宗次徳二の名言|ときには徹底して叱る姿勢が必要

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社員が気付いていないことを指摘し、なおかつそれを血肉にして成長してもらうために、ときには徹底して叱る姿勢が必要です。


宗次徳二 の経歴

宗次徳二、むねつぐ・とくじ。カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する株式会社壱番屋の創業者。生後間もなく孤児院に預けられ、3歳の時に宗次家に養子に入る。高校卒業後、八重洲開発で数年間実務を経験し、大和ハウス工業に移籍。同社に3年在籍したのち、不動産仲介会社、CoCo壱番屋の前身となる「喫茶店バッカス」を開業。その後、不動産仲介会社を閉め、カレーハウス事業に集中し同社を日本屈指のカレーチェーンに成長させた。53歳で経営の第一線から退き、NPO法人イエロー・エンジェルを創設し、経営者育成や人材育成の活動を行っている

経営・ビジネス・仕事・お金・経済的に成功した人たちの言葉

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練習中、生徒たちが何かミスをしたときには、「今、なぜミスをした?」と聞くようにしています。これに生徒が答えたら、次は「じゃあ、どうすればいい?」と。つまりミスの原因も、その解決方法も、すべて自分で考えさせます。そうすることで「気づく能力・考える力・判断力」などが養われていくのです。

声を荒げるのが叱ることではありません。しばらく何も言わないのも立派な叱り方です。部下が失敗をしてしまった瞬間には何も言わず、1週間ほどたって「あのとき、こうしていればよかったね」とさりげなく指摘する。これは効きます。失敗を受け入れ、十分反省して立ち直ろうという瞬間に、グサッとやるのです。落ち込んでいる最中なら「わかっているよ!」と怒鳴りたくもなりますが、十分反省したタイミングでは反発できず、「おっしゃる通りです」と自然に頭が下がってしまいます。叱るというより、同じ失敗を繰り返さないために指針を与えるのです。

ここに5個だけつくる製品サンプルの設計図があるとします。そこにちょっとしたミスでもあれば、私はそのミスを指摘して技術の担当者を徹底的に叱りつけます。こんなとき、たいてい本人は不満そうな顔をします。それでも、私はこんなことが2度とないようにしつこく厳重に注意を与えます。これで会社が損をしたとしても、たかが5万円程度のものでしょう。だからこそ、私はこれ以上がないほど叱るのです。

スタッフのミスも頭ごなしに叱ることはしないで、そのスタッフの言い分もしっかり聞くようにしました。部下からの信頼を得て、それをもとに彼、彼女らの仕事の質を上げていくためには必要なことだと思います。

相手の成長ために褒める・叱るというのは、古くから受け継がれてきた日本人の美点だと思います。「昭和の頑固親父」と言えば、相手の将来を思って、ときに熱く、ときに厳しく育てる姿が思い浮かぶでしょう。それは、正社員ばかりで、終身雇用が保証されていた、高度成長期の話だろう。雇用が流動化している今は、そんな接し方は流行らない。そう思われる人もいるかもしれません。しかし、それは違います。数年後には同僚でなくなっているかもしれない。だからこそ、次の職場で立派に仕事ができるように成長してもらいたい。そう思って部下を育てる。自分の損得を越えた、相手への好意が必要なのです。

ダメなマネジャーは、感情をぶつけるだけで、改善点をあげません。以前は子供のころから「人を見て自分で身につける」よう教育されてきたので、それでもよかったのかもしれませんが。いまは一から教えてもらって身につけてきた世代です。マニュアルやタスクを与えて、それを達成するために、褒める、叱るを繰り返して達成感を得てもらいつつ、目標に到達するように育てていくことが効果的だと思います。

ガツンと叱ることのできる上司はどんどん減っています。絶滅しているといってもいいでしょう。人を叱るには多大なエネルギーを使います。たとえば、やっちゃいけないことをしている人間に「そんなことはするな!」と言いますね。これは相手を否定することです。プライドや心を傷つけます。だから相手は、言ってくれた人間を憎みます。嫌います。最悪の場合は殺したいと思います。それを感じるから、上司は叱ることを躊躇するのです。

最近増えているのが「ちょっとしたことで傷つきやすい人」。部下がこのタイプだと、おちおち叱ることもできず、なかなかやっかいです。傷つきやすいのは、自信がなくて自己評価が低いためです。そこにさらに自己評価を落とすような言葉をぶつけてしまうと、深刻なダメージになり、こちらのいいたいことなど伝わらなくなってしまうのです。こういう人への対処法は、「評価」ととられないような言葉を使わないことです。「これからどうすればいいと思う?」といったフレーズで、自分で問題に気づかせるように促すのが効果的です。

経営の問題を討議する会議では、ひたすら怒ります。とくに発言に意識のズレや甘さを発見したときは許しませんし、逃がしません。たとえば、何年間も赤字なのに、黒字にする努力計画や意欲も示さないまま、「こういう状況なので、予測では今後もこの程度になるでしょう」などと平気な顔でプレゼンする事業部長クラスには「もう一回、頭に汗をかいて出直してこい」と、ガツンとやります。会議でガツンと叱ったあとには爽やかにフォローします。そういう点も心がけているつもりです。

お兄ちゃんを弟の前で叱ると、そこで兄弟関係に微妙な変化が生じます。子供はその辺にとても敏感です。奥さんの前くらいならば、まあ、いいのでしょうが、できれば二人きりになって、子供の言い分もしっかり聞いて、じっくりと言って聞かせましょう。

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