川鍋一朗の名言

このエントリーをはてなブックマークに追加

川鍋一朗のプロフィール

川鍋一朗、かわなべ・いちろう。日本の経営者。「日本交通」社長・会長。東京出身。慶應義塾大学経済学部卒業、米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。マッキンゼー日本支社を経て祖父が創業した日本交通に入社。取締役、専務、副社長などを経て社長に就任。経営再建を成し遂げた。

進化は、アプリや自動運転などの技術革新で、もたらされるようになる。時代の変化は我々にとってピンチでもあり、チャンスでもある。


現場に行けば、ネタは転がっている。ニーズがあれば、事業がうまくいく可能性はある。


「まずは動いてみる」ことも大切。人と会って話すか、現場を見る。「多分こうだろう」と物事が見え始めると、次の展開も見えてくる。


ビジネスの世界では、事業を実行して利益を出すことでしか、人は振り向いてくれないし、信じてくれない。結果だけが、自分を守ってくれる。


アプリはある程度洗練されてしまえば、技術では差がつかないと思っています。結局、お客様の心をどうつかむかがカギ。


大事なのが、複数の事業を同時進行でやること。1つだけだと「これはダメかも」と薄々分かっていても、つい固執してしまう。ほかにいい選択肢があれば、そちらに切り替えられる。


人はつい日常に流され、「まあ、いいや」と問題をやり過ごしてしまいがちです。しかしプロは常に問題と向き合い、何かに気づいたら、言うべきことを言い、打つべき手を打つ。


「日交マイクル」の失敗は痛い経験でしたが、「結果を出さないと何も始まらない」ことを、改めて痛感できた出来事でした。


勝負を分けるのは、いかに「タクシーのハートをつかむか」ということです。最後の最後、鼻の差で勝つとしたら、タクシーへの深い理解が必要です。


業界団体として、これからのタクシーが取り組んでいくべき施策を11項目挙げて、実現に向けて動いています。タクシーの相乗りも合法化できるように、同業の何社かで国土交通省と話しています。


アプリの使い心地や、ある程度事前に運賃が分かるなど、彼ら(ウーバーなど)から学ぶべきことは学ばないといけないと思っています。


隣の芝生は青く見えるものですが、今いる場所で全力を尽くし、その場所をピカピカに磨き上げることもまた人の道。今後も世界一のタクシーサービスを提供するため、タクシー道に一層磨きをかけていきたい。


「デイサービス型介護事業」からは、1年で撤退しました。当初の予算では思ったほどの結果が出ないと分かり、事業を早めに切り上げた。おかげで、損失を最小限に抑えることができました。


「いいサービス」さえ提供すれば、世の中は反応してくれると思っていました。しかし「そのサービスを人に知ってもらい、使ってもらい、リピートしてもらう」には、半年から1年近くの時間を要します。この時間を考慮に入れてなかったことが、「日交マイクル」の失敗の原因でした。結果、初年度で2億円強の赤字になり、最終的に4.5億円の累積赤字を抱えた。


マッキンゼーで学んだことは「ワーク・エシック」、つまり、「仕事に対する限りない目線の高さ」です。何事もゼロベースからスタートし、ファクトとロジックを積み重ね、24時間考え続ける。それを全世界の優秀な人たちと、同時進行でやっていくわけです。


最初は社員から不平不満や非難を受けたり、労働組合から批判されたりもした。でも、困難を少しずつ乗り越え、収支が改善するにつれ、私を見る社員の目が変わっていき、信頼を寄せてくれるようになった。3年ほどで、あからさまなヤジの類いはなくなりました。


結果が出ないと分かったら、その事業は早めに切り上げる。ビジネスはだいたい3カ月くらいで「いけるかいけないか」分かります。的を1つに絞ってしまうと、それがうまくいかなかった場合、ダメージが大きくなる。だから、事業を試験的に、小さなサイクルで回していく。


私は最終的に自動運転タクシーになったら、無料化も可能だろうと思っています。というのも、タクシーのコストの7割を運転手の人件費が占めているからです。これが自動運転車なら、初乗りは200円と、今の3割ぐらいにできる。そして、乗車中にたくさんの広告を「浴びてもらう」わけです。運賃を安くする割り戻しは禁止されていますが、広告主など第三者がその分を補填するのは認められています。そこで第三者が発行したクーポンでお客の負担を軽くし、我々は正規の運賃を頂くようにすればいいのです。


我々の間でタクシーの色が黄色だ、緑だと戦っている場合ではなく、タクシーの正当性を世の中に訴えていく段階です。ウーバーのようなライドシェアとタクシー、どちらがいいのかというビジネスモデルの戦いだと思うんですね。「タクシーは派手じゃないけどいいよね」と言ってもらえるような価値を作っていきたいと思います。


「日交マイクル」で失敗して「さあどうしょう、やばいな」と思いましたが、逃げるわけにはいかない。何ができるのか、必死に考えました。それで、各部門の長に「あなたの部署で一番優秀な人材と飯を食わせてください」と頼み、彼らに何をしたらいいと思うか聞いた。出てきたアイデアが100近く集まったら、どれから手を着けたらいいか、またみんなで考えるんです。すると、10項目くらいに絞られる。10の手を打てば、2~3は当たるものです。


川鍋一朗の経歴・略歴

川鍋一朗、かわなべ・いちろう。日本の経営者。「日本交通」社長・会長。東京出身。慶應義塾大学経済学部卒業、米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。マッキンゼー日本支社を経て祖父が創業した日本交通に入社。取締役、専務、副社長などを経て社長に就任。経営再建を成し遂げた。

ページの先頭へ