森川亮の名言|叱るときはメールではなく口頭で

叱るときはメールに頼りません。直接、口で叱ります。会話なら消えますが、メールは後に残ります。怒られたメールが残るということは、お互いにとって不幸です。なので、なるべく怒られたことを忘れられるように、逃げ道を用意してあげることは重要だと思います。

森川亮 の経歴

森川亮、もりかわ・あきら。日本の経営者。「NHN Japan(のちのLINE)」社長。神奈川県出身。筑波大学(第3学群情報学類情報工学専攻)卒業後、日本テレビで幅広いメディア事業に約10年間従事。青山学院大学大学院国際政治経済学科修士課程でMBAを取得。その後、ソニーを経て韓国系大手オンラインゲーム会社ハンゲームジャパン(のちのNHN Japan)に入社。ハンゲーム事業部長、取締役、経営企画部門統括、副社長などを経て社長に就任。

経営・ビジネス・仕事・お金・経済的に成功した人たちの言葉

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肉親のような親身な思いからガツンとやられれば、叱られる方も、どこかで「ありがたいな」と感じるはずです。でも、上司という公的な立場から叱られれば、逃げ場がなく辛いばかりでしょう。逆に社長から褒められれば、こんなに嬉しいことはないのです。「叱るときは肉親のつもりで、褒めるときは肩書で」。私はこう肝に銘じています。

ここに5個だけつくる製品サンプルの設計図があるとします。そこにちょっとしたミスでもあれば、私はそのミスを指摘して技術の担当者を徹底的に叱りつけます。こんなとき、たいてい本人は不満そうな顔をします。それでも、私はこんなことが2度とないようにしつこく厳重に注意を与えます。これで会社が損をしたとしても、たかが5万円程度のものでしょう。だからこそ、私はこれ以上がないほど叱るのです。

いま、子供を叱れない、生徒を叱れない、部下を叱れない人がいる。何やってんの。叱ることが愛情だよ。

前提として互いの理解と信頼がなければ、いくら叱っても子供に真意は伝わりません。避けられるだけです。叱る以前に、子供に関心を持ち、夫婦で協力し、愛情を注ぎ、自ら手本となる生活をし、別人格として子供を尊重する……といった家庭、夫婦のコミュニケーションがしっかりしているかどうかが重要なのです。

部下がミスを犯したとき、上司が思わずカッとなるのは仕方がありません。しかし、その場で反射的に叱らないことです。ミスを犯したとき、部下は気持ちが動転しています。そんなときにいくら叱られても、その言葉を素直に受け入れられるわけがありません。かたや上司の方も、同様に動転していますから、「ただたんに怒る」ことになりがちです。ですから、カッとなったら、すぐその場から去ることです。そうやっていったん間を置き、冷静になってから理性的に叱るのが得策です。

若い人を叱るときは、極端な思考に走らないよう、その後のフォローが重要です。私たち精神科医も治療後に「あくまで私が注意したのは問題点であって、それはあなたに期待しているからなんですよ」と患者さんにフォローを入れたりします。

基本的なポイントは、「叱る=罰」にとらわれないことです。「あのとき叱ってくれたおかげで成長できた」と、あとから考えて「報酬」と部下が受け取れるように言葉や態度を選ぶことです。よって、叱る際は、感情的にならない、他者と比較しない、不公平にならないといった点を注意すべきです。あまり追い詰めると、窮鼠猫を噛むではありませんが、思わぬ反発や攻撃、いわゆる逆ギレを誘う危険性もありますから、気を付けてください。

部下を叱るとき「ここがダメ」ではなく、「こうすればもっと良くなる」という前向きな表現を。これは「ネガポジ反転」と呼ばれる手法で、やる気を損なわずに欠点解消を促す効果があります。

部下を叱るというコミュニケーションの場で起こりがちな問題は、そこに上司の感情が入りすぎてしまうことです。基本的に人は感情をぶつけられると苦しく感じるものです。ただし、受け取る側が理解し、コントロールできる範囲の感情であれば心地よく感じることもあります。体育会系で先輩に殴られても感謝しているような人はその極端な例でしょう。

部下が目標を達成できないと、「お前ダメじゃないか」というように、上司はついその「結果」ばかりを叱ってしまいます。しかし、結果に対して上司が何を言っても、結果が良くなるわけではありません。スポーツ選手の成績が悪かったとき、優れたコーチは悪い「成績=結果」をつくった「フォーム=原因」を直そうとします。それは仕事でも同じです。できる上司は「結果」ではなく、それを引き起こした「原因」を叱るのです。

叱るべきときはきちんと叱ることが重要です。叱るとは感情的になって怒り散らすことではありません。僕が叱るというボタンを押すのは、褒める言葉や自信をつける言葉とワンセットにして、今叱ればその人が確実に成長できると判断したうえです。叱ることで何を気づかせるかを見据えたうえで叱るべきなのです。

効果的な叱り方は「ビジョンを示す」こと。「ミスをするな!」ではなく、「こうするとミスが減るね」と提案する。あるいは「どうすればミスが減るかなあ?」と質問し、部下の意見を引き出す。それが効果的な指導につながります。

部下を叱るときは、自分の感情を落ち着かせるために少し時間を置いたり、場所を変えたりするとよいでしょう。紙に書きながら話すのも効果的な方法です。話のポイントを書いて、相手に見せながら、「私はここが問題だと思うんだけど」と話すことで、冷静に話ができます。

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