大前研一の名言|仕事のスピードを上げるには切実感が必要

多くの人が仕事のスピードが上がらないのは、身をもってスピードの価値を感じたことがないからだ。私はこれまでいくつもプロジェクトを手がけてきたが、プロジェクトというのは完成が遅れると、1日につき1000分の1のペナルティーを支払うというのが業界の常識だ。1000分の1といっても、1000億円のプロジェクトともなれば1億円。そういう経験をしてきていないから、口ではスピードアップしたいといいながら、どこか切実感が足りないのだろう。

大前研一 の経歴

大前研一、おおまえ・けんいち。日本の経営コンサルタント、経済評論家。福岡県出身。早稲田大学理工学部卒、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科博士課程で工学博士号取得。日立製作所に入社し、高速増殖炉の設計に携わる。2年後米国マッキンゼーに移り、日本支社長、アジア太平洋支局長、日本法人会長などを務めたのち独立。経営コンサルタント、ビジネス・ブレークスルー大学学長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院教授などを務めた。

経営・ビジネス・仕事・お金・経済的に成功した人たちの言葉

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんな名言はいかがですか? 新着 名言

会議も商品開発と同じで、時間をかければいいというものではありません。スピード感を持って出した結論の方が間違いが少ないものです。そうなれば余った時間で次の段階のことも考えられ、結局、時間が有効に使えるようになるのです。

実行するときには、常に全力投球で率先垂範を。

最大の競争相手が統合して巨大化するわけですから、非常に厳しい経営環境になるでしょう。しかし私はそれを願ってもないチャンスだと思っているのです。いままで手をつけられなかった改革を断行するチャンスという意味です。競合他社の統合は、いわば降って湧いた外圧のようなものですが、これを逆手にとっていろいろなことを変革していこうと思っています。

自分の目でオリジナルな情報を集められないと、どんなに情報整理術だけ上手くなっても、新しい切り口のアイデアを生み出すことはできません。

人は土壇場でこそ真の力を発揮する。

日本の教育は「正解主義」であり、「自分の頭で考えて答えを出す」ことを教えません。だから社会に出て突然「自分の頭で考えろ」と言われても戸惑ってしまう。結果、雰囲気に流されてしまう人が多いようです。

私が仕事の中で最も大事にしているのは、「考える時間」です。それは一週間のスケジュールを見ればわかります。定例会議の類はすべて月曜日と金曜日に集中させ、水曜日は強制的に何も予定は入れない。とことん考えることに集中するためです。

僕の言う「経験」とは、何か新しいことに取り組むというのとは少し意味が違って、「脳に情報を覚えさせること」だと考えています。本や新聞で読んだ情報もそうですし、酔っ払って階段から落ちて骨を折った、といったことも、脳に叩きこむことによって貴重な経験になる。それが「脳内データベース」となって自分のなかに溜まっていき、雑談や発想のもとになるわけです。そして一番楽で正しい経験の積み方は何か。それは「考えること」です。

自社工場で加工食品を製造しているのは、自社製造品を店舗に直接流すことで品質管理が徹底され、製品の安全性が高まり、流通マージンもカットできるからです。その結果、当然利益率もアップします。店頭に並ぶ商品の粗利は、メーカー品で10%台前半ですが、当社のPB(プライベート・ブランド)は17%前後です。

飲食業界はスピード感が命ですから、見切りの早さも経営には不可欠。「もう少し頑張れば、回復できるかもしれない」と考えて、決断をずるずる引き延ばせば、事態は余計に悪化するだけです。

ページの先頭へ