出して整理してしまったほうがいい。忙しいときこそ、あえて立ち止まって紙に向かってみるほうが、結局は仕事がスムーズに進みます。


TODOを整理するときには、「(1)優先度」「(2)完成に要する時間」の2つの軸で目の前の仕事を分類します。順序としては、まず(1)の優先度の高低で分類した後、(2)の完成に要する時間の長短で整理します。すると、抱えている仕事が4つに分類できますね。すぐやるべき仕事とは、「優先度が高く、完成に要する時間が短い仕事」です。これにすぐ着手して片づけてしまえば、時間的にも気持ち的にも楽になる。だからこそ、「優先度が高く、完成に要する時間が長い仕事」にじっくり取り組めるのです。


メールの返信や単純作業などは早ければ早いほどいいのですが、なかには、あえてためたうえで、しっかりやらなければいけない仕事もあります。じっくり考える仕事、アイデアを熟成させなければいけない仕事などです。できる人というのは、「すぐやる仕事」と「じっくりやる仕事」を瞬時に分類できる人であり、そのうえで「すぐやる仕事」をスピーディにこなしているのです。


英語を正しく発音できるようになることが、正確に聞き取るための第一歩。


世界のエリートと呼ばれる人たちも、特別なことをしているわけではありません。準備をしたり、自分を褒めたりしながら、小さな成功体験を積み重ねて良いサイクルを生み出している。やっているのは、ごく普通のことの積み重ねです。


メンタルを強くしたいなら、中長期的に目指すものを真剣に探すべきだと思います。自分なりの大義があれば、どんな仕事でも頑張れる。


若手の頃から中長期的な目標を持っていたこともプラスに働いていると思います。「留学したい」「起業したい」という数年単位での目標が常にあったので、目の前の仕事がその方向性と一致していれば、どんなに困難なことでも迷いなく挑戦することができました。


プレゼンに失敗しても死ぬわけじゃないし、今回はうまくいかなかったとしても、ビジネスは一発勝負ではありません。周囲も過去の実績の積み重ねを評価してくれますから、一度の失敗ですべてがひっくり返ることはない。それまで築いてきた信頼があれば、また次の機会ももらえるでしょう。


私自身、自分の会社を起業してからのほうが、感情の起伏は大きくなったと感じますし、それは良いことだと考えています。私が起業したのは「社会に感動を与えるような仕事をして、世の中に貢献したい」と思ったからです。だとすると、自分がやっていることに感動できる心を持っていたほうがいいし、普段からいろいろなことに対して、感情が揺れ動く人間でありたいと思っています。


私がハーバードに留学していたとき、授業で日本経済が取り上げられ、ある経済学者が「いかに日本経済はダメか」を延々と語ったことがあります。私は彼に「だったら解決策を聞かせてほしい」と言いましたが、うまくかわされて非常に悔しい思いをしました。残念ながら、そのときの私には、建設的な意見を引き出すだけの英語力がなかったということでしょう。でも、この体験があったからこそ、「日本に帰国してからも、英語力を高める努力を続けよう」と強く思ったのです。こうした悔しい感情、あるいは嬉しい感情こそが、「もっと頑張ろう」という前向きな意欲を生む原動力になります。


私は仕事の場面でも、感情の起伏や揺れをすべて排除すべきだとは思いません。「頭でわかっていてもやれない」ということは多いものですが、自分の感情に響くことならやってみようと思えるからです。


私は一冊の「自分ノート」を持ち歩き、平日の朝や土日の時間を使って自分の行動や考えを振り返り、書き出す習慣をつけています。「今週の自分はダメだった」と思っても、改めて振り返ると、いいこともたくさんあったと気づくからです。


私の場合は、通勤時間にスピーチを聴くことが多いですね。とくにオバマ大統領やスティーブ・ジョブズのスピーチを聴くと感動するし、元気が出ます。こうした「自分の気持ちを高めてくれるスイッチ」をひとつやふたつ持っておくと良いと思います。


中長期的に成果を出し続けるには、前向きな気持ちを継続しなくてはいけません。とはいえ人間であれば、気分が沈む日もあるし、体調が悪い日もあるでしょう。だからこそ、自分の気持ちをポジティブに切り替える手段を持つ必要があります。


また、グローバル企業で働くなら英語は必須ですが、一流の人たちはそのための準備もしています。英語の会議があれば、そのテーマで使う専門用語や業界用語を調べ、話す内容を紙に書き出して頭に内容を叩き込み、本番を想定して何度も発音練習を繰り返します。誰もいない部屋にこもって、一人でブツブツとスピーチの練習を繰り返す姿は決して格好のいいものではありませんが、自他ともに「英語ができる」と認める人は、普段から陰でそうした準備を重ねているものです。


モチベーションを管理するには、自分を褒めるという方法もあります。自分のやってきたことを肯定的に捉えられる人は、どんな場面でも自信を持てるし、成果を出せるからです。


徹底した準備をすることが、本番当日の安心感につながります。やるだけのことはやったという自信があるので、落ち着いてことに臨めますし、プレゼンの成功率も格段に上がります。


ひとつひとつの仕事で成果を出すには、事前にきちんと準備をすることが不可欠です。頭ではわかっていても、これができない人が多い。しかし、それを地道に積み重ねることができる人こそ、一流のビジネスパーソンと言えます。


ビジネスの世界で求められる「メンタルが強い人」は、アスリートの世界とは違うのではないでしょうか。ビジネスで問われるのは一発勝負の強さではなく、継続的に周囲の人たちと信頼を築いて、中長期的に成果を出し続けていくことだからです。


上司と関係がよくないと、結果的にいい仕事はできない。


上司も当然部下といい関係を築きたがっている。部下に慕われれば、かわいがろうという気持ちにもなる。


先輩や上司、同僚との「飲みニケーション」は貴重で大事な機会。上司や先輩は、積極的に後ろを追いかけ、アドバイスをもらうべき目標となる存在。そのためにもいい関係を築くべき。


社外の人とのつながりは、キャリア形成にも重要です。自分とは違うさまざまな価値観、異なる業界を知ることで、思わぬ発見や新たな目標も生まれ、自身がより成長できる。


ハーバード・ビジネススクール留学時代、様々な人種の学生との交流により、世界観が広がった。人生の中でもっとも価値のあるものは友人関係です。


たまたま何かの縁で知り合った友人・知人との関係が、将来どう発展するかはわからない。将来を期待して関係を築くのではなく、利害を超えたつながりを大切にすることで、結果、人間関係はより深まるのです。


上司に報告をする際、「私は○○だと考える(結論)。だから○○で進めてよいか(承認)」と念を押して相談すると、上司はイエス・ノーを判断するだけで済む。さらに、意見が違う場合に備えて、結論に至る「仮説」を用意しておけば、上司に説明を求められた際の対応もスムーズになります。


準備をし、率先して上司に報告にいけば、ポイントを整理し論理立てて伝えられる。後で報告しようと準備はしていても、不意に上司に呼ばれて、説明を求められることもある。また、用意がないままエレベーターでばったり会って状況を聞かれれば、慌てて、しどろもどろになってしまうはず。自分のペースで喋れるような態勢を事前に準備し、自ら行うことが大切。


上司に「例の件、どうなっている」と聞かれてから報告するのではNG。基本は上司に聞かれる前に。これができないと、いつまでも受け身な関係でしかいられません。


2回目に会ったときに、前回出た話題を振ってみるなど、自分が相手に興味を持っているという姿勢を示すことで、仕事が円滑に進みます。


人は自分に興味を持ってくれる相手に自然と好意を抱くもの。初対面の場合でも、最初、途中、最後と、最低3回は相手の名前を口に出し、簡単な質問を投げかけることで興味を示すと関係が深まっていきます。


名前を覚えて呼び合うことは、人間関係づくりの根っこ。ここが強くなければ、いいコミュニケーションは築けません。自分自身を相手の記憶に残したいなら、まず自分から相手の名を記憶するのが先決です。


会議で存在感を示すコツは二つ。「会議の準備」と「自分なりの貢献を考える」こと。わからないならわからないなりに新鮮な意見を投じてもいい。リスクを恐れ、発言しないよりは一歩前進できるはずです。


会議で発言のない出席者は存在意義すらないも同然。マッキンゼーでは、大学を卒業したての新人にも会議での発言を強く求めます。


会議には、出席者に何らかの貢献が求められる。発言することが会議への貢献になる。


マッキンゼー時代に、ペンと紙の大切さを知った。アイデアを紙に書き、紙で資料をつくり、紙にまとめて発言。そして紙に書き出して整理しました。最初からパソコンに向かうよりも、結果的に物事が整理できる。


ミーティングなどでノートにメモを取る効用は3つ。ひとつは自分のための備忘録。2つ目は、内容の整理。3つ目は、話し手が聞き手の理解を視覚的に確認できることにある。


上司に呼ばれ、仕事を引き受けたなら、忘れないうちにすぐに取りかかることが効率化のカギ。自分の席に戻ってすぐに、先に進行中の仕事に取りかかってしまうと、今指示された内容がつい頭からこぼれ落ちてしまう。指示された瞬間から席に着くまでは、その内容が頭の中を占めているもの。だから、席に戻ったら進行中の仕事をいったんストップして、今指示された仕事に「5分」だけ集中してみると、その後がスムーズになります。


できるバンカーほど、その深い経験に基づく意見を、簡潔なポイントで伝えてきます。


メール返信のタイミングは、自分の名刺と一緒と考えたほうがいい。相手にとっては、どんな人間なのかを想像できる情報のひとつ。返信が遅れるほど、相手は不安になり、自分に対する評価も下がる。


会社の看板を背負って仕事をしている以上、メールの返信如何でも会社の評価が変わる。結局その評価は自分に跳ね返ってくる。そういったことをしっかりと認識したうえでメールのレス対応をしたほうがいい。


ゴールドマン時代に驚いたことは、世界中の敏腕バンカーたちのメールレスポンスの速さ。時差があるにもかかわらず、私が夜中に質問メールを発信してから6時間以内、私が朝一番にメールを確認できるようなタイミングで返信されていました。


ミーティングのためにいい中身を用意してきたにもかかわらず、時間ギリギリに到着してしまったり、5分遅刻した瞬間、相手に対して「すみません」というところから入ってしまう。申し訳ない気持ちの中で、強く主張することができず、逆回転してしまう。


ミーティング直前に手帳を見返すだけでも、冒頭がスムーズになる。本題に入る前の雑談的な部分が最も大事。相手の情報を確認し、そこから入ることで、建設的なミーティングになることも多々ある。10分前に待ち合わせ場所に行くというのは、そのためのレビュー時間としてもいいのです。


ゴールドマンの新人時代、大きなプロジェクトの中で時間ギリギリに行動していた私の姿を見た上司に叩き込まれたのが「10分前」。プロであれば、これが基本中の基本だと。それに加え、目の前の忙しさを理由に、遅刻を「仕方がない」と思ってしまうことの怖さを教え込まれました。


男性の靴はさほど流行に左右されないので、多少値が張ってもいい物を何足か揃えるのがお勧めです。それぞれ週1、2度履く程度にしてグルグル回していくと、最低でも一足10年はもちます。新卒時、格好良さに惹かれ、奮発して何足か買った靴。それ以降、あまり買い足すことはしていません。定期的に手入れをして、気づいたら十何年になっていました。


短期出張で東京を訪れた米国人シニアバンカーの靴が、毎日ピカピカだったのには驚きました。ホテルの夜間サービスを利用しているのか、自分で磨いているか。いずれにしても、手入れの行き届いた靴ほど印象のいいものはありません。


ゴールドマン・サックスやマッキンゼーの社員は、皆一様に白いシャツ(または無地の薄いブルー)にダークスーツという、まるで制服のような驚くほど没個性な服装が特徴。彼らが外見で重視しているのは、あくまでも「清潔感」。決して「個性」を強調するものではありません。


グローバルエリートたちは朝を情報交換の場として積極活用します。ランチ・ミーティングの場合は前後の移動時間を含めると、昼間のど真ん中に2時間程度を必要とすることもあります。夜の時間は顧客との会食の約束が入ることもあるでしょう。また、ディナーの約束をする際は、相手の食事の好みを考慮し、レストラン選びにはそれなりの時間がかかります。その点、実は、ブレックファースト・ミーティングはとても気軽なものです。中でも、お互いの出張に絡めて設定する光景をよく目にします。ミーティングをするどちらかが宿泊しているホテルのラウンジで待ち合わせをし、そのままホテル内で朝食をとる。あるいは、お互い軽めの朝食を好むのならば、近隣のカフェでコーヒーを飲みながら情報交換します。このように、ブレックファースト・ミーティングでは、少し早起きさえすれば、待ち合わせ場所、レストラン選びに手間取ることなく、気軽に人と会えるのです。また、忙しい相手でも、比較的アポを取りやすいというメリットがあります。


国際会議の場では「インド人の口を閉じさせることと日本人に口を開かせることが、どちらも最も難しい」というジョークがあります。日本語環境でどんなに多弁な日本人でも、日本人の国民性では、多弁で優るのは難しいと言えます。当然ながら、それが英語環境になれば、ノンネイティブの日本人がインド人と言葉数で張り合っても、勝ち目はありません。むしろ、もともと日本人が持っている強みで勝負する必要があります。


本質を短く的確に表現する力は、普段から物事をどれだけ考えているかに左右されると思います。テクニックを一つ挙げれば、「結論→根拠」の順番で話すこと。結論を最初に持ってくると、根拠のごまかしが利かないので、否が応でもポイントを意識するようになるはずです。


中身の薄さを言葉の量でごまかそうとしても、意味のない多弁は評価されません。相手の質問にうまく答えられないとき、何か言葉を発して間を埋めるのはかえって良くありません。沈黙を怖がる必要はありません。少ない言葉でも、核心を突く答えを返す意識の方が大事です。


「How are you?」とあいさつされたら、「I’m fine」と答えるのが学校英語。間違いではないのですが、「元気」と答えていながら元気が伝わらず頼りなく聞こえます。むしろ、「Great!」とか、「I’m doing great!」といった元気でポジティブな返しが、自信を感じさせて望ましいです。ゴールドマン・サックス時代のアメリカ人上司は、さらに強い表現である「Super!」と返していました。「無茶苦茶元気だ!」という意味です。ここまでポジティブに答えないとしても、自信を見せることの大切さがわかりますね。


英語力アップのためにまず何より大事なことは、聞き流し、読み流しで英語力が向上する、などというおいしい話に耳を傾けないことです。目線を高くもって、地道に集中して取り組むことが、一番の近道です。


最も大切なのは地道な勉強です。英語は留学しないと上達しないと考えている人も多いですが、留学経験者が英語ができるのは、留学したからではありません。その前にしっかり基礎を固めてから渡航したからです。逆に、基礎ができていなければ、留学しても英語は上達しません。現地に行き、ブロークンでのコミュニケーションはできたとしても、そこから壁にぶつかり、ブロークンがそのまま自分の癖として定着して、上達が止まる例をよく見かけます。


自分で無意識のうちに上限を設けてしまうと、それを打ち破るのが難しくなります。むしろ、努力を始める初期の段階に、目線を高く設定するほうが良いこともあります。


外部の人とのアポは計画的なものではありません。たまたま電話をした人に、ランチや飲み会に行こうと軽く誘う感じです。利害はあまり考えずに、そうした縁を活かします。お互いが負担に感じない、肩肘張らない関係のほうが、結局は長続きするようです。


外部の人と会うのなら、そのときに抱えている案件とはなるべく異業種の人がいい。そうすると視野が広がって、新しい発想が浮かんだりします。財務の問題を考えているときは、公認会計士などのプロよりも、マーケティングの人といった感じです。


独立したときも、友人たちに支えてもらいました。実は、私は「金がからむと、友情が壊れるのではないか」と心配していたんですが、最後に頼れるのは友人だと痛感しました。会社の看板といった社会的信用がなくなっても、友人は私のことを理解し、協力してくれたのです。個人的な信頼関係があれば、仕事と友情を両立させることができると思います。


人生においてワーク・ライフ・バランスは無視できない要素です。しかし、私は個人的に短期のみでワーク・ライフ・バランスを考えるのは近視眼的と考えます。グローバルファームで働く人たちに見られるように、中長期的にバランスを取るという意識も有効と考えます。


どこにムダがあって、どうすれば改善できるのかということは、やはり量をこなさないと見えてきません。ふらふらになるまで追い込まれたからこそ、ムダに対する感覚が研ぎ澄まされ、仕事を効率的に進める技術が身につきます。


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戸塚隆将の経歴・略歴

戸塚隆将、とつか・たかまさ。日本のコンサルタント。東京出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス勤務を経てハーバード大学経営大学院でMBAを取得。マッキンゼー&カンパニーで戦略コンサルティング業務に従事。その後独立してシーネクスト・パートナーズを設立。著書に『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』ほか。

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