ボビー・バレンタインの名言|部下を叱るときに重要なこと

私が誰かを叱るときは、やってくれることを期待されていながら達成できなかったときと、その点を修正するときです。叱らなければならないときは、最終的に叱ったあとで、相手が抱えている問題を確実に理解して、それが二度と起こらないように修正することを、常に頭に置いています。決して個人的な叱責になってはいけません。

ボビー・バレンタイン の経歴

ボビー・バレンタイン。アメリカ出身のプロ野球選手、監督。南カリフォルニア大学卒業後、ドラフト1巡目で指名されロサンゼルス・ドジャースに入団。傘下の3Aスポーカン・インディアンズでプレイする。選手としては振るわなかったが、指導者としての能力を買われ、テキサス・レンジャーズ、3Aノーフォーク・タイズなどの監督を務めたのち、日本のプロ野球球団千葉ロッテマリーンズの監督に就任。そのほか、ニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックスなどの監督を務めた。

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私がお勧めするのは、叱る前に前置きをすること。「今日はちょっと嫌なことを話すかもしれないけど」「話しにくいことなんだけど、ちょっといいかな?」という柔らかいクッションフレーズで前置きをすると、自分もひと呼吸置くことができますし、部下も「上司が自分に気配りしてくれているのだな」と感じて、そのあとに続く言葉を受け入れる心構えができます。

教えるという気持ちを持つということは、その人を伸ばすということであり、その人に対する愛情なんです。叱る側は、そうした気持ちを持たなければなりません。そして叱り終えれば、さっぱりと気分を変えることです。

叱ると一時的には効果がある。しかし、本質的な解決にはならない。むしろ相手は活力を奪われ、ますます言うことを聞かなくなるだろう。

部員が製品に何か品質問題を起こしたときも「何だッ、これは!」と怒鳴りつけることはできず、「一緒に考え、一緒に直そう」という姿勢を取ってきました。もちろん、上司と部下の関係なので形の上では叱ることになりますが、その中に「俺も若いときは同じような失敗をしたものだ」などという言葉を必ず加えたものです。

リーダーになるためには、叱り方も上手くなければなりません。私の場合は、部下を叱りつけているときに何を考えていたかというと、その部下の長所です。叱るときは部下の悪い部分一点のみと決め、叱ったあとは24時間以内にその部下の長所を、叱った倍の量で褒めるように心がけていました。

現在、「部下を叱っていいのだろうか」と悩んでしまっている上司も少なくありません。自分が成長するためであれば、ひとつの手段として叱られることも喜んで受け入れようという姿勢が、最近の若手にはあります。だから、そんなことで悩む必要はないのです。どうせ悩むなら、「叱るか叱らないか」ではなく「どう叱るか」で悩むべきです。

上司として「こうすべきである」という信念や、「部下に成長してほしい」という思いがあるから、叱ることができる。信念と愛情を持って、一生懸命指導し、説得すれば、必ず通じる。

最近増えているのが「ちょっとしたことで傷つきやすい人」。部下がこのタイプだと、おちおち叱ることもできず、なかなかやっかいです。傷つきやすいのは、自信がなくて自己評価が低いためです。そこにさらに自己評価を落とすような言葉をぶつけてしまうと、深刻なダメージになり、こちらのいいたいことなど伝わらなくなってしまうのです。こういう人への対処法は、「評価」ととられないような言葉を使わないことです。「これからどうすればいいと思う?」といったフレーズで、自分で問題に気づかせるように促すのが効果的です。

私の教育は「叱って育てる」スタイルです。部下にメールを送るときも、褒めるよりも叱るケースが圧倒的に多いです。しかし、叱られるのは、その人が積極的にチャレンジしている証拠です。社内では「社長に叱られるほど偉い」というイメージが出来上がっています。

一方的な叱責や説教は、お互いの関係にヒビを入れるだけで、建設的な関係に発展することはありません。

叱ることのできる上司が減っているのは煎じ詰めれば、心の弱さです。また、いまどきの上司たちが受けてきた学校教育の在り方も問題です。先生の言うことを真に受ければ、叱ってはいけないことになります。家庭教育でも、子供を叱るときに殴ってはいけないことになっています。殴られず、叱られず。そうやって育ってきた人が叱る側に回っても、叱れるわけはないですよ。

練習中、生徒たちが何かミスをしたときには、「今、なぜミスをした?」と聞くようにしています。これに生徒が答えたら、次は「じゃあ、どうすればいい?」と。つまりミスの原因も、その解決方法も、すべて自分で考えさせます。そうすることで「気づく能力・考える力・判断力」などが養われていくのです。

叱るときは遠回しな言い方をしないようにしています。駆け引きをするのは嫌ですし、回りくどいと、間違って伝わることもありますから。ただ、多少のフォローはしますよ。あとでネチネチ言わずに、その場で終わらせますし、叱ったあとはそのまま終わらずに、最後にちょっと笑いを入れたりします。

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