佐藤孝幸の名言

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佐藤孝幸のプロフィール

佐藤孝幸、さとう・たかゆき。日本の弁護士、公認会計士。神奈川県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、外資系銀行に入社。バブル崩壊で次々と解雇されていく先輩の姿を目の当たりにし、危機感を覚え資格試験の勉強を開始。働きながら米国公認会計士資格を1年で取得。米国の大手会計事務所に転職。在米中に日本の司法試験の勉強を開始し、働きながら2年間の独学で合格。そのほか、公認内部監査人(CIA)・公認金融監査人(CFSA)などの資格を取得。佐藤経営法律事務所を設立し、企業法務を中心に活躍。そのほか、自らの経験から得た資格試験受験法を教えている。主な著書に『要領がいいと言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』『出世するなら会社法』『ただいま授業中 会社法がよくわかる講座』『大人の勉強のやってはいけない!』『できる人の資格勉強法』など。

せっかく捻出した時間を有効活用するためには、効果の低い勉強方法を見直して、ムダなことをしないことも大切。


限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮するには、よく寝ることが大事。


段取りが悪い一番の要因は、仕事の優先順位が付けられないことにあります。


ゴール時期が曖昧で、しかも長めに設定したスケジュールでは、計画を実行に移すのは難しいでしょう。


わからないことに悩み続けていても仕方がないので、少し走りながら考えて、方向性を見極めていくこともひとつの方法です。


反省というのは、自分の失敗を後悔することではありません。失敗と向き合い、どうすればその失敗を克服して次に進めるかを考えることです。つまり問題を解決するということです。


失敗から学べず、また学ぼうとしないのは、自分のやり方に固執しているからです。もし本気で自分を変えたいと思うなら、変化を恐れず、これまで自分がやってきたこととは違うことをやってみるといいと思います。


成果が見えていないと忍耐力が続かないものですが、悲しいことに、努力と成果は正比例しません。とくに、勉強などに関しては、私の経験からいえば、最初のうちは努力してもほとんど成果は現れず、ある地点を過ぎると急に成果が現れ始めます。ところが多くの人は、最初の段階で諦めてしまいます。もう少し待てば沸点に達するのに、待てない人がほとんどです。


いまできることも間を置いてしまえば、どんどんやらなくていい理由を探してしまいます。そして、あとでやらなきゃというプレッシャーを感じるとなおさらギリギリまで遠ざけてしまいます。だったらその日のうちに反省して、対策を立てて、翌日から実行する。改善点をすぐに見つけ出せば、日々の作業効率や勉強効率もすぐに改善されるはずです。


失敗しても反省を怠ってしまう人は、そもそも自分の行動を改善したくないのではないでしょうか。


ルールを決めておけば、ものごとに迷ったり、トラブルに巻き込まれたりといった余計なことに時間を費やされることがなくなります。ただしルールは完璧ではないので、失敗して方向転換が必要になったら、すぐに帰る柔軟性を持つことも大事だと思います。


込み入った仕事の内容を伝達する場合、メールよりも電話を使った方が間違いがありません。簡潔な文面から相手の真意を汲み取るのは無理があるからです。メールで込み入った仕事の内容をやりとりしようとすると、相手が送ってきた内容に対して、必ず質問が出てきます。それらを相手に確認しないで、文面から自分なりに判断して進めてしまうから、勘違いや誤解が生まれるのではないでしょうか。


自分の物差しや価値観で判断してしまったり、これまでの成功体験や先入観に縛られると、相手が本当に何を望んでいるのか理解できなくなってしまうことがあります。自分の価値観や先入観にはこだわらず、相手の立場に立って想像力を働かせることが大切です。


資格試験などで何も考えず勉強を始めてしまうと、ゴールやそこに至るまでの道筋が見えない状態で勉強をスタートしてしまうので、時間がかかり効率が悪くなってしまいます。


資格の勉強を始めるなら、どんなに難しい試験でも、直近の試験に申し込んで勉強を始めるべきです。目標に期限が設定されて初めて、何をどの程度勉強するのか、段取りを組むことができます。難しい試験なら、最初は必ずしも合格しなくてもいいでしょう。合格した科目は次に免除されるケースもあるので、そうすれば次の試験勉強に余裕が生まれます。


今年は忙しいからといって、来年になれば時間に余裕ができるとも限りません。何の確証もないまま、来年は時間的余裕が生まれるということを前提に計画を立てるのはナンセンスです。


大抵の仕事は上司やクライアントとの関係性の中にあり、自分だけの都合では進めることはできません。期日を守らないと誰かに迷惑をかけてしまう仕事や、相手のスケジュールに合わせて進めるべき仕事などは、緊急度の高い仕事として優先させるべきでしょう。


どんな仕事にも締め切りがあります。まずは一番早く提出すべき仕事を済ませ、それが終わってから2番目の期限の仕事を片付ける。納期に沿って仕事をすれば慌てることもありません。


資格試験のスタートは過去問を見ることから始めましょう。過去問を最初に見るのは、試験のレベルを読み解くためです。「このレベルが解けるようになれば、合格ラインだな」ということを認識することが大切です。また、選択問題なのか論述問題なのかといった質問と答えの傾向を知ることも重要です。こうした一連の作業で、試験のベースを確認することができます。


時間を損切りできず、チャンスを逃してしまう人が少なくありません。株式投資では、保有株の株価が下がったときに損を承知で確定させるのはもったいない気がしますが、そこが落とし穴です。下がり続ける株に固執するより、見切りをつけて他の有望株に資金を移したほうが、トータルで儲かる可能性は高くなります。これは時間も同じです。


2年かけても取得できない資格は、最初から適性がないと考えた方がいいでしょう。適性のない資格に固執するより、別のことに時間を投資したほうが人生のチャンスは広がります。


長期計画は、計画の途中で変更してもいいでしょう。時代は常に動いているのに、過去に立てた目標に固執するのはナンセンスです。現在の状況に合わせて、目標そのものを変えたり、リスケジュールする柔軟さが欲しいものです。


一定の時間を超えたら、躊躇せずに損切りして時間を他のものに投資すべきです。目標に向けて費やした時間は、一種のサンクコスト(埋没費用)です。サンクコストとは、事業に投資した資金のうち、撤退しても回収できない資金を指します。本来、未来の利益を最大化するためには、サンクコストを無視したうえで、事業継続か撤退かの意思決定をする必要があります。ところが人間の心理は不思議で、サンクコストが大きくなるほど、それを無視できなくなって非合理的な判断を下してしまいます。


資格試験に挑戦するとき、私はどんなに難しい資格も2年以内に取得すると決めていました。幸い司法試験も2年目で合格しましたが、もし落ちていたら、そこで断念していたと思います。なぜ2年で区切るのかというと、人間が支払うコストのうち、最も高くつくのは時間だからです。資格取得によって金銭的なリターンを得ても、時間に換算すると、回収できるのはせいぜい2年間分です。資格取得にそれ以上の時間を費やしても、損するだけです。


長期目標を短期目標に落とし込むとき、自分の能力を過信してキツめの計画を立てるのは危険です。目標を達成できないと、それがストレスになって計画自体を投げ出したくなります。仮に200ページの本を執筆するなら、1日4ページ程度の現実感のある作業量をベースにして計画を立てるのです。1日4ページなら50日で200ページを書き終えられますが、突発的な仕事が入ったり病気になって作業できない可能性もあるので、バッファーを10日間取って60日間で計画を組むのです。


目標に長期・短期があるなら、意識すべきは短期目標です。人間は、遠い目標によって自分の行動を律することができるほど強くありません。長期で取り組む必要がある場合も、今日は何をすべきか、一週間後まで何を終わらせるべきかといった短期目標に落とし込み、そこに神経を集中させます。


あとから「あそこでやめておけばよかった」と後悔しないためにも、深入りする前に時間を損切りする習慣を身につけてください。


日々の学習計画を立てるときのポイントは、一日のノルマを確実にできる範囲にとどめること。すると、目標が達成しやすくなるので、勉強が楽しくなり、「もっと勉強したい」といった好循環に入れます。


早朝に勉強し続けるためには、早く寝ることも大切です。睡眠時間が足りないと、能率が上がりませんし、毎日続きません。早く寝るためには、仕事のタイムマネジメントもしっかり行ない、残業をしないことが不可欠。


時間を有効活用するために、私は、一つの科目に没頭するのではなく、複数の科目を同時並行で進めるようにしていました。人は、同じことをずっとやっていると、飽きてくるものです。目先を変えることで、集中力が保てますし、科目ごとの勉強量に偏りができるのも防げます。


「どのテキストが良い」とか「今年はこの問題が出る」といった受験情報をネットでチェックするのも、要領が良いように見えますが、実際は時間のムダづかい。玉石混交の情報に惑わされ、あれこれ迷っている時間があったら、目の前の問題を一間でも解いたほうがよほど有益。


人間は、お金はケチるのに時間はなぜかドブに捨てるように使ってしまう。私に理由なく1万円くれる人はいませんが、平気で1時間くれたりします。「タイム・イズ・マネー」の言葉通り、時間とお金は等価。でも時間は目に見えないので、まるで自分が永遠に生きるかのように扱ってしまうんです。


私からすると、昼休みを毎日1時間も取る人の気が知れない。食べるために1時間も無駄にするなんて……。しかも店に並んでまで食べるのは全く理解できない。


仕事も勉強も徹底的に効率化すれば両立できる。私は働きながら2年以内に資格を取得すると決め、1回の受験で合格してきた。2年の理由は、やる気と集中力が持続するのはそれぐらいが限界だから。


週末に計画の遅れを取り返そうと思ってはいけない。時間というのはサラサラ流れていって二度と取り返せないんです。時間の本質を捉えないと計画倒れになる。


通勤時間などのスキマ時間を活用するために、私は、立ってでも勉強できるような準備をしていました。たとえば、問題集はできるだけ小さくて薄いものを選び、さらには一部のページだけを破って、持ち歩いていました。「次の駅に着くまでに、問題を一問解く」などとゲーム感覚にすると、楽しく勉強に取り組めました。


日々、勉強時間を確保するためには、まず、出勤前の朝の時間を活用することが大切。朝は頭がスッキリしているうえ、仕事の連絡や遊びの誘いなどのジャマも入らないので、集中して勉強できます。私が司法試験の勉強をしていたときは、朝6時にカフェに行き、始業時間の9時までの約3時間を勉強に充てていました。


週末をバッファにして、「平日の遅れを週末に取り返す」というスケジュールを立てる人もいますが、私はそれも危険だと思います。週末は時間がありそうに見えますが、何かと用事に追われたりして、思ったより時間がとれないものです。すると、平日の遅れを取り戻せず、ますますストレスが溜まります。


スケジュールを立てるときの基本として、よく言われるのが、「目標から逆算し、日々のスケジュールに落とし込んでいく」こと。目標から逆算するのは私も賛成ですが、一つ異なることがあります。それは、「細かく逆算しないこと」。なぜなら、細かく立てたところで、すぐに予定が狂うからです。


佐藤孝幸の経歴・略歴

佐藤孝幸、さとう・たかゆき。日本の弁護士、公認会計士。神奈川県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、外資系銀行に入社。バブル崩壊で次々と解雇されていく先輩の姿を目の当たりにし、危機感を覚え資格試験の勉強を開始。働きながら米国公認会計士資格を1年で取得。米国の大手会計事務所に転職。在米中に日本の司法試験の勉強を開始し、働きながら2年間の独学で合格。そのほか、公認内部監査人(CIA)・公認金融監査人(CFSA)などの資格を取得。佐藤経営法律事務所を設立し、企業法務を中心に活躍。そのほか、自らの経験から得た資格試験受験法を教えている。主な著書に『要領がいいと言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』『出世するなら会社法』『ただいま授業中 会社法がよくわかる講座』『大人の勉強のやってはいけない!』『できる人の資格勉強法』など。

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