小林喜光の名言・格言|甘い考えの社員は叱る

このエントリーをはてなブックマークに追加

経営の問題を討議する会議では、ひたすら怒ります。とくに発言に意識のズレや甘さを発見したときは許しませんし、逃がしません。たとえば、何年間も赤字なのに、黒字にする努力計画や意欲も示さないまま、「こういう状況なので、予測では今後もこの程度になるでしょう」などと平気な顔でプレゼンする事業部長クラスには「もう一回、頭に汗をかいて出直してこい」と、ガツンとやります。会議でガツンと叱ったあとには爽やかにフォローします。そういう点も心がけているつもりです。


小林喜光 の経歴

小林喜光、こばやし・よしみつ。日本の経営者。三菱ケミカルホールディングス社長。山梨県出身。東京大学大学院相関理化学修士課程修了後、イスラエルのヘブライ大学物理化学科、イタリアのピサ大学化学科にそれぞれ国費留学。その後、三菱化成工業(のちの三菱化学)に入社。同社中央研究所研究開発室研究員、同社情報電子カンパニー記憶材料事業部グループマネジャー、情報電子カンパニー記憶材料事業部事業部長、三菱化学メディア社長、三菱化学執行役員、常務、三菱化学科学技術研究センター社長、三菱ケミカルホールディングス取締役などを経て、三菱ケミカルホールディングスおよび三菱化学社長に就任。

経営・ビジネス・仕事・お金・経済的に成功した人たちの言葉


こんな名言はいかがですか? 新着 名言

効果的な叱り方は「ビジョンを示す」こと。「ミスをするな!」ではなく、「こうするとミスが減るね」と提案する。あるいは「どうすればミスが減るかなあ?」と質問し、部下の意見を引き出す。それが効果的な指導につながります。

半導体事業部の本部長になったときも、「悪い情報をまず一番にあげるようにと言い渡しました。当然叱ることもありますが、叱るときにも、まず褒めてから叱る。「二褒め、三叱り」を心がけています。

社員はみんな、僕に本気で叱られているのに喜ぶんですよ。育ってほしいという気持ちが伝わるのでしょうね。

叱るときは直接伝えるべきです。間接的に伝えようとすると、言葉だけが一人歩きして真意が伝わらないおそれがあります。直接なら表情や言葉遣いも含めて表現できるので、誤解が生じにくいはずです。

上司の中には部下を叱ることには慣れていても、面と向かって褒めることは気恥ずかしいと思っている人もいます。しかし、いまの時代の部下は、口に出して言わなければ通じないと考えたほうがよいでしょう。部下が「これは頑張った」と思っているところを見つけて褒めるのです。見当違いの褒め言葉は反発を招くだけですが、核心を突いた褒め言葉は部下のやる気を高めるでしょう。

部員が製品に何か品質問題を起こしたときも「何だッ、これは!」と怒鳴りつけることはできず、「一緒に考え、一緒に直そう」という姿勢を取ってきました。もちろん、上司と部下の関係なので形の上では叱ることになりますが、その中に「俺も若いときは同じような失敗をしたものだ」などという言葉を必ず加えたものです。

怒られるときというのは、たいてい相手も何が悪いか薄々感づいているので、頭ごなしに叱ると逆に頑なになったり、聞き流されたりします。これでは、せっかく怒ってもこちらが疲れるだけで、あまり意味がありません。とくに最近の若者は、なにくそと逆に奮起する反発係数が低下しているので、強く怒るとへこんだまま戻らないことも少なくありません。「最近の若者はヤワになった」と嘆いても仕方がないので、彼らに合った指導法を工夫していくべきでしょう。

ページの先頭へ