高井英幸の名言 一覧

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高井英幸のプロフィール

高井英幸、たかい・ひでゆき。日本の経営者。映画会社東宝の社長。東京出身。立教大学文学部卒業後、東宝に入社。興行部で12年間映画館勤めをしたのち、東宝映画に出向し調整部長を務める。番組の調達と編制に従事する。その後、東宝取締役調整部長などを経て社長に就任。そのほか、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団理事、ユニジャパン理事長なども務めた。

作り手の意気込みと、観客の期待は違う。


固定観念を持たないことが大切です。とくに映画という商品の場合、時代時代の微妙なトレンドをつかまえていくことが大切ですが、あまり先に飛びつきすぎてもいけないし、遅れすぎてもいけない。これが絶対にいいんだという固定観念を持たずに、常に半歩ぐらい先を歩くように心がけないと、外部の方の提案を受け止めることはできません。


僕は基本的に、映画は若い人のものだと思っているんです。だから、映画会社は若い社員の感性やアンテナを大切にしなければならない。そうしないと、どうしても時代とズレてしまいます。


我々の仕事は「才能をまとめていく」仕事です。我々に必要なのは、複数の才能を上手にまとめていく能力なのです。いわゆる「オレがオレが」のタイプだと、まとまるものもまとまりません。


30代って生意気じゃないと駄目だと思うんです。生意気は自信がなければできないし、能力がなければできない。僕は生意気な部下にはどんどんボールを放りますよ。そんな生意気いうなら、やってみろと。そうされることで、生意気な奴はますます力をつけていくのです。最初から自信のなさそうな部下には、誰もボールを投げません。だから30代は生意気な方がいいんです。


レベルの高い人と交わるには勉強する必要がありますから、背伸びをする。背伸びをすると、さらに高いレベルの人に出会える。また勉強する。この繰り返しによって、自分を磨いていく以外にありません。


お勧めしたいのは、自分よりもレベルの高い人と積極的に付き合うことです。付き合いやすい人ばかりと付き合っていると、楽だけれど進歩も何もしません。自分より頭がいい、能力が高いと感じる人と付き合っていくと、たくさんのいい刺激を受けることができます。その人の友人とも知り合えば、そこからまたいい刺激を受けることができます。


潜在的なニーズをつかまえる能力を鍛えることが大切です。僕が長年映画を観てきた経験からいうのですが、その時代その時代にお客様が探しているもの、求めているものって確実にあるんですよ。しかしそれは、お客様自身も気づいていない。そのストライクゾーンに球が入ったとき、大きなヒットが生まれます。


経験値は経験値で大切にすればいいのです。それとは別に、意識的に頭の中に白紙の部分をつくっておくことです。たとえば、自分が理解できない映画を観たら、「わからないからダメだ」と思うのではなく、「わからないということは、何か新しいものがあるんじゃないか」と考えるのです。極端にいえば、自分がわかるものはもう古いんだぐらいに考えるのです。


監督や作家に会って話をするとき、あくまでも食べるために仕事をやっている人材と、映画がトコトン好きでやっている人材とでは、相手に伝わるものがまったく違います。これはどんな仕事にも言えることでしょうが、やはり仕事の中身が好きということは大事です。


一塁まで出塁すれば興行的に成り立つ映画もあれば、三塁まで行かないと成功とはいえない映画もあるわけで、興行の成功・失敗は、観客動員数だけでは語れません。


もちろんリスクヘッジは必要です。我々は年間30本の映画を製作しますが、そのラインナップの中には、理解を超えるようなものが1~2本あったほうが、バラエティがあって面白い。しかし、そういう映画が当たるかどうかは経験値ではわからない。そこで、ヒットで一塁まで出塁すれば興行的に成り立つようにビジネスプランを立てるのです。


才能をまとめていく仕事をするとき、自分には才能がないということを自覚していなければならないと思うのです。東宝は才能ある人が才能を発揮する場を持っている。才能を世の中に送り出す機能も持っている。でも、自分には才能がないから、中身は才能のある方につくっていただく。そういう割り切りの図式をきちんと持っておく必要があります。


知ったかぶりをして知識をひけらかすタイプの人材は、「次からあの人は代えてください」なんてすぐに言われてしまいます。映画の仕事には理屈も必要ですが、理屈ではない部分も大きな比重を占めていますから。


若い人が社外の方、とくに監督や作家のように才能で生きている人から一目置いてもらうのは、大変なことなのです。ともかく勉強することが大切です。5つのことを相手に言って、そのうち3つは「なるほど」と言ってもらえないと、この世界で仕事をしていくのは難しいですね。


僕はともかく映画をたくさん見ていましたが、これは制作に行ったとき、ものすごい武器になりました。どんなに有名な監督さんに会おうと、有名な俳優さんに会おうと、彼らが関わった映画をほとんど全部観ているわけですから、非常に信頼を獲得しやすかったのです。


僕は中学生のころからともかく映画ばかり観ていたので、大学を卒業するときには、「映画業界に入る以外に道はない」と思っていました。ですから、就職活動では東宝しか受けなかった。運がよかったんでしょうね、東宝だけ受けて、東宝だけ受かったんです(笑)。


興行系の仕事をしている人は、当たった映画はいい映画、コケた映画は悪い映画だと評価しがちですが、これは間違いです。内容は素晴らしくてもお客があまり入らないと予想される映画もあれば、内容はあまりよくなくても、高い集客力を期待できる映画もある。作品としての評価と商品としての評価を混同してしまうと、ビジネスはできません。


これまでは映画を作ることしか知らない人たちが映画を作ってきました。映画なら何でもヒットした時代はそれでも済みましたが、これからは、お客様がどんな映画にお金を払ってくれるのか考えないといけない。


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