和田秀樹の名言

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和田秀樹のプロフィール

和田秀樹、わだ・ひでき。精神科医、臨床心理士、カウンセラー、作家、評論家、受験アドバイザー、学習塾経営、映画監督など多方面で活躍した。大阪出身。東京大学医学部卒。『大人のための勉強法』『数学で考えれば仕事がうまくいく』『40歳から何をどう勉強するか』『大人のための試験に合格する法』ほか多数の著作を執筆。

ビジネスを発想するときは、「こんなものがあったらいいのに」「こういうサービスがほしい」という、人間の欲望が出発点になる。


やる気を出すのに必要なのは、まず目標。目的地も決めずにただ走る続けるのはつらい。


頑張ることを放棄した時点で、あなたの未来はなくなる。


やる気や目標というのは、ある程度遊ばないと出てこないもの。だけど、最近ではその遊び方すらわからないビジネスマンが多い気がしますね。


スランプのときは得意な仕事で成果を出しましょう。野球選手も、スランプのときほど、絶好調時のフォームを思い出して、自信を取り戻すといいます。


デフレ期は発想を転換して、他の人がやっていないことをやらないとお金にならない。


ほかの人と同様に、ひたすら安さだけをありがたがっていては、いつまで経ってもヒットに繋がる発想は浮かばない。


お金持ちの強みは、トラブルに強いだけでなく、そこから学べることです。トラブルや失敗の経験をプラスにしていく。


トラブルを楽しんで次に生かすのがお金持ち。落ち込むだけで終わってしまうのが貧乏になる人。経験は次に活かさないと。


頭のいい人というのは、物事を予想できる人のこと。そうなるにはたくさん失敗しなければならない。


日頃から、あらゆるリスクを予測する訓練を積めば、トラブルの見積もり感覚は磨けます。小さなことから始めればいい。


心理学的には人は「相手の長所」を意識しやすいもの。だから、賢い人は、自分の長所を上手く見せる。いい面を見せることが成功のためのポイント。


人間は時間が多くあると思っているうちは、その使い方や効率を意識しにくい。


景気の悪いときはちょっとしたことで人に感謝されたり、喜ばれたりする。人間関係を築くには、不景気なときほどチャンス。


こんなご時世では儲からないと考える人と、だからこそ儲かると考える人がいる。それだけで決定的な差になってしまう。


旅行はビジネスのヒントになる。売れそうな商品が世界中にあふれている。


上司から見れば、完璧でつけ入るスキのない部下はかわいくない。ちょっと抜けたところがあるくらいでちょうどいい。


生活水準が上がったら堕落するなんてウソ。自分で上げた生活の水準を守るために稼ぐ努力を続けられるかの違いだけなんです。


私はまだまだやりたいことはあるし、やるつもりでいる。そのためには一匹狼を気取るべきではない。


日本人の悪いクセだと思うのですが、時代が変わったという話になると、必ずそれまでのやり方を全否定してしまう。


皆にウケることをやろうと思っても売れない。ネットの世界では対象を絞ればその分野にはお金を出してもいいという人があちこちに点在する。


まずは5分単位で仕事してみましょう。すると集中力がつきます。時間をかけたからといって良い仕事ができるわけではありませんよ。


稼ぐマインドを芽生えさせれば、金儲けの発想なんかいくらでも出てきますよ。まず本気で稼ぐ気持ちに切り替えること。それが儲けるための第一歩。


いまは自分の力でいくらでも稼ぐことができる時代。一番大きなポイントは、稼ぐマインド。本気で儲けたいという気持ちを持たなければ稼ぐ発想や方法は出てこない。


サラリーマンは儲からない職業だと思っている人が多いでしょ? それは大間違い。給料のほかにもうひとつ収入源を考えたらこれほどオイシイ職業はないですよ。


小さな目標達成を重ねていくと、「自分はできるのだ」という気持ちが出てきて、これがさらにモチベーションを高めてくれます。


人間のやる気というのは、報酬の大小よりも、達成可能性の高低に左右されることが多いのです。このことを日々の仕事に応用すれば、仕事のゴールを細かく分解して、それを達成するごとに自分に少しづつ「報酬=ご褒美」をあげる、というやり方が考えられます。


人間の脳というのは、「できる」と思った途端に、挑戦しようという意欲が猛烈に湧いてきて、同時に、脳が内部にストックされている情報を検索し、どうすればできるかという問いに対する最適な解を見つけようとしはじめるものです。


「できない」と思ってしまうと、脳は答えを探す作業に入れません。たとえ膨大な知識や情報が蓄積されていたとしても、これでは宝の持ち腐れになってしまいます。


「努力してもできない人」は、チャレンジ精神があって努力を厭わないのですから、自分に合うやり方さえ見つかれば、大きく化けるのも夢ではありません。


「仕事ができる」といわれている人の中には、自分が得意なことしかやっていない、という人が実は多いのです。普段から自分の得意なことを周囲にアピールして、やりたい仕事を買って出るようにするのです。そうやって忙しくしていれば、まわりは苦手な仕事を振りづらくなりますし、得意な仕事で実績をあげたり、チームに貢献していたりすれば、マイナス評価にはならないはずです。


どうしてもやる気が出ないときは、すぐにできることや得意で楽しい仕事を先にやってみるのもいいでしょう。日本人は、先に苦手な仕事を片付け、それから得意な仕事に手をつけなくてはいけないという禁欲的なところがありますが、これは順番が逆です。気分が乗らないままやったら8時間かかることも、ほかの気分的なラクな作業で弾みをつけたあとなら、4時間でできるかもしれません。


仕事は受験と同じで、結果がすべてです。たとえ医者になった動機がお金儲けだったとしても、多くの患者さんの苦痛を軽減し、命を救っているのなら、その人は高く評価されます。逆に、医は仁術なりと志は高くても、いつまでも血管や神経の場所すら覚えられないような医者に、私はお世話になりたいとは思いません。


自分に合ったやる気が出る方法を見つけるには、「こうすればやる気が出る」というテクニックを書いた本が世にあまた流通していますから、それを買ってきてどんどん試してみるのが一番の近道だと思います。そこに書かれていることは、少なくとも著者にとっては効果があったことのはずです。次々と試してみて、そのなかから一番自分に合った方法を探せばいいのです。


やる気が出る要因というのは、とにかく個人差が大きい。ですから、こうすれば誰でもやる気が出るという万能薬ではなく、自分に合ったモチベーションの高め方をひとつでも多く見つけることが大事だといえます。そのためにもまずは、「自分はどうすればやる気になるか」ということをよく知っておくことです。


何によってやる気が出るかは、人によってまったく違います。外発的動機に基づいた成果主義が上手くいかない理由もまさにそこにあって、アメとムチで動機づけされる人は確かにいますが、一方で、仕事への興味や充実感が湧かないとまるでやる気が出ない人もいます。


モチベーションがずっと高いままという人はいません。いつもヤル気満々に見える人でも、必ずヤル気が下がるときはあります。でも彼らは、自分なりの「ヤル気を短時間で高めるコツ」をたくさん持っていて、それを絶えず実践しています。だからいつもモチベーションが高いように見えるものであって、人一倍気合いを振り絞っているわけでも、生まれつき強靭な精神力に恵まれていたわけでもないのです。


やる気がどうしても起こらない仕事からは、逃げられるだけ逃げるというのもひとつの手です。先日、ある雑誌の企画で東大生100人にアンケートをしました。「受験のとき、苦手科目はあったか」という私の質問に、「ある」と回答したのが89%。続いて、「その苦手科目をどうしたのか」と聞いたところ、一番多かったのが「諦めた」でした。東大生だって苦手なものはやらないのです。


一番よくないのは、あんなことをやっても効果なんて出るはずがないと傍観を決め込むことです。よく、「努力してもできない人」と「努力しないでできない人」とでは、後者の方が可能性を秘めているような言い方をしますが、あれは嘘っぱちです。努力しないでできない人は、努力したのにできない自分を直視するのが怖いか、もともと新しいことに挑戦する習慣がないかのどちらかです。いずれにせよ、一生努力しない確率が高いでしょう。


勝てない戦いはするな。まず自分の特徴を知ること。自分の得意な分野を見つけ、その分野で勝負した方が成功する確率は高くなる。私はギャンブルもしないし、女遊びもしない。それは私が道徳的だからではない。それらの分野はあまり得意ではないし、勝てそうにないと思うからやらないのだ。


最初のチャンスを待っているときから、それに続くチャンスもモノにできるように、十分に勉強や準備をして実力を磨いておかなければ、あきらめずに持っていることでチャンスは必ず訪れるし、そのチャンスを見事にモノにできるはずだ。


成功体験がまだないという人は、自分は成功できないと諦めるのではなく、自分のやり方が悪いのかもしれないのだと考えて、やり方を変えてみるべきだ。まわりに成功している人がいたら、その人のノウハウを一つでも真似しよう。成功している人には必ず何かノウハウがあるはずだ。真似をすることは決して悪いことではない。成功体験は人を変える。だから人の真似をしてでも成功すべきだ。


人間のエネルギーや時間には限界があるから、できるだけ自分の得意な分野にそのエネルギーや時間には限界があるから、できるだけ自分の得意な分野にそのエネルギーや時間を振り向けた方が成果は上がりやすくなるはずである。不得意な分野だけど、この分野をどうしてもやりたいというものがあるなら話は別だが、そうでなければ自分の得意分野に情熱を振り向けた方が良い。


多くの小中学生は勉強で悩んでいるが、一度でも真剣に勉強して良い成績を出すと、嬉しくなってものすごく自分を深めていく。それがモチベーションを高め、その後の勉強だけでなく、運動でもほかのことでも自然に伸びていくという子が多い。どんな形であれ、成功体験を持つことはとても重要なのだ。


世の中にはやってもいないのに物事を諦めてしまう人が少なくない。これではどんなことも成し遂げることはできない。そういう人は、人生を豊かにすることができない生き方をしていると言ってもいいだろう。やってみたけど駄目だったということで物事を諦めてしまう人もいる。何もやらない人に比べればずっといいと思うが、諦めてしまうというのは非常にもったいない選択である。


要するに一つの方法だけで諦めてしまったらそれで終わりだから、やり方を変えて再度チャレンジしてみるということが重要なのだ。一度失敗したくらいで諦めたら、それまでの努力はすべて無駄になる。諦めるのではなく、やり方を変えて再挑戦してみよう。そうすれば、人生への投資で回収できるものはより多くなる。


サイドビジネスをはじめたいという場合でも、会社を辞める必要はない。就業規則がどうなっているかにもよるだろうが、副業をやっているからクビだとは言いにくい社会情勢になっていると思う。むしろ、会社側も職と給料を保証しきれなくなっているから、副業でもやって自分でお金を稼いでもらいたいというのが本音だろう。


収入が一定であればお金に対する価値観は変わらない。収入が増えればお金に対する価値観はどんどん切り下げられていくということだ。支出をケチるという考え方を、収入を増やすという考え方に変え、ケチケチして1000円のもので迷っていたのが馬鹿馬鹿しくなるような形に持って行った方が人生をより楽しめるのではないかと思う。


贅沢をしてみるというのも一つのチャレンジなのだ。消費という面でも、思い切ったチャレンジをしてみれば、人生はもっと楽しめるようになる。それは自分のこれまでの限界を超えるという意味になる。新しい自分が見えてくることも多い。不思議なことにもっと稼ぎたいという新たな欲望もわいてくる。その気持ちを前向きなことに結び付けていけばよい。


仕事の分野でも、二足のわらじを履く時代になりつつある。時代が過渡期に来ているからこれは当然だと思う。サラリーマンの副業を認める企業も出てきているし、世の中で活躍している人たちを見ても二足のわらじを履いた人が少しずつ増えてきている。もはや何かをやるために今やっていることを捨てる必要はまったくない時代なのだ。上手に二足も三足もわらじを履いた方が、人生は豊かになる。


世の中には勉強家スポーツか、仕事か家庭かというような二者択一の考え方をする人がいるが、両立できないと考えるのは偏見であり、決めつけだと思う。両立できている人は世の中にたくさんいるからだ。金儲けをしていると勉強ができなくなると思う人もいるかもしれないが、それも違うと思う。金儲けをしてそのお金で、さらにたくさん勉強をしようという考え方をした方がはるかに生産的だ。


医者になる、小説家になる、ベンチャー企業を興すなど、いろいろな夢を持つことは重要だ。しかし、その夢のために今すぐ会社を辞める必要はまったくない。働きながら新しいことを始めたいという場合には、リスクヘッジのため、クビになるまでは会社にしがみつけばいいと思う。会社から給料をもらいながら、新しいことが始められるように、ギリギリのところで折り合いをつけるのが賢い道だ。


私がこうして一般向けの本をたくさん書かせてもらうようになっても、精神科医や受験産業の経営を辞めないのは、保険でもあると考えているからだ。二足のわらじ、三足のわらじを履いた方が人生が豊かになると述べたが、実はそれはリスクヘッジにもつながる考え方だ。何かで失敗しても、別のものが残っていれば安心なのである。


情報がインターネットで引けるようになって情報がたくさん入手可能になるほど、その分野についての概括的な知識や理解が必要になる。私だって精神医学領域、とくに精神分析についてはどの分野について検索すればいいのか筋道も大体立つ。でも、イスラム文化史についてのレポートを書けという課題であれば、いくら情報がたくさん入手可能であっても、どの説が本当で、どの説が眉唾か区別もつかない。


仕事の面でも、人間関係の面でも、育児や介護の面でも、老後のことでもいろいろな悩みが出てくる。しかし、悩みにとらわれすぎてしまって、悩みから抜け出せないでいると、時間もエネルギーもどんどん減ってしまう。一番まずいのは悩みによって堂々巡りの状態になることだから、まずは問題を整理してみる必要がある。


もはや一流大学を出ても、地位はおろか、食べることすら保証されなくなってしまった。精神科医である私のもとに相談に来た40代の一流大学卒のエリート銀行員は、大学の同級生が勤める銀行が倒産して失業したのを聞いて、自分が鬱になってしまった。いわく「X大学を出て、出世競争に敗れる心配をしたことはあったけど、これまで失業の心配をしたことがなかった」


意欲レベルを保つために、意識して自分に強い刺激を与え続けることとともに、もう一つ大事なポイントは、自分のチャレンジすることを達成可能にする戦略なり発想を持つことだ。


情報が氾濫している今だからこそ、自分に情報の選択能力がない分野では、まずできる人からわかりやすく話を聞くことが、今後は言ってくる情報を有用に活かす能力を身につけることに直結する。テクノロジーが発達し、昨日までつかえていた技術がいつ時代遅れになるのかわからない時代だから、苦労して時間をかけて新しい技術を身につけるより、できるやつからは辞めに教わった方が賢い。


できる人から学び、できる人に追いつけ追い越せが得意というのが日本人の能力特性なのだとしたら、それを活かさない手はないということである。少なくとも、その方が独創性を身につけろという課題よりは簡単なのは確かなことだ。


資格試験を受ける際に、二つの基本的なスタンスが必要となる。ひとつは、将来少なくともこの先20年くらいはニーズがありそうだというものを選ぶこと。もうひとつは、資格試験を受験するという体験自体から学ぼうとするスタンスだ。受験勉強という体験が将来に向かって効いてくる。別の資格試験を受けることが億劫でなくなるのだ。


途中で勉強を放り投げてしまえば、いままでやったことが無になってしまい、取り戻すためには休んでいた期間以上のリハビリが必要だ。はじめた以上は、毎日ちょっとずつでも続けることである。努力が実って成果を手にしても、そこで満足しないで次の目標を見つけてチャレンジすると言ったことが必要だ。


いろいろな人生投資の中で、自分自身への投資というのが一番投資効率が良かったのではないかと思っている。私の場合は、留学にお金を投資したわけだが、どんなことに自分の時間やお金やエネルギーを投資するかということは、その人の価値観によって変わると思う。


長い間楽しめて、歳をとっても実利が期待できるカウンセリングや精神分析は、大人の勉強の中ではおすすめのうちの一つであるのは確かなことだ。はじめる時期も若いうちである必要はない。アメリカでは50歳を過ぎて正式の分析家になるなどというケースはごまんとあるのだ。定年退職後に臨床心理を勉強しなおすというのも、十分考慮に値する選択だろう。


知的好奇心が強い人は、性的好奇心も強いのは当たり前であり、事業欲や開発欲の強い人は金銭欲も名誉欲も強くて当たり前である。その中で、とびぬけて欲求が強い人が社会を引っ張るリーダー足りえるわけで、リーダーたちに禁欲を求めるのではなく、逆に欲望や好奇心に対して寛容にならないと社会全体が老け込んでしまうだろう。


長寿高齢化社会において、大人のための勉強を選ぶ基準として、高齢になっても続けられ、楽しめるものを選ぶということは一つの知恵かもしれない。競争社会・能力主義社会の文脈でも、そして長寿高齢社会の文脈でも、勉強は必ずあなたの身を助けることは確かなことのようだ。


知識がいくらでもアウトソーシングできたり、言葉の翻訳や計算のようなテクニカルな問題はツールがクリアしてくれる時代になると、情報処理能力や問題解決能力、背景情報の理解が重要になってくる。わからないことを聞くとか、どこに聞けばいいかを知っているという、情報処理のための情報収集能力のようなものが重視されることになる。


時間や労力を注ぎ込むだけなら、それは投資とは言えない。何かを回収できてはじめて投資と呼べるのである。何を回収するのか。それは自分が人生に何を得たいのかということによって違ってくる。投資の原点はまず自分が何を回収したいのか、ということをはっきりさせておくということだ。自分は人生で何を得たいのか?


加齢による知的機能の低下は一般に考えられているほどひどいものではない。知能テストなどを行ってみると、こちらの予想に反してよくできるお年寄りは珍しくない。実際の統計調査では、痴呆がない高齢者の言語性知能や結晶性知能と呼ばれる部分の知能、つまり若いうちから勉強を続けることで得られる知能は歳をとっても落ちないことが明らかにされている。


20代や30代という若いころに成功して、その先は年を取るにつれて下り坂というよりも、晩年になって成功し、そのまま人生をまっとうするというほうが楽しい人生で終われると私は思う。若いうちに少しくらい遠回りをしても、晩年に成功すれば、そちらのほうがトータルとしてみれば、人生投資に成功したことになる。人生はあくまでも超長期投資として考えるべきなのだ。


世の中の発明品の多くが、イライラから生まれています。私の知るかぎりでも、ポスト・イットは本のしおりがいちいち落ちてしまうというイライラから発明されたものですし、洗濯機の糸くずをとるネットも、主婦の方が家事のイライラから考え出したものだとか。私自身、イライラに関する著作がありますが、これもイライラをビジネスに変えたと言えるかもしれません。オフィスのイライラからなら、もっと建設的なアイデアが出てくるでしょう。イライラが溜まるような、ストレスフルな職場環境がどうすれば良くなるか。イライラのもとを分析し、ソリューションを提案できるかもしれない。まさに、イライラを味方につけるわけです。


最新の精神医学の世界では、性格自体を変えることは難しくても、モノの見方は変えられると考えています。たとえば、相手が気に障ることを言ったときに、「こいつは嫌なヤツだ」と考えるのではなく、「言い方はともかく、自分へのアドバイスをくれたんだ」とか「この人はこういう言い方しかできない心の貧しい人なんだ」とか、いくつかの可能性を考えるようにするのです。


イライラに対する具体的な対処法として、まずアドバイスしたいのは、肉体的なものです。イライラというと、精神的、心理的な問題だと考えがちですが、実は体調と密接な関係があるのです。寝不足や空腹のときは、いつもはやりすごすことができるようなことでも、イライラしてしまうものでしょう。これは、空腹時は攻撃的な肉食動物が、満腹時には獲物を襲わないのと同じ理屈です。寝不足や空腹になると交感神経が興奮し、イライラするのです。朝食を抜いたり、過度のダイエットをしたりするのは、イライラのもと。まずは、しっかりとした睡眠と規則正しい食事を摂ることで、かなりイライラを防げるはずです。


人生において、イライラすることはとても損なことです。ビジネスシーンを例にとっても、ついカッとなって失礼なことを言ってしまったり、感情的になったがゆえにミスをしてしまったり。そもそも、つねにイライラしているような人間は、周囲から嫌なヤツだと思われてしまいます。


「こんなのがあったらいいんじゃないか」を日常生活の中で考えてメモする。知識人ではなく、アイデアマンになる。それも既存の枠を飛び越えた発想ができる人がいい。それさえできれば、サイドビジネスはいくらでも成り立つ。


やる気の出し方は、いろいろ試して自分に合ったものを選べばいい。やる気の出し方は人それぞれですから。むしろ、ひとつしかないと思い込む方が、なぜやる気が出ないんだと悩んで、アリ地獄に落ちます。


仕事が多すぎてやる気が出ない人にお勧めなのは「今日やらないことリスト」。結局、優先順位をつけることができないから、ものすごい忙しさに追われてしまう。むしろ、これは今日やらなくてもいいだろうという案件からハッキリさせていくと心がラクになります。


自分が人間関係の中で優位な状況に立ちたかったら、やる気を出して結果を出すしかない。まず結果を出して、会社から期待される存在になれば、いい上司や、いい部下と組むチャンスが巡ってくる。


悲観してはいけません。不況で諦めが蔓延したり、若い人が減っているので、競合は少ない。高い目標を設定しても、頑張り次第でクリアできる可能性は十分ある。


順調に進んだケースだけを想定して、実際にトラブルが起きてから対処法を考えていたら、誰だってアタフタする。このトラブルが生じた場合は筋が悪そうだから手を引くというラインも含めて「想定内」にするかしないかの差は大きい。


ビジネスも投資も、人生も100%うまくいくことなんて難しい。トラブルが起こりうるという発想で万事を進めるべき。頭が真っ白になって、打つ手がわからず、2次、3次と損失が拡大するのでは、いつまでも儲けることはできない。


午前の計画遅れというトラブルにとらわれて、焦りながら続けても効率が悪い。確実に午後の仕事の予定も狂い始める。トラブルが起きたら、まず被害を最小限に食い止める努力が必要。


大事なのは、トラブルを適性に見積もること。トラブルを未然に防ぐ、あるいは対処法を想定しておく。いわゆるリスクヘッジの考え方は大事。どれぐらいの確率で起こるかをちゃんと損として織り込む計算ができる人なら、リスクがあることに挑むのも悪いことではありません。


お金持ちがトラブルに強いのは、物事にトラブルがつきものだと知っているから。だから、損切りができるし、準備も怠らない。ある程度はこんなミス、トラブルがありそうだと考えて備える。対策を立てておく。


トラブルに強くなることは、儲かる人の必須条件。トラブルや苦難、予想外の出来事に何度も出会い、その経験を血肉にしている人は、逆に信頼感を増し、評価を高め、次の成果に繋がっていく。


最近は、モノよりも「気分」にお金を払う傾向がある。単にモノやサービスを提供すればお金が入ってくる時代は終わった。最大公約数的な情報は無視しても、貴重な知識や付加価値があれば投資を惜しまないのが現代。


時間の質を高めるには3つの感覚が必要。

  1. 換金感覚。自分の時間をいくらに換えられるかを把握すること。
  2. 見積もり感覚。1日のスキマ時間になにができるか的確に見積もれる力。
  3. 合格点感覚。仕事も合格点をクリアすればOKの感覚を持つこと。

時間を仕事だけに使うほうが効率が悪い。時間の使い方で大事なのは、量より質。私が仕事と遊びに目一杯の時間を使えるのは、時間の質を高めようと意識を変えたから。


儲ける人は、通勤時間とか勤務時間、アフターファイブを、単なる時間として考えず、儲けに直結している「換金性のあるモノ」として見ている。1日の時間は決まっています。誰でも平等に24時間ですよ。その資源を使って、儲ける人は「時間の換金率」が非常にいい。


日頃から自分が何分間で、なにができるかを知り、空いた時間にすぐできるように準備しておくことが大切。また同時に、その日のスケジュールの中で、この時間が空き時間になるか、という「見積もり感覚」も必要。時間や仕事に対して無自覚では、どちらも浪費するだけ。


移動コストも投資。その料金以上の見返りがあると思えばタクシーもグリーン車も遠慮することはありません。自分の時間を使うことに対して、いくらの損得になるかの発想は常に持っているべきです。


オフィスにいるからと、あらゆる電話に出てはいけません。情報を与えてくれる相手や、会話することで信用を得たいクライアントなら自分の時間を一時的に犠牲にしてでも電話に出るメリットはあります。しかし、見知らぬ相手からのセールストークに応じる時間は損失。


本気で儲けたいと心を切り替えるだけで物を見る目が変わる。漠然と聞いていた円高のニュースを、これで儲ける手はないのかと考え始める。いままで見過ごしてきた世の中のニュースに対して、稼ぐマインドさえあれば、すべてを金儲けのネタにできる。


起業を志すなら、まず副業でスタートするのが賢明です。最低限の生活費が本業で確保できるから、資金が底をつく危険も回避できる。経済的自由があってこそ、思い切った勝負もできます。


「和田先生の本業はなんですか?」と質問されることもありますが、私は専門分野を絞って、何かを捨てるという考えをしません。ひとつに絞ると経済的にも精神的にも自由度がなくなります。だから、皆さんにも是非「2足のワラジ」を履くことを勧めます。


媚び力のある同僚と上司のやりとりを見ていれば、その上司がどんなことを言われると喜ぶのかが見えてくる。ツボがわかったら自分も利用したらいい。


媚び力も芸のうち。よく海外のビジネスは実力主義だから、お世辞なんて要らないと言う人がいるが、真っ赤な嘘。お世辞のうまい人ほど出世が早いのは、どこの国でも同じ。


みんなが共感する悪口は、職場の人間がどんなモノの見方や考え方をしているのか知るヒントになる。同調者の多い悪口が芸の域に達している人に対しては、自分もあまり道徳的になりすぎないほうがいい。


認知的に成熟度が高い反応とは、もっともな学説を聞かされたときに、「本当にそうなの?」「ほかの説があるのではないか?」と自問できることだ。その発想があってこそ、より検証材料を得るためにたくさんの情報を集めようと工夫する。それが、常にニュートラルな思考でほかの方法を試すことへと繋がっていく。


形式や秩序にとらわれやすい、頑固完全主義的などの傾向が強いとき、人は物事にのめり込みやすく、心に余裕がなくなりがちだ。すると、考え方の幅が狭くなるために、ほかの可能性が考えられなくなってしまう。こうした傾向を、心理学では心理的視野狭窄ともいう。


「自分がいなければ回っていかない」は、どんな場合でも誤った信念。誰にでも病気にかかるリスクはあるし、そのために休める環境でなくてはいけない。本当に職場になくてはならない人ならば、自分がいなくても回るような職場をつくっていくことができるのではないだろうか。


和田秀樹の経歴・略歴

和田秀樹、わだ・ひでき。精神科医、臨床心理士、カウンセラー、作家、評論家、受験アドバイザー、学習塾経営、映画監督など多方面で活躍した。大阪出身。東京大学医学部卒。『大人のための勉強法』『数学で考えれば仕事がうまくいく』『40歳から何をどう勉強するか』『大人のための試験に合格する法』ほか多数の著作を執筆。

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