岩崎裕美子の名言

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岩崎裕美子のプロフィール

岩崎裕美子、いわさき・ゆみこ。日本の経営者。化粧品会社「ランクアップ」社長。北海道出身。藤女子短期大学卒業後、大手旅行代理店、広告代理店勤務などを経て「ランクアップ」を創業。

働くママの発想がヒット商品を生む。


残業を撲滅するポイントは経営陣による意識の徹底と、徹底的に業務スピードを上げる工夫の積み重ねにある。


経営トップの考え方が変わらなければ問題は解決できない。


既存事業を伸ばすために長時間頑張っても、10~20%の成長がいいところ。でも、新製品やサービスを生み出すために効率的に時間を使えば、大きく飛躍できる可能性がある。


会議は30分というルールにしています。そこで結論を出さないとまた集まらなければいけませんので、いやが応でも集中した議論になります。


ムリな残業で伸びた売上げは、一時的なものです。それより、社員が健康的に長く働ける土壌を作れたらと考えています。


私たちのように後発でまだ小さなメーカーでもしっかり特徴を打ち出していけば、売上を伸ばせる。


ベンチャーは差別化できなければ生き残れません。


長時間労働で一過性の売り上げは得られるけど、企業の持続的成長はない。


当社は売れるものではなく、自分が納得できる化粧品を作るという思いから始めました。


主体的に行動する情熱が大切です。少しくらいKY(空気が読めない)な人でも歓迎です。
【覚え書き|求める人材像についての発言】


世の中のワンマン社長は自分がワンマン社長と気が付いていないことが多い。私もそうでしたから。


広告作りのポイントは「こんな商品が欲しいと思っていた!」と相手に共感してもらえること。


まずはやりがい、それから生産性を上げるための仕事環境を追求する。この順番が大切。


ランクアップを設立する前に、別の会社で取締役をしていました。その会社では社員が毎日のように終電まで働き、残業しない人は評価されないという環境でした。プライベートの時間などほとんどありません。いわばブラック企業のようでした。実際、そのような環境では社員たちも長くは続かず、すぐに辞めていきました。ですから、組織として成長がなかったのです。この時に長時間労働では、社員が疲弊してしまい、組織を拡大することの難しさを実感しました。


できるかどうかは社長の本気度次第です。時短や女性活用も社長の気持ち一つです。社員からいろんな提案が出されても、OKしてあげられなければ意味ないですから。


長時間労働や人手不足が社会問題になっている今こそ、変化のチャンス。


アウトソーシングするといっても、丸投げするのではありません。理念、価値観、戦略をしっかりと話し合ってパートナーを選定します。軌道にのった後も2~3か月に1回は合同会議を開きます。


紙の資料やパソコン内のデータの置き方について、全社共通のルールを作りました。違う部署の資料も迷うことなく見つけられるようになり、時間が大幅に節約できました。


残業をなくすには、仕事のスピードを上げる合理的な仕組みが必要です。イベントがあるなど突発的な理由で残業が発生するのはやむを得ません。それが2か月以上継続する、あるいはそもそも仕事の量が多いときは、業務を棚卸しし、時間内に収まりきらない仕事を整理するのです。


業務の棚卸しは、本当におすすめです。どんな会社でも惰性で続いている業務というものが潜んでいるものです。例えば、実際には誰も見ていない数字なのに、毎月リポートにまとめ続けているといった作業はありませんか。


経営陣が退社時間になったら声をかけて回ったり、ワークライフバランスについての書籍を配ったり。誰もがずっと働ける会社を作りたいと説得し続け、だんだん残業禁止が定着していった。


アウトソーシング費用や人件費が増えるのはもったいない。そう思う経営者の方もいますが、私はまったく逆の考えです。配送やコールセンター、PRなどの業務をアウトソーシングしています。「餅は餅屋」で、プロの方にお任せした方が作業の質が高くミスもない。


社内向け資料のつくり込みは禁止。社内会議でしか使わないのに、エクセルで色を付けるなど数時間かけて資料を作り込んだりしていないでしょうか。社内資料は意味が分かれば十分ですよね。その時間は重要な業務に回すべきです。


「残業がないと売上高が下がるのが不安」という経営者の皆さんは、ぜひ社員に相談してください。最も現場を知り、早く帰りたいと思っているのは社員です。真剣に解決法を考えてくれるはずです。


定時が早まったのと同時に、どんな会議でも「30分」で終わらせるルールを設けました。ただでさえ短い勤務時間の中、会議に2時間も3時間も費やしていたら、5時に帰れるわけがないからです。時間内に結論が出なければ強制終了。決まらないものは何時間話しても決まりません。


外注の依頼内容はだんだん広がっており、いまでは社内の在庫管理や領収書の発行など事務作業もお願いしています。そうしてできた時間を、企画やマネジメントなど、外部に任せられない仕事に使うのです。


商品のピッキング・梱包・発送だけでなく、経理や受注業務など、あらゆるものをアウトソーシングしています。経費が高くつくのでは、と心配されることもありますが、自分たちが梱包作業などの専門外の慣れない仕事をすれば、多くの時間と労力がかかりますし、ミスも増えます。だったら、精度の高いプロの方にお任せしたほうが費用対効果がいいのは明白です。社員の残業も減るのですから一石二鳥です。


サービス向上に役立っているのは「社長室はがき」です。利用者が商品やオペレーターなど、様々なことに関して社長に直接意見を伝えるための仕組みとなっています。はがきを通して届くお客様の声は、商品の改善に役立つ宝箱です。


弊社の商品作りのポイントは、自分が欲しいものを作ること。自分が本気で欲しいモノを作るのですから、妥協はしません。その結果、他社とは一線を画した商品が生まれるのです。こだわりの詰まった商品が、大勢の利用者の共感を得てヒット商品となっています。


残業ゼロでも売上げが右肩上がりの秘密は、「差別化した商品作り」「広告力」「丁寧なサービス」の3つ。商品力、広告力、サービス力。どれかに秀でた会社は数多くあると思いますが、弊社はこの3つ全てで手を抜いていないため、「残業ゼロでも売上げ増」に繋がっているのだと思います。


新卒採用も会社の活性化を後押ししました。育て甲斐のある後輩が入ったことで、社員の指導者としてのスキルが上がる。素直でかわいい新卒によって社内士気も高まる。新卒社員は入社時から新規事業立ち上げという使命を与えているのでポテンシャルを生かせる。このように、新卒採用は会社に対して様々なプラスの効果をもたらしたのです。


アフター5というリフレッシュできる時間を確保し、新しいアイデアを生み出せる状況を常に設けておくことは、新商品を生み出す企画力を向上させ、残業しなくても売上げを伸ばせる事実に繋がっています。


残業をしないための仕組みとして行ったことは4つ。(1)全社員に定時退社を徹底する、(2)業務の棚卸と選別、(3)業務のシステム化、(4)アウトソーシング活用です。


残業禁止を命じたものの、社員は猛反発しました。反対する社員には、残業を強いている仕事とは何なのか聞き、業務の棚卸を行ったのです。すると、仕事の無駄が多いことが判明しました。


会社の理念や製品誕生の背景など、ちゃんと説明していなかったと反省しました。自分たちは何度も説明したつもりだったのですが、伝わっていなければ意味が無いでしょう。何度もコミュニケーションを取ることが必要。


マーケティング調査をすると架空の人物像が出来上がります。30代の女性はこういう悩みがあるので、こういった製品を作ると売れますといった方法はしたくなかった。


もともと起業したのは、前職で夜遅くまで働き詰めで肌がボロボロになってしまい、自分の肌を改善したいというのが始まりです。自分の肌さえも改善できなければ、人の肌を綺麗に出来ません。


22歳頃に「起業したい」と思ってから、どんな業態で起業すれば良いか長い間分かりませんでした。今になって、当時読んだ本の一文を思い出します。「今就いている仕事を必死に頑張れば、きっかけが現れる」。本当にその通りになりました。


「長時間労働という未来の無い働き方を変えなければいけない」。そんな想いから、ランクアップでは、仕事を新しく覚える新卒社員以外は定時で帰ります。集中して濃く働くことで、業績も右肩上がりに出来るのです。


残業をなくすにはまず社員との話し合いですね。残業をやめたいけど、売り上げが落ちたら困る。その時どうするかを社員と話し合う。社員も、売り上げが落ちたら困ると思っているんです。社員は答えを知っているんです。残業して疲れるのは自分たちなんですから。


私はとにかく、残業して事務作業を人手でやるという発想が嫌なんです。アウトソーシング代が200万円で、社員の残業代は100万円かもしれません。でも、それで社員が疲れるなら、会社が赤字にならないのであればアウトソーシングしたい。社員には生産性が高いことだけをしてほしいんです。


社内資料は作り込み禁止。色を付けたり表の見栄えを良くしたりしても、時間がかかるだけです。どんな会議も基本的には30分。次の人が部屋を待っているから解散ですね。


毎月、仕事の棚卸しをして、残業が多い人を洗い出して理由を必ず突き止めています。一時的な要因ならいいですが、慢性的になってきたら必ず解決する。派遣社員を入れたり、仕事の一部をほかの部署に移したり。


ある人に経営者の価値観を決めろと言われたんです。自分たちもブレなくなるし、社員も会社の価値観に賛同できるかどうかが分かると。その価値観が「挑戦」でした。古いものと新しいもの、どっちを選びますかとなったら、新しい方に行くよと。私達はベンチャーだし、会社は変化しないと生き残れない。


業務を効率化する何よりも大きなメリットは、社員が本当に大切な作業に集中する時間を増やせること。私たちにとって最も大切なのは、圧倒的に差別化された商品と、その特徴を消費者目線で分かりやすく伝えること。そして、顧客に親切で丁寧なサービスを提供し続けること。そのための時間を生み出せたのです。


長時間労働していても、人間はずっとフル回転することはできません。結局、昼はボーっとして夕方から本腰を入れることになります。みなさん終電があるから終電まで仕事をするのですよね。だったら、意識の中で終電を午後5時にしましょう。限られた時間で、同じ成果を上げられるはずです。


私たちは6つの社内ルールをつくっています。どれも業務スピードを徹底的にアップするための工夫です。

  1. 社内資料は作り込まない。意味がわかれば十分。
  2. 会議は30分。短時間で即断即決。時間が来たら強制終了。
  3. 社内メールで「お疲れさま」は禁止。読む時間も入力時間ももったいない。
  4. 社内スケジュールは勝手に入れる。社長でも本人の承認は不要。いちいち承認を取っていたら仕事が進まない。
  5. 業務をプロジェクト化。各部署の協力が必要な業務などはプロジェクト化で情報共有。
  6. 企画は初期段階から根回しする。企画の初期段階で関係各部署から意見を聞く。致命的な問題を早期発見できる。

(アウトソーシング先の)コールセンターのオペレーターの方にも、できるだけ直接お会いして理念をお伝えしています。そうすれば、トラブルがあっても迅速に顧客満足度を高める対応ができるようになります。アウトソーシング先がいちいちこちらに問い合わせるのではなく、「ランクアップならきっとこう判断する」と自律的に判断してくれるからです。


日本では長い時間働いている人が評価されがちですよね。私もたまたま残業している人を見ると「昨日は遅くまでよく頑張ったね」と、口を滑らせそうになります。そのたびに「ここで褒めちゃダメ」と気を引き締めるのです。気を緩めれば、すぐに残業で売上高を上げようという甘い誘惑に負けてしまいますから。


仕事環境を整えるため、弊社では改善提案制度を導入しています。ホームページ改善、書籍代負担など、改善提案をした社員には1件につき500円を支給する制度です。昨年は600件寄せられました。もちろん、何でも採用するわけではありません。少しでも迷いが生じる提案には期間を設けて試験的に実施していますし、反響がない制度は随時廃止しています。


お客様の声は、商品の改善に役立ちます。たとえば、ホットクレンジングゲルに対して「最後までクリームを使えない」というご指摘が多くありました。そこで、容器の口を指が入る大きさに広げ、指でクリームをすくい取って最後まで残さず使えるように改善しました。今ではお客様のご指摘には速やかに対応する姿勢を社員全員が身に付けています。その上、私たちは小さな会社なので改善スピードが早い。それが弊社の自慢です。


広告力の重要性に気が付いたのは広告代理店で働いていた時です。商品の良さが伝わらない広告は、いくら打っても購入には結びつかないことを実感しました。だからこそ、分かりやすいキャッチコピーを作るため、社員を研修や文章力アップセミナーなどに参加させています。1年間も同じ広告だと飽きられてしまうため、常に新しい広告を考案するなど、より良い広告作りのために様々な試みが欠かせません。


岩崎裕美子の経歴・略歴

岩崎裕美子、いわさき・ゆみこ。日本の経営者。化粧品会社「ランクアップ」社長。北海道出身。藤女子短期大学卒業後、大手旅行代理店、広告代理店勤務などを経て「ランクアップ」を創業。

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