姜尚中の名言

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姜尚中のプロフィール

姜尚中、カン・サンジュン。在日韓国朝鮮人二世の政治学者。東京大学大学院情報学環教授、東京大学現代韓国研究センターセンター長。熊本出身。早稲田大学政治経済学部卒業、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、西ドイツ・エアランゲン大学留学。帰国後、明治学院大学講師、国際基督教大学準教授を経て、東京大学教授。専攻は政治学・政治思想史。

人生が不確実だということは、解答はないということ。正解を探し求めても意味がない。自分で精いっぱいに悩んで、自分で決断していくしかない。


講義では難しい話を聞いてもらわなくちゃならない。じつは漫才や落語から構成を学んだりしています。


先の見えにくい時代ですが、どうか自分の生き方を大局的に見て欲しい。人生に、仕事に、会社に何を求めるのか。迷っている人が多いようです。仕事が第一の人でも、オフの部分をきっちり分けて、そのなかにもうひとつの自分をしっかり作ってほしい。オフを豊かにできれば、オンの部分も豊かにできるはずです。それができないと、自分を見失いかねません。真剣に考えて、悩むだけ悩んだらあとは腹をくくっていきましょう。


いろいろ試してみて前向きにやっていこうと思い直しても、このままでは出世競争で逆転できそうにない。でも、逆転したいとの思いが吹っ切れないのならどうしたらいいだろう。いっそ別のコースに挑んではどうでしょうか。たとえば、海外勤務を志望したり、地方の支社へあえて出向いて立て直すのです。こうした選択肢は以前よりも増えているはずです。


同じチームで仕事をしていても、個々人はお互いにライバルであり、会社内には妬み、そねみが渦巻いているかもしれません。しかし、自分を率直にさらけ出したほうが、かえっていい結果を生む場合もあると、僕は思います。一番悪いのは、心の中に根を持ち、ずっと封じ込めておくことです。必ず何らかの反動が出てきます。閉じ込めておくと家庭生活をはじめ、すべての人間関係がおかしくなってくるのではないでしょうか。


もしも、出世した同期と仲が悪かった場合は、同期の第三者、つまり自分と相手の両方を知っている人に、その人なりの見方、考え方を素直に聞いてみるのがいいでしょう。


会社において、定年までつつがなく、大過なく勤め上げようという人ほど、妬み、そねみの気持ちを持つことが少ないのではないでしょうか。逆にやる気がある、上昇志向の人ほど、そういう気持ちを抱くのだと思います。だから、そんな気持ちを持っていると認めたうえで、自分にはまだやる気があるのだと、肯定的に考えた方がいいと僕は思います。


他人の出世や成功への妬み、そねみ。人間が比較をする存在である限り、そういう気持ちは避けられません。僕もそう。それを払拭しようとしてもできないのなら、むしろ妬み、そねみの気持ちを自分は持っていると認めた方がいい。


視野狭窄(しやきょうさく)に陥らないためには、身の置き場所を変えてみること。それが難しければ、文学を通して、他の人の人生を疑似的に体験するのもいいのではないでしょうか。


日本にずっといたら、いくら知識量を増やしても、世界の見方が変わることはなかったでしょう。空間的に移動して、実際に経験をしなければ、自分が変わるほどのことは起きません。自分が変わらなければ、世界の見方も変わりません。


20代最後の年、旧西ドイツに留学したことで、世界の見方が変わりました。見方が変わるということは、自分が変わるということ。ですから、この留学が私の人生のターニング・ポイントだったと言えるでしょう。


目の前のことだけを見るのではなく、それをより広い世界の中に位置づけて見ることは重要。自分の仕事が10年後、20年後も安泰なのかどうかも、そうした見方ができなければ判断ができません。


日本にいるとき、私は日本や韓国を前景として見て、それ以外の世界は後景としてしか見ていませんでした。しかし、留学をすることによって、後景にも目を向けることができた。そして、日本や韓国を世界の中に位置づけて見ることができるようになりました。その見方が、その後の国際政治学者としての私を形作っています。


人間は悩まないと本当の力は出てこない。中途半端に悩んでいるから、中途半端な決断しか出てこない。「悩む力」を養うことで、自分の人生を切り開いていくための決断力が磨かれる。


よく「悩まないで済む方法」なんて題の本がありますが、それは誤りです。人間は生きている限り、悩みはなくならないものです。ならば、徹底的に悩みましょう。


堂々と悩んでいい。生きるとは、不確実性を抱きしめること。これからの日本は不確実性はますます高まる。そんな時代にどう立ち向かっていくか。大切なのは悩むこと。大いに悩めばいい。


相手に伝わる話し方で必要なのはテクニックじゃない。「コンテクスト」を見極めることだと思うんです。「前後関係」や「文脈」等と訳されますが、ココでは物事の捉え方とでも理解してもらったほうがいいでしょうかね。


グローバリズムが進み、先が読めない世の中になった。高度成長期のように皆が同じ方向を見ていた時代が終わり、皆がバラバラの価値観を抱くようになったわけです。「悩む」こと自体が、そんな時代の生きるチカラになる。悩んでください。悩むことが大事だから。


姜尚中の経歴・略歴

姜尚中、カン・サンジュン。在日韓国朝鮮人二世の政治学者。東京大学大学院情報学環教授、東京大学現代韓国研究センターセンター長。熊本出身。早稲田大学政治経済学部卒業、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、西ドイツ・エアランゲン大学留学。帰国後、明治学院大学講師、国際基督教大学準教授を経て、東京大学教授。専攻は政治学・政治思想史。

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