小山薫堂の名言 一覧

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小山薫堂のプロフィール

小山薫堂、こやま・くんどう。日本の脚本家、放送作家。熊本県出身。日本大学藝術学部放送学科卒業。大学在学中から文化放送で番組制作のアルバイト、ラジオ番組の放送作家を務めた。その後、テレビ番組「料理の鉄人」「世界遺産」「カノッサの屈辱」など斬新な企画を手がけ活躍。ラジオパーソナリティも務めた。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科教授・学科長。主な賞に、読売文学賞、日本アカデミー賞脚本賞、キネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞、くまもと夢づくり賞、天草市民栄誉賞、ATP賞特別賞など。著書に『人生食堂100軒』『プレゼントの経済学』『一食入魂』『明日を変える近道』『人を喜ばせるということ-だからサプライズがやめられない』など。

そのプロジェクトによって誰かが幸せになるのでなければ、多大な時間とエネルギーを費やしてやる意味がないし、自分自身も楽しくない。


一律に何かよいことを提供するのがサービスなのではなくて、受ける側の立場に立つて、その人の気持ちを慮りながら考える必要がある。


それより楽しさ優先で、とにかく先に進んでみる。すると、見えなかった解決策が、ふと見えてきたりする。


なかなか思い通りにはいかないと萎縮するのではなく、何が起きるか分からないから面白いと考える。分からないことが面白いと考えれば、未来は面白いことだらけ。


軸足に力を入れて、もう片方の足で活発に動き回れば、ブレずに、新しい挑戦ができる。


誰かが自分だけのために何かをしようとしてもなかなかうまくいかないけれど、ひとつの思いが台風の目のようになって、いろいろなものを巻き込みながら大きくなっていく。


日常の中にいろいろなヒントが転がっている。


新規案件に取り組むか否かを決めるときは、「その仕事は新しいか」「その仕事は楽しいか」「その仕事は誰を幸せにするのか」自問します。


最初から百人、千人のことを考えると、どうしてもアイデアは「万人受け」になる。それより、まず「十人の熱狂」です。小さいけれど確実な波紋が周りに伝わって、やがて広がっていく。


相手のことを知る。一方通行で押しつけるのではなく、相手がどう感じるか、徹底的に調べて、想像して、考える。そして、伝える。


「企画とはサービス」。どれだけ人を喜ばせるか、どれだけ人を幸せにするか。人を喜ばせるために大切なのは思いやり。だから、「サービスとは思いやり」。


義務感や生半可な気持ちで取り組んでも、決してうまくいきません。サプライズには、相手のことをよく観察して思い量ること、つまり相手に対する「愛」が必要なのです。


学生は55人です。まだ、できたばかりですから、一学年しかいません。企画のつくり方、発想の仕方などを教えているのですが、よく考えてみると、僕の方が学生から教わることが多いのです。
【覚書き|東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科学科長の仕事について語った言葉】


学生たちには、僕は窓なんだと言っています。僕という窓を通して、社会から何かをつかんでほしい。そのために僕を利用してほしいのです。


僕の場合は、「番組を好きに作っていい」と言われた時に、常日頃から「面白そうだな」と思っていたネタを番組のテーマにしてしまう。


教養という言葉には、「教わって養う」と「教えて養う」という2つの意味が隠れています。まずは、人から教えてもらったことで養われ、それを基に、誰かに教えることでまた養われるのではないでしょうか。


唐突なところから発想を出すというよりは、僕のまわりの中で自分が必要だと思うもの、あるいは自分がこうすれば、こう工夫すればよくなるのになと思うようなものを探し出す作業から発想をはじめるようにしています。何にでもテコ入れをするというおせっかいなクセ、これが僕の発想の源であり、いろいろな仕事をはじめるきっかけになっています。


北大路魯山人の言葉に「坐辺師友」というのがあります。自分が座っているまわり、自分が手を伸ばせば届くところに、自分の師匠あるいは自分に何かを授けてくれるものがあったり、自分を助けてくれる友であったり、ヒントになるようなものがあるという意味だそうです。この精神が僕は非常に好きで、共感しています。


今までの仕事の中で、僕が気に入っているのは、日光金谷ホテルの宣伝を手がけたときのこと。それまでの新聞広告をうつだけの一方的なアピールに代わる何かいい方法はないかと考えました。そこで浮かんだのが「ホテル.イン・ホテル」という発想。これはホテルの中にひと部屋だけ特別な別のホテルをつくりだし、メディアの注目を集めようというものです。僕のオフィスと同じ「N35ルーム」と名付けられるこの部屋作りには、ある雑誌と組んだ連載の中で、究極的な快適空間にするにはどんなものが必要か決めていく。そしてスポンサーをみつけて、物品の現物支給をお願いしました。ご提供いただいた商品を紹介していくのでそちらの宣伝にもなるので、といった具合に各ブランドを巻き込みながら連載の中でひとつのホテルのひとつの部屋ができあがるのを見せていく。結果、ホテルそのものへの注目が集まるのと同時に各商品の注目度も高まって、ホテルにとっても各ブランドにとってもありがたい、「ウイン・ウイン」の関係をつくり出すことで、より効果的な宣伝ができました。


僕の仕事の大半は、考え、そしてそれを表現すること。可能な限り多くの視点から物事を捉え、ふと浮かんだ言葉やアイディアをとりあえず紙に書いてみる。当たり前のことですが、その文字の最初の読者は自分です。紙の上に生まれた自分の肉筆をかみしめ、自分の思考を確認する。僕はこの時間をとても大切にしています。


まず、動きやすい導線を作って小さな流れを作る。そこに共感した人たちが集まってきて、やがて大きな川の流れのようになっていくのが理想です。つなげるというより、つながるようにする。


僕も臆病だから不安を感じないわけじゃない。でも、ずっと不安のことばかり考えるより、いったん不安を横に置いて、代わりに、不安を消し飛ばすような楽しいことを全力で考える方がいい。


「人に云う」と書いて「伝える」。「人に言う」と書いて「信じる」。僕は、この2つはつながっていると思うんです。例えば、自分が「面白い」と思ったアイデアを誰かに伝える時は、面白いと感じた自分を信じる。そして、相手が面白がってくれることを信じる。さらに、それが皆を楽しませるんだと信じる。つまり、伝えるとは、身勝手に発信することではなく、相手やその先にいる人たちのことを思いやって、皆の幸せにつながると信じることだと思うんです。


企画に関して、「こうすればうまくいく」というセオリーはない。「前にこういうやり方でやったから、今回も同じ手法で」というのは通用しない。すべての企画は一回一回がオリジナルであり、オーダーメイド。


僕の場合、不特定多数が対象の企画であっても、「不特定多数の人を喜ばせよう」とは考えません。はじめから多数の人をターゲットにすると、あちこちに気を遣わなければならなくなり、結局、平均的に丸く収まった凡庸なものになる恐れがあります。


何かプロジェクトを始める時、僕が必ず考えていることは、「その仕事は新しいか」「その仕事は自分にとって楽しいか」「その仕事は誰を幸せにするのか」という3点。なかでも重視しているのが、3番目の「その仕事は誰を幸せにするのか」です。


昨年、50歳になったのを機に、人生のハーフタイムと称して1ヶ月間世界を旅しました。


僕は縁あって、日光金谷ホテルでは顧問として、京都の下鴨茶寮では経営者として、プロデュースに携わっています。ホテルと料亭という違いはありますが、事業の根本は同じです。まずはそこで働いている人たちが、自分の職場と仕事に誇りを持ち、それぞれの立場でお客様をいかに幸せにするかを考えて、それに最善を尽くせるようにするだけです。


「人を喜ばせる」といっても、何をすれば人が喜ぶのかは人によって異なります。自分が「これがいいんじゃないか」と思っていることと、相手が求めているものがピタリと一致すれば素晴らしいですが、ずれるということも往々にして起こります。ですから、なるべくその人の好みや価値観を把握して、それに合わせる努力は必要です。ただし、人によっては、この「ずれ」そのものを面白がってくれる場合もあります。そういう人にはあえて好みに合わせるのではなく、その人が予期しないような、こちらが面白いと思うものに徹してやってみるということも考えられます。企画もサービスも、一人ひとりの相手次第というところがあるわけです。


喜びや感動は、周囲に伝染します。人が喜ぶ姿を見るのは、誰でも嬉しいものです。見ず知らずの人が感動する姿に接して、思わず自分も感動してしまうということがあると思います。「もらい泣き」という言葉がありますが、いわば「もらい感動」ですね。これは、人間の本能的な性質なのかもしれません。


ある層をターゲットにするならば、その層の中で「この人」と決めて、彼もしくは彼女に向けたものをつくり上げようとします。それも、ペルソナマーケティングでやるようなと架空の人物を設定するのではなく、自分が知っているリアルな人物、本人の顔を思い浮かべながら考えます。そのほうが結果的に多くの人を巻き込んでいけるように思うのです。


「サプライズ」をするためには、相手のことをよく知らなければならない。その人は何に興味があるのか、どんなものが好きなのか、最近ハマっていることは何か、その人にまつわるどんな物語があるのかなど、その人のことをよく知ろうとする。その上でサプライズの段取りを決め、周到に用意をして実行に移します。


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小山薫堂の経歴・略歴

小山薫堂、こやま・くんどう。日本の脚本家、放送作家。熊本県出身。日本大学藝術学部放送学科卒業。大学在学中から文化放送で番組制作のアルバイト、ラジオ番組の放送作家を務めた。その後、テレビ番組「料理の鉄人」「世界遺産」「カノッサの屈辱」など斬新な企画を手がけ活躍。ラジオパーソナリティも務めた。東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科教授・学科長。主な賞に、読売文学賞、日本アカデミー賞脚本賞、キネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞、くまもと夢づくり賞、天草市民栄誉賞、ATP賞特別賞など。著書に『人生食堂100軒』『プレゼントの経済学』『一食入魂』『明日を変える近道』『人を喜ばせるということ-だからサプライズがやめられない』など。

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