小川仁志の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

小川仁志のプロフィール

小川仁志、おがわ・ひとし。日本の哲学者。京都出身。京都大学法学部卒業。伊藤忠商事、名古屋市役所に勤務後、名古屋市立大学大学院博士後期課程を修了し博士号(人間文化)取得。専門はヘーゲル及び政治哲学。哲学カフェ主催、徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員などを務めた。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』『超訳「哲学用語」事典』『人生が変わる哲学の教室』『はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問い』『人生をやり直すための哲学』『哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える』『アメリカを動かす思想 プラグマティズム入門』ほか。

学んだことを仕事や生活に役に立てることこそが大事。


「根源的に考える」ことは物事の本質を探究すること。あらゆる学習において、理解と知識を深めるために必要な考え方。興味関心も深くなり、勉強が楽しくなる効果もあるでしょう。


本を読んで「あー、よかった」で終わらせず、本の内容を自分の中に落とし込み、日々の問題にどう応用するかを考える。これが、学んだことを定着させるためにもっとも大事なこと。


「頼る」は依存ではなく、信頼の証し。問題が山積みなら、職場や周囲の人に頼ってしまえばいい。


長い時間をかけて、慎重につくられた型は強度が高い。型をつくり、そこに自分を合わせる行動様式にもっと誇りを持っていいのでは。


議論の場で最も大切なことは、自分の意見を「伝える」ことよりも、相手の話を「聴く」こと。


哲学とは物事の本質を探究する学問ですから、その能力を身につけることで、物事の見方が変わり、深く考えることができるようになります。言い換えると、表面的な現象に踊らされることがなくなるということです。


いくら考えることが大事だと言っても、最低限の幅広い知識が求められることは言うまでもありません。知識がなければ考えることができないからです。材料がなくては、いくら腕の良いシェフでも料理が作れないのと同じです。


人間だからこそ裏切られる醍醐味も人間関係にはある。私たちはそこから学べることがたくさんある。


私たちが認識できる世の出来事は、すべて因果関係で成り立っています。つまり物事には、常に「原因」があるのです。頭のいい人は、そこに着目します。「なぜいま、こうなっているのか」「そもそも、これはどういうことか」……など、根本や本質に遡って考えることができるのです。


哲学の古典を読むことをお勧めします。これは、いわば頭の体操です。一行読むのにも苦心するような難しい本に触れて、頭を絞ることに意味があるのです。「理解が目的なのではなく、頭を鍛えるため」と考えて気軽にトライしてみてください。


漠然と思いを巡らせても思考は進みませんし、闇雲に思い詰めても袋小路に迷い込んでしまうでしょう。自分の中にきちんと「思考のノウハウ」を持って、着実に実践していくことが大事なのです。そのノウハウとは、次に挙げる「3つのアプローチ」です。

  1. 批判的に考えること。世の中で信じられていることを鵜呑みにせず、疑う姿勢を持ちましょう。
  2. 根源的に考えること。私たちはつい、「答えが出た」と思うとそこで思考を停止させがちです。でも、そこからさらに踏み込んで考えることが大切です。
  3. 創造的に考えること。すでにあるセオリーに頼らず、自分の中で新しい答えを生み出す気持ちを持ちましょう。

頭のいい人とは、ひと言で言うと「考える人」です。しかも通りいっぺんにではなく、深く考える人です。これは、ビジネスの世界でも哲学でも同じだといえます。では、深く考えるとはどういうことか。それは、「本質を探ろうとする」姿勢を意味します。


まず、世の中で権威を持つもの、常識とされていることを疑ってみる。テレビで専門家の発言などを聞くたび、「これは本当か?」と考える習慣をつけましょう。時事問題に対する意識はもちろん、非難されている人物の言い分、褒めそやされている人物の別の顔などにも考えがおよぶようになります。


哲学は、自分の頭の中の考えと、それを、表わす言葉さえあれば、いつでもどこでもできるものです。実験装置も何も使わずに、多くの発見にたどり着けます。手軽でモバイルでローコスト、それでいて徹底的に深く考えられるのが強みです。


政治哲学の本質にさかのぼって考えると、経済や金融もより深く理解できる。


よくおカネがなければ、満足な暮らしも、夢も実現できないと言う人がいます。あえて言いましょう。それは間違いです! わずかなアルバイト収入しかなかった私でも、研究者=哲学者になる夢を実現しました。


ドイツの哲学者ゲオルク・ジンメルは、『貨幣の哲学』の中で、おカネのことを「精神的なものの器」と表現しています。おカネは決して目的ではなく、あくまで精神、つまり欲望を入れる器にすぎないのです。だから欲望がなければ、器は何の意味もないのです。欲望というと恐く聞こえるかもしれません。野心、大志、希望と置き換えてもいいでしょう。私の場合、「学び直したい」が欲望でした。


哲学が難しいと感じるのは、単に言葉の問題なんですよね。どんなに哲学的な内容でも、突き詰めていけば、小学生でも分かるような話だったりします。「難しい言葉を使わない」というルールは、特に哲学を学んだことがある人に徹底してほしいですね。


哲学は1人で小難しいことを考えるものだと誤解している人がいますが、そうではありません。例えば、古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、街角で見知らぬ若者と話をすることで哲学をし、社会を変えようとしました。ですからまずは、立ち話でも酒の席でもいいので、自分たちの社会について話してみてはどうでしょうか。カントやヘーゲルを持ち出さなくても哲学はできます。


じっくり考える時間がとれないという人は、とにかく誰かと話をしてください。「対話」は人の意見をインプットしながら、自分の意見をアウトプットできますから。


「世界的な視点で物事を捉えよう」と言われても、ピンとこない人がいると思います。そういう時は、「日本で起きている身近な問題の延長線上に世界の問題がある」と考えてみてください。それがグローカルな考え方です。


哲学を学ぶマインドが高まっていると言っていいでしょう。バブル崩壊後の「失われた20年」の中で、世の中を良くしようと様々な施策や対策が試されてきましたが、どれも期待した結果は得られませんでした。そこで皆が気づいたんです。「物事の本質から考え直す必要がある」と。本質を捉えたいなら哲学が役立ちます。


私たちが受けてきた教育は、8割くらいが暗記でしたが、大人になれば勉強法を変えるべきです。なぜなら、丸暗記ができなくなってくるからです。私も大人になってから司法試験に挑戦しましたが、暗記中心のやり方ではどうしても覚えられず、挫折した経験があります。


哲学書でも、いきなり古典を読もうとすれば、1年はかかります。まずは入門書で予備知識を得てから古典に進めば、1か月程度で読めるでしょう。2冊も読むのは効率が悪いと思うかもしれませんが、途中で挫折せず思考を深めるには、入門書から入るのがお勧め。


子供には、勉強したことをどのようにして自分の将来につなげたいかを考えさせることが効果的。今の勉強が将来の夢にどう生きてくるかを考えさせると、子供は勉強に対して見違えるように積極的になります。


15分でもスキマ時間があれば、どこでもできるのが大人の勉強。ポケットに文庫本を入れておけば、移動時間や待ち時間を使って読むことができます。また、落ち着いて本が読めない環境でも、思考することはできます。


本を読んで学んだことを、直接本に書き込んだり、ノートに書き留めておく。ノートがなければ、パンフレットの余白や紙切れに書いて、それをスマホで撮っておくのもいいでしょう。思考の成果を書き出すことで頭の整理ができ、記録として残るし、見返すことで定着します。


裏切りをバネにして強くなれることもある。そこから人間の本質を学んだりもできる。世の中、うまく行くことばかりではありません。裏切られたり、傷つくことを恐れていては、前に進めません。だから、どんどん信じて、裏切られていい。人に裏切られることを過剰に恐れてほしくないですね。


価値観が多様化した現代は判断しにくいことが多い。そこで「筋を通す」という価値観に沿って物事を選んでみましょう。短期的には損しても、後々に尊敬を受けるなど、長期的観点で利益を得る場合があります。


効率性やコストパフォーマンスをいったん棚に上げ、とことんこだわって取り組む職人気質が、日本の様々な分野で根付いています。だからこそ高品質のモノや、きめ細かいサービスを提供できる。


西洋では、物事に対して「する」という能動的な発想を抱きますが、日本では自然に「なる」ととらえます。主体的に働きかけてうまくいかないときは、「なるようにしかならない」とあえて待つことも大事です。


理性だけに頼らず感性を研ぎ澄ませていると、言葉を介してメッセージを受けなくても相手の行動から様々な情報を読み取れます。特に共同作業をするとき、スムーズに物事を進めることができる。


弁証法とは、ドイツの哲学者ヘーゲルが唱えた、マイナスを取り込んでプラスに変える思考法です。マイナスを切り捨てるのはその場しのぎであって、失敗のもとです。そうではなく、逆転の発想でマイナスを取り込むことによって、私たちはより発展した解決策を手に入れることができるのです。


哲学とは、物事の奥底にある本質を探究する能力です。哲学を学ぶと地頭が鍛えられ、それはすなわち教養を形成することになるのです。


真の教養とは、単なる知識を言うのではなく、自分の頭でしっかりと物事を考えることを指しているのではないでしょうか。単にクイズが得意なだけの人を、教養があるとは言いません。それよりもむしろ、ある事柄について、深い考えを示すことのできる人を、私たちは教養人と呼ぶのだと思います。


資格試験の勉強の場合でも、丸暗記するのではなく、まず「考える」アプローチを取ってみることが、根本的な理解と学習のモチベーションアップにつながると思います。すべての範囲を深く考えることは難しいかもしれませんが、基本の知識についてだけでも背景や原理まで深く考え理解していれば、応用問題についても、論理的に考えることで答えを導き出すことができるはずです。


ゼロから考え直す、「なぜこうなるのか」と根本的に考え直してみる。大人の勉強にとくに重要なのは、この思考法かもしれません。なぜなら、日本の学校教育にはこの視点が抜けており、「そういうものだから」と割り切って習ってきたことが多いからです。これに慣れてしまった人は、与えられた知識を表面的になぞるだけで満足してしまい、考えることが苦手な大人になってしまっています。


学生時代の勉強との大きな違いは、大人には勉強する明確な目標や問題意識があること。教養としての勉強も資格試験の勉強も、勉強する目的は仕事での実践です。何かを覚えて「知っている」ことよりも、学んだことを実際の問題解決にどう生かすかを「考える」ほうが結果的により早く習得できる――これが大人の勉強です。


新着Tweet


おすすめ名言


小川仁志の経歴・略歴

小川仁志、おがわ・ひとし。日本の哲学者。京都出身。京都大学法学部卒業。伊藤忠商事、名古屋市役所に勤務後、名古屋市立大学大学院博士後期課程を修了し博士号(人間文化)取得。専門はヘーゲル及び政治哲学。哲学カフェ主催、徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員などを務めた。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』『超訳「哲学用語」事典』『人生が変わる哲学の教室』『はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問い』『人生をやり直すための哲学』『哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える』『アメリカを動かす思想 プラグマティズム入門』ほか。

ページの先頭へ