鳥原隆志の名言 一覧

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鳥原隆志のプロフィール

鳥原隆志、とりはら・たかし。日本のコンサルタント。大手流通企業で様々な販売部門を経験し、スーパーバイザーとして店舗指導や問題解決業務に携わる。その後、インバスケット思考に出会い独立。問題解決のコンサルティングを行った。著書に『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』ほか。

判断軸を明確にしておかないと、判断のプロセスが不明瞭になってしまう。


主観的なバイアスは完全になくせるものではありませんが、自覚を持つだけで、ずいぶんと変わります。


簡単にできる仕事を先に片づけるのは、仕事の流れにリズムをつけるという意味では、有効だといえます。しかし、パレートの法則で考えれば、重要ではない8割の仕事を片づけたとしても、成果はわずか2割です。それよりも重要な2割の仕事に取り組んで、8割の成果を上げるほうが段取りがよいといえるでしよう。


段取りの上手い人は、問題の全体を把握して、時間内でどう終わらせるかを考えることから始めます。ここで大切なことは、処理すべき案件に優先順位をつけることと、優先順位に応じた時間配分です。段取りの上手い人は、制限時間が60分だった場合、最初の10分で優先順位をつけ、次の30分で重要な案件を処理、残りの20分で簡単な案件を片づけるといった進め方をします。


段取りよく進めたつもりでも、途中でトラブルが発生することがあります。そこでの対応の仕方にも、注意すべきポイントがあります。インバスケット思考では、トラブルが発生したときの対処法として、問題発見→仮説→情報収集→対策というプロセスを踏みます。ここまでは大抵の人が実践しますが、段取りの下手な人は、トラブルについて関係者へ連絡すべきところを忘れてしまうなど、調整が抜ける傾向がみられます。たとえば会食場所を変更しなくてはならないときに、別のレストランに予約し直したものの、参加者に連絡するのを忘れてしまうなどです。こうした調整で大切なことは、利害関係者をきちんと見極めることです。誰に利害が発生するかを考えて、その人を中心に調整する必要があります。


少し先を見越しながら同時並行で仕事を進めていくには、仕事を静止画ではなく動画で捉えてみると効果的です。企画書作成を例にすると、フォーマット作成という作業だけを静止画のように切り取るのではなくて、「フォーマットを作成したら上司への確認が必要だな」「上司に確認してもらうには、上司のスケジュールも把握しておいたほうがいいな」のように一連の流れで考えるのです。このように動画でとらえることで、相手の都合などで作業が中断したり滞りそうなボトルネックがみえてくるので、そのタイムラグを見越した段取りを組めるようになるはずです。


段取りの上手い人の特徴として、複数の仕事を同時に進めることが挙げられます。たとえば、企画書をつくる場合、企画書のフォーマットを上司への確認作業を同時並行に進めるため、上司にメールを送っておきます。上司からフィードバックがあったら、それを反映させながらフォーマットを仕上げることができるので、作業が止まることがありません。これが段取りの上手い人のやり方です。


部下を気遣って柔らかい表現を使おうとする「やさしい上司」の方々はとくに要注意。「とりあえず」「なるべく」「できるだけ」などの「あいまい言葉」は厳禁です。相手がこちらの意思をきちんと汲み取れるように、「何を」「いつまでに」「何のために」行なってほしいかを明確に伝えましょう。


現在の状況だけを見て判断しないこと。この先、市場環境がどう変わるかなどの予測や見通しを欠いたまま判断すると、あとで困ることになりかねません。


「この商品は絶対売れると思います!」という部下の言葉をそのまま受け入れるのは禁物です。主観が混じった情報ではなく、必ず定量的な情報に基づいて判断しましょう。数字や実際に起こった事柄を確認することが不可欠です。


「すべての案件に対応しなくては」という思い込みに囚われないことも大切です。対応しなくてもいい案件にまで対応するのは時間のムダ。まずは「やらないこと」を決めてから、本当に対応すべき案件に優先順位をつけてください。


正しい判断をしても結果が出ないこともあるし、間違った判断をしても運よく良い結果が出ることもあります。本当に問うべきは、その判断に至った「プロセス」です。どういう理由で、その判断をしたのかが重要なのです。


部下に渡すとき丸投げにしないことが大切です。「ゴールを明示する」「責任は自分が取る」「トラブルの際は支援する」「報告を受ける」という4点を守れば、丸投げにはなりません。部下も心強く、自分も安心して任せられます。


注意していただきたいのは、「保留」と「先送り」は別物であるということ。先送りは単なる放置ですが、保留は「判断をするタイミングを決めて、それまでに判断の精度を上げるための情報を集める行動を取る」ということです。


管理職は判断するのが仕事。ポジションが上がれば上がるほど判断の機会も重要度も増します。適切なマネジメントを行なうために、正しい判断ができるようになることは必須でしょう。


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