倉重英樹の名言・格言|効果的な叱り方とは

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声を荒げるのが叱ることではありません。しばらく何も言わないのも立派な叱り方です。部下が失敗をしてしまった瞬間には何も言わず、1週間ほどたって「あのとき、こうしていればよかったね」とさりげなく指摘する。これは効きます。失敗を受け入れ、十分反省して立ち直ろうという瞬間に、グサッとやるのです。落ち込んでいる最中なら「わかっているよ!」と怒鳴りたくもなりますが、十分反省したタイミングでは反発できず、「おっしゃる通りです」と自然に頭が下がってしまいます。叱るというより、同じ失敗を繰り返さないために指針を与えるのです。


倉重英樹 の経歴

倉重英樹、くらしげ・ひでき。日本の経営者。「シグマクシス」創業者、「IBMビジネスコンサルティングサービス」会長。山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本IBMに入社。取締役、副社長を務めたのち、プライスウォーターハウス・クーパース・コンサルタントに移籍し同社を大きく成長させた。その後、同社がIBMに買収され、IBMビジネスコンサルティングサービスとなり会長に就任。日本テレコム社長、イオン取締役、三菱商事特別顧問なども務めた経営者。シグマクシスを創設。

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叱るときは遠回しな言い方をしないようにしています。駆け引きをするのは嫌ですし、回りくどいと、間違って伝わることもありますから。ただ、多少のフォローはしますよ。あとでネチネチ言わずに、その場で終わらせますし、叱ったあとはそのまま終わらずに、最後にちょっと笑いを入れたりします。

お前を5分叱ることで、お前はわしを2時間も3時間も占有したんやど。わかっとるやろな。わしがもう何も言わんようになったら終わりや。わしが叱ってるのは、お前に期待してるからや。
【覚書き|部下を叱ったときの発言。氏は叱る前日からどうやったら部下に理解させることができるかを何時間も考えてから叱った】

練習中、生徒たちが何かミスをしたときには、「今、なぜミスをした?」と聞くようにしています。これに生徒が答えたら、次は「じゃあ、どうすればいい?」と。つまりミスの原因も、その解決方法も、すべて自分で考えさせます。そうすることで「気づく能力・考える力・判断力」などが養われていくのです。

叱るのは瞬間的な判断です。その場の行為を見て、「このやろう」と思ったときに叱るのです。タイミングを失ったら叱る効果がなくなります。しかも、私は人前で叱るべきだと思います。そうすることで周囲の人間にもぴーんと響きます。次の日、応接間に呼んで叱っても意味はありません。叱るにもタイミングが大切なのです。

私が叱るのは次の2つの場合です。ひとつは遅刻が続くなど、社会規範から逸脱した行動をしたときです。一度目でガツンと言うか、二度、三度続いてからやるかは、時と場合、そして相手に応じて使い分けます。もうひとつは、仕事内容が稚拙な場合です。これは叱りつつ教えるという、本人の成長に結び付けるやり方を取る必要があります。答えをすべて教えると自分の頭で考えなくなってしまうため、10のうち3、4くらいは教え、あとは考えさせることが多いです。

部下を叱るポイントは、部下が納得感を抱けるかどうか。これは、どんな世代にも通用するポイントであり、部下をもつ人間であれば、必ず身につけるべき話し方なのです。

ダメなマネジャーは、感情をぶつけるだけで、改善点をあげません。以前は子供のころから「人を見て自分で身につける」よう教育されてきたので、それでもよかったのかもしれませんが。いまは一から教えてもらって身につけてきた世代です。マニュアルやタスクを与えて、それを達成するために、褒める、叱るを繰り返して達成感を得てもらいつつ、目標に到達するように育てていくことが効果的だと思います。

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