藤重貞慶の名言|共通の目的を持つことでチームワークがよくなる

同じ価値観を共有することは、企業活動にとって重要なことです。近年、和歌山県のウミガメ産卵地でアライグマによる食害が問題になっています。それを聞いた当社の大阪工場有志が防護柵の制作をお手伝いしているのですが、うれしいことに、運送会社やビルメンテナンス会社の方など、社外の方々も参加してくださっています。ボランティア活動なので仕事とは直接関係ありませんが、このように社会にお役にたつという共通の目的を持っていると、チームワークが良くなって、仕事をする上でも生産性が非常に向上します。

藤重貞慶 の経歴

藤重貞慶、ふじしげ・さだよし。日本の経営者。「ライオン」社長。埼玉県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、ライオン油脂(現:ライオン)に入社。主にマーケティング商品企画で頭角を現した。子会社の管理部門への出向、本社イノベーションルーム室長、国際事業本部長、常務、家庭品営業本部長、専務などを経て社長、CEO。

経営・ビジネス・仕事・お金・経済的に成功した人たちの言葉

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私はCEO就任以来、改革のキーワードとして「コミュニケーション」「チームワーク」「ボトムアップ」を掲げています。コミュニケーションを深めれば、良好なチームワークにつながります。そのような環境の中で、一人一人が全体最適を考えて提案し、優位性を勝ち取るボトムアップ型に転換せよ、と呼びかけています。トップ集団を抜け出し、ダントツ企業を目指すためです。

日本代表でのルールはシンプルで、「時間厳守」「5分前行動」でした。強いチームをつくるときには、こういった一見些細に思われるようなことが一番大切。

私は戦前の教育も受けていますから、チームワークを尊重する日本的な部分を持っています。ですから、個人の自立を重視し、変化を求める米国人の世界に放り込まれた際には、文化的なショックを受けました。

社員を競わせると確かにエネルギーは出ます。結果も付いてきます。だけど、お客様の満足、社員のチームワークなど失うものもある。人間の心が徐々に荒んでいきます。

「幸せから生まれる幸せ」という言葉、創業時にはまだ言語化されていなかったビジョンなんです。当時の私は「なぜ会社を経営するのか」と問われたとき、単に「やりたいから」と答えていました。嘘偽りのない感覚でしたが、一方で事業を実際に行っていくと、その感覚を言葉にしなければならない局面にぶつかります。少人数の組織においては、ひとつの感覚を言葉にしなくてもみんなで共有することができました。むしろあえて言葉にしないことが、「言葉にならない感覚」を共有した強いチームワークにつながっていく面もありました。しかし、組織の人数が増えると、今度は感覚だけの共有が難しくなっていきます。その中で様々な社員の意識のブレを少なくしていこうとするとき、「幸せから生まれる幸せ」といった言葉が生まれてきたわけです。

企業という人間の集団には和が大切なことは言うまでもありません。しかし、和を尊ぶあまり、個性を摘んでしまったのでは、組織が沈滞化してきます。業務にあった個性や能力を生かしながらチームワークづくりをするのもまた、上に立つ人間の役目だと考える。

就労困難者を活かしている会社は伸びています。職場のチームワークがよい。従業員の離職率が低い。そして、消費者は社会的に意義のある会社をより好む傾向があり、そんな会社の製品を選んで買っています。

チームワークを大切にして総力戦で取り組まなければ、真の力は発揮できません。私はいわゆるワンマン社長というのがあまり好きではありません。トップダウンとボトムアップを上手く融合した意思決定のあり方が望ましいと考えています。

私自身は、スタープレーヤーをつくってはいけないと肝に銘じていました。確かに運動能力や技術面で優れたプレーヤーはいるでしょう。指導者がその選手ばかり頼りにするようになると、特定の選手が目立つから、結果としてスターが出来上がってしまう。一人のスターに頼りすぎた集団は、いざという時に踏ん張りが利かず、真の意味でのチームワークも発揮できません。いたずらにスタープレーヤーを作り上げてしまうのは、指導者の責任なのではないでしょうか。

社員一人一人には「フォー・ザ・マーケット、フォー・ザ・カンパニー」という考えを大事にして欲しい。常に視点を社会とお客様に向け、そのニーズと変化をとらえ、それにお応えすべく果敢にチャレンジする。そして自らはチームワークを意識して、あくまでも組織の一員として行動するということ。

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