枡野俊明の名言|お客さんの気持ちになって設計することの重要性

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庭園をデザインする際、私はその庭に来られる方の気持ちになって考えていきます。例えば、とても景色のいい敷地に庭をつくるとしましょう。建物や庭をめぐった最後にパッと眺望が開け、素晴らしい景色が広がるような場所です。その景色はいわばメーンディッシュです。最も印象を強くするために、その直前の空間を徹底的に絞り込みます。日本的な空間づくりの基本は開閉を繰り返すこと。そうすることで、見る人に美しい景色を予感させるのです。庭を見終わった最後に、美しかったと満足してほしい。庭園デザインのヘソ(秘訣)はここにあります。そこに答えを出すのが、デザイナーとしての私の使命です。


枡野俊明 の経歴

枡野俊明、ますの・しゅんみょう。日本の僧、作庭家。曹洞宗建功寺住職。神奈川県出身。玉川大学農学部農学科卒業後、曹洞宗大本山總持寺(そうじじ)僧堂で修業。その後、造園設計会社の日本造園設計を設立。禅と日本庭園をテーマとした造園設計を行い、国内外で高い評価を得た。そのほか、ブリティッシュコロンビア大学特別教授、多摩美術大学環境デザイン学科教授などを務めた。主な受賞にブリティッシュコロンビア大学特別功労賞、日本造園学会賞(設計作品部門)、芸術選奨新人賞(美術部門)、カナダ政府カナダ総督褒章、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章ほか。

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今、医学界では「フレイル(虚弱)」という概念が広まっています。これは健康と寝たきりの中間の状態を指します。この状態で手を施せば、寝たきりにならずに健康状態に戻れる。ここで期待されるのが、企業の役割です。例えば、楽しみながら筋力を鍛えるサービス。元気な高齢者が増えれば、本人や家族の満足度も上がり、介護にかかる財源も削減できますから、社会的価値も高い。

フォロー(追い風)のときは何をやっても上手くいくから、あまりものを考えません。しかし、アゲインスト(向かい風)のときは真剣にものごとを考えます。だからあとになって振り返るとアゲインストのときに蓄積したものの方が多かったと気づくのです。いまは、仕事について真剣に考え、将来のためにしっかりと蓄積をする時期です。これはビジネスマンにとって、もっとも大切な考え方のひとつだと思います。

丁稚としての卒業制作では、家族のための家具を一人でつくり上げるのですが、誰のためにどんな家具をつくろうかと考えることも、一つの具体的な目標になると考えています。

歴史を知らずとも、じっくり考えることで同じ答えに至ることはあるでしょう。でも、考えている間に時間は刻々と過ぎ、手遅れになってしまうかもしれないのです。

納得性を得るための人事なり処遇制度については、その国ごとに合うやり方が必要です。世界統一の人事体系や評価制度を導入しようという企業が増えていますが、私は「複線」を用意すべきだと考えています。例えば、中国などの優秀で明確なキャリアパスを期待する人材と、タイのように会社を転々とすることが当然とされる国の人材への対応が一律でいいとは思えません。

優秀な人たちは、得てしてマクロ経済の視点で物事を考えがちです。たとえば、「リーマン・ショックによる金融危機のさなかに、家なんか誰も買わない」と考えてしまう。けれども、ミクロな個人の動機から考えたらどうか。不景気だからといって、いま住んでいるマンションの家賃が半額になるわけではない。ところが物件価格が下がって、住宅ローンの支払い額が家賃の7掛けで済む家が売りに出されたら、きっと買いたいと思うはずです。

家業が廃業になった直後の1985年に、弟と一緒に高橋工業といういまの会社を設立しました。とは言え、造船所も事務所もない。あるのは、海と船についての知識だけ。それのみを携えて、どこにでも行って何の仕事でもやろうと思っていました。母校である長崎造船大学の先輩から設計の仕事をいただいては、仕事道具の鉛筆と三角定規だけを片手に全国のあちこちにある造船所に出稼ぎに行っていたんです。各地から実家に送金をするという生活をしていました。

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