伊藤真(弁護士)の名言

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伊藤真(弁護士)のプロフィール

伊藤真、いとう まこと。日本の弁護士、経営者。東京都出身。少年時代に家族とともにドイツで生活したのち帰国。東京大学文科一類に入学。在学中に司法試験に合格。卒業後、東京法律会計事務所に入所。資格試験予備校LEC(東京リーガルマインド)で看板講師として活躍したのち、資格試験予備校の伊藤塾を設立。また法学館法律事務所を設立し弁護士としても活動。

問題とは、あるべき姿と現状とのズレのことです。このズレを埋め、現状をあるべき姿に一致させることが問題解決。


私は学生にも、「迷ったら、自分がワクワクする道に進めばいい」と話しています。その道に進んで完璧に成功したとしたら、どのくらいワクワクするかを考えるのです。リスクなんて、たかが知れたもの。リスクが少ない道を選ぶよりも、自分の主観や想いで道を選ぶべきです。


思考することとは、他者を理解し、他者を尊重することでもある。


問題は、みんなで共有できて初めて意味がある。その意味での問題発見ができる人こそが、リーダーになれる。


頭の中にあるものを紙に書き出し目に見える形にするのは、思考を整理する基本です。意見が求められる会議などでも、気が付いたことやいいたいことをメモする習慣をつけると、的確な発言ができるようになります。


何かを伝えたいのであれば、まずは聞き手が自分の話を受け入れてくれる状況をつくることが大切です。


さっきまで打ち合わせしていた人のネクタイの色は?と聞かれて、答えられますか?相手のネクタイに意識が向いていなければ、おそらく覚えていないでしょう。人間は見るもの、聞くものすべてにおいて、自分が欲した情報しか受け取らないのです。


伝える力とは、相手の求めているものを読み取る力です。伝えるためには、常に「相手が求めていることは何だろう?」と意識しながら話すことが必要です。


伝えるためには理屈や理論も必要ですが、情緒や雰囲気も大事な要素です。私自身、講演などでは、はじめに理解、次に納得をしてもらい、最後には感動や共感など、何かを感じてもらえるような話の組み立て方をしています。知性の部分から話しはじめ、最終的には相手に心で感じてもらうことが、私が理想とする伝わる話し方です。


反対意見の人には、結論よりも結論に至るまでの理由から話すべきです。その過程で、「確かにあなたの言う通りかもしれない」と、もともとは反対だった人が、心を開いてくれることもあるかもしれません。


結論から先に話すことは、相手が自分の話す結論に同意してくれそうな場合には効果的ですが、交渉の場面などは一概にそうとは言えません。自分の考えに反対しそうな相手に、結論を先に言ってしまうと、その時点であなたの話に対して拒絶の気持ちが生まれ、身構えられてしまいます。すると、自分の考えを理解してもらおうと一生懸命に話をしても真意が伝わりにくい。


時間が限られているときには、話す内容に優先順位をつけることも大切ですが「いま、最も伝えたいことは何か」を考え、話をひとつに絞った方がいいでしょう。あれもこれも伝えようとすると、慌てたり焦ったりして、結局、何も伝わらないといったことに陥りやすいからです。


簡潔にわかりやすく話を伝えられることができる人は、伝えるための技術を持っています。話すスピードやリズム、声の大きさやトーンなどです。ときには、視線の振り方やジェスチャーなど、見かけの部分も話を伝えるうえで、大きな役割を果たします。相手の状況、伝える場面や内容、与えられた時間によって、話の中身はもちろん、話す技術も変わることを認識しておいた方がいいでしょう。


話す内容や話し方に自信がない人も話が長くなりやすいので要注意です。自信がないと断定的に言うことができず「○○と考えることもできますが、△△と考えることもできます」というような言い回しになります。その結果、話の流れもジグザグして、聞き手は「何が言いたいの?」となってしまいます。


「話が長くて要領を得ない人」と「短くても伝えられる人」の一番の違いは「何を伝えたい」ということを意識しているかどうかです。自分の言いたいことだけを話して満足してしまう人は結構多い。伝えたいと思っていても、伝えることの本質、「相手が知りたいこと、聞きたいことしか伝わらない」ということを理解していない人もいます。


内容があちこちに飛ぶ話し方は聞き手を振り回し、疲れさせます。話が伝わるどころか、相手はイライラして、途中で聞くのが嫌になってしまうでしょう。


相手を自分の話のペースに引き込むには、聞き手が予測しやすい展開で話すことも重要です。はじめにテーマを伝えれば、相手は「今回は○○の話だ」と情報を受け取る準備ができます。聞き手は、「次はこういう話が来るだろう」と予想しながら話を聞いていますから、あとはその予測を裏切らないように、テンポよく話を進めていきます。


流れのある話は、聞き手に時間を感じさせません。そのためには、メリハリをつけて話すことがポイントです。笑いがあれば緊張もあり、やさしい口調もあれば声を荒げる場面もある。内容についても、ヤマをどこに置くのか、あらかじめ頭の中でシナリオをつくっておきます。


わかりやすく伝えるために意識していることは、準備とリハーサルを徹底的に行うことです。話す相手は、男性か女性か?学生か年配か?憲法の話をするのであれば、護憲派か改憲派か?聴衆をイメージして、どのように切りだしたら関心をつかめるのかを考えます。


十年後の自分がどうなっているかを具体的にイメージして判断できるわけがありません。判断できると考えるなら、十年後の、今よりもずっと成熟しているはずの自分に対して、ずいぶんおこがましい態度ではないでしょうか。未熟な自分が正しい判断なんかできるはずがないのです。


30代は悩んで当たり前。その苦しみを乗り越えるための覚悟をするべき時期だと思います。


LECを辞めてから何をするか。それも、自分の原点に立ち返って考えました。小学生の頃、私はゼロからモノを作ることが好きでした。秋葉原で部品を買ってきてラジオを組み立てたこともあります。廃品を集めたりして、たった350円でスポーツタイプの自転車を作ったこともあります。LECで法学教育の勉強法をゼロから自分で作り上げたことも、非常に楽しい経験でした。そう振り返ると、自分はゼロから新しいモノを作り上げることにワクワクするのだと気がつきました。会社を立ち上げてしくみ作りをすること、法学教育で人作りをすることが、自分が本当にワクワクできる仕事だと気がつき、伊藤塾を立ち上げたのです。


すべてのことを詳しく覚えるのは不可能で、特にビジネスパーソンは覚える時間が限られている。「細かく覚える必要があること」を最優先にすべき。そこに時間と労力を多く注いで確実に覚えるのが、賢いやり方でしょう。


復習のコツは内容を必ず口に出すことです。頭に思い浮かべていることを言葉に書き換える必要があるため、曖昧に覚えている場合、口ごもってしまう。こうして「覚えられていない部分」が明らかになり、そこを重点的に復習すればいいと分かります。正しく口に出せた内容は、耳を通して再び頭に入るので、記憶の定着が強まるメリットもある。一石二鳥です。


「記憶はデジタルに任せる」傾向は強まるはず。記憶力の良し悪しは、重要ではなくなっていきます。物事の関連性を理解したり、考えたりする力を鍛えることも、強くおすすめします。


私が最も重視しているのは「復習のタイミング」です。これが「覚えられるかどうか」を大きく左右します。「復習のゴールデンタイム」と私が名づけたタイミングが3つあり、1つ目は「覚えた1時間以内」。復習にかける時間は2~3分でかまいません。サッと思い返すだけで、記憶の定着具合は良くなります。2つ目は「寝る前の5分間」。塾生に「就寝前の復習を習慣づけよう」と口を酸っぱくして言っています。3つ目は「翌朝」。前日覚えた内容をしつこく確認します。このタイミング以降も折を見て復習する必要はありますが、3つの「ゴールデンタイム」を実践すれば、ラクに記憶できます。


99.9%の普通の人は、一度見たら覚えられる記憶の天才ではありません。筆記具・ノートや書き方を変えたり、覚えたい部分に傍線を加えたり、記憶専用カードを作ったり……。記憶には「あの手この手を使って覚えよう」という貪欲さが欠かせない。


「いつまでも忘れずにいるためには、覚える時に強く印象に残す」。これが私の持論です。例えば、覚えたいことをノートに「漫然と書く」「自分に印象づけることを意識して書く」。この2つを比べると、後者の方が記憶に残る。


常に心の中で「なぜ」と問う習慣をつける。このトレーニングは、「考える」ことすべての基礎となる練習でもあります。なんでも「なぜ」を問う子供の純粋さは、ものを考えることの原点です。だからこそ、ギリシャの哲学者ソクラテスも「なぜ」と問い続けたのでしょう。


問題の重要度、優先度も見逃してはいけません。問題はつねに複数あるもの。自分の発見した問題にこだわってしまいがちですが、他の人がより重要な問題を発見した場合にはその解決を優先するべきです。そのためには、組織全体としてのパフォーマンスの観点から優先度の高い問題を見極める必要がある。


「何が問題なのか」は見つけられても、「なぜ問題なのか」を意識しない人が多い。「問題だと思うから解決しましょう」と言うだけでは、周囲の人たちと解決への意識を共有することができません。現象としては一つの問題でも、「なぜ」の捉え方によって、解決策が違ってくることもあります。つまり、「なぜ」をはっきりさせないと見当違いな「解決」のために無駄な時間を使ったり、チームのメンバーが目指す「解決」がバラバラで混乱したり、といったことになりかねません。「なぜ問題なのか」もはっきりと認識し、説明できる必要があるのです。


よく、「自分は問題を正しく把握しているのだが、上司の認識がズレていて……」「問題を発見しても、周囲が解決に協力してくれない」と言う人がいます。そういう人は、問題発見のものさしを相手と共有できているか、つまり自分の仕事のあるべき姿をチーム内、社内、取引先などと共有できているかを振り返ってみてください。


自分でいくらあるべき姿=理想を認識したつもりでも、ともに仕事をするチームのメンバーと共有できていなくては、一人よがりのものさしにすぎません。自分ではチームとして、会社としての問題だと思っていることが、実は個人的な思い入れの問題にすぎないことがあるのです。これでは、いくら問題を発見しても誰も解決のために協力してはくれません。あるべき姿は、一緒に仕事をする人たちと共有されたものでなくてはいけないのです。


まずはあるべき姿を明確に意識しないと、問題を発見することはできません。あるべき姿=理想を認識するということは、問題発見の「ものさし」を手に入れるということです。


伊藤真(弁護士)の経歴・略歴

伊藤真、いとう まこと。日本の弁護士、経営者。東京都出身。少年時代に家族とともにドイツで生活したのち帰国。東京大学文科一類に入学。在学中に司法試験に合格。卒業後、東京法律会計事務所に入所。資格試験予備校LEC(東京リーガルマインド)で看板講師として活躍したのち、資格試験予備校の伊藤塾を設立。また法学館法律事務所を設立し弁護士としても活動。

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