高井伸夫の名言 一覧

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高井伸夫のプロフィール

高井伸夫、髙井伸夫、たかい・のぶお。日本の弁護士。愛知県出身。東京大学法学部卒業。髙井伸夫法律事務所(のちに髙井・岡芹法律事務所に改称)を設立。主に企業の人事・労働問題を担当。そのほか財団法人カシオ科学振興財団監事、財団法人労働科学研究所評議員、財団法人日本盲導犬協会理事長、青山学院大学非常勤講師、社団法人日中協会理事などを務めた。著書に『人事権の法的展開』『中国で成功する人事労務の戦略戦術』『仕事で人は成長する』『20代は仕事で大きく成長する』ほか。

土光(敏夫・経団連会長)さんに初めてお会いしたとき、アポイントメントは午前7時20分でした。当時、僕はすでに朝型人間だったのですが、「それにしても早すぎる」と思いました。ところが、聞いてみると、土光さんは、午前6時半には出社しているとのこと。これには正直驚きました。そして土光さんに触発されて、僕もそれからは午前6時には事務所に行くようになったのです。


実はね、僕はもともと典型的な夜型人間だったんですよ。けれども、それでは人から後れを取ってしまうと考えました。競争社会で勝ち残るにはスピードがカギ。早起きは三文の徳。どんな仕事でも先手必勝です。孫子の兵法にも、「拙速は巧遅に勝る」という教えがあります。上手にできても時間がかかるのはダメで、下手でも早くできたほうがいいということ。世のなかが変化するスピードは、どんどん速くなっています。夜型人間は後手に回らざるをえないから、どうしても不利になる。しかも、僕のクライアントは大半が経営者で、ビジネスマンだから朝型人間です。彼らの相手をするなら、さらに一歩先の早朝に手を打っておかなければならない。それで独立を機に、思い切って朝型人間に変身しました。


謝罪に同行した上司は、顧客や取引先などが求めない限り、弁解や弁明はしないことも大事なポイントです。いきなり弁解したら会社ぐるみで言い逃れしようとしていると受け取られかねないからです。


上司が部下の不始末を詫びるときには、バランス感覚が求められます。社外的には礼を尽くして、また社内的には部下のやる気を削がず。このさじ加減が重要で、このふたつを上手に操ることができればマネジメント能力の高い人物といえます。


男性にセクハラの意図がなくても、女性が嫌だと感じる行為があることを認識しましょう。そのうえで飲み会の席上、自分に落ち度や軽率な言動がなかったか思い起こします。少しでも心当たりがあれば、「酔余の勢いで不快な思いをさせてしまい、心より反省しております。今後あのような行為を行わないことを固くお約束します」と手書き文書で謝罪するといいでしょう。


始末書の書き方がポイントです。うっかりミスである場合、つい言い訳を書き連ねたくなります。しかし、その気持ちを抑えて率直に反省と謝罪に徹します。まずは、きちんとお詫びの気持ちを書くこと。そのあとに何か弁解したい内容があれば書いてもよいですが、それで文書を終わらせてはいけません。それだと読後感が「言い訳ばかりで、反省をしていない」と取られかねません。ベストは、「お詫び→少し弁解→改めてお詫び」と会社に迷惑をかけたことに対する申し訳ない気持ちをサンドイッチ式にして締めくくることです。


商品の瑕疵(かし)、商品違い、納期遅延などで謝罪に訪れた際には、商品交換などについて尋ねられるはずですが、焦って安易な約束をする必要はありません。先方にとっては現場レベルで処理できると感じられるケースもあり、会う前に電話で即答を要求してくるケースもあるでしょう。でも、このような場合、上司の指示なしで判断したり返答したりしてはいけません。迷惑をかけたのが事実なら、すぐに駆けつけ「ともかくお詫びにまいりました。詳細は本日帰社して関係部門と相談のうえ、明日私よりご報告いたします」などと伝えればいいのです。


「すみません」とペコペコ平謝りすれば済まされると思っている人は案外少なくありません。「すみません」の安売りは軽蔑の的となるだけなのです。言うまでもなく、謝罪は自分がよくないことをしたと正確に認識するところから始まります。この前提条件があって、はじめて謝罪の言葉に真実味が出てきます。顧客や取引先といった外部の人、また上司など社内の人に対しても「すみません」を連呼すると口先だけのお調子者か、弱腰の人間だと思われるだけです。


こちらの不手際で相手に誤解を与えた場合、誤解を解くための弁解は必要ですが、この場合、こちらの立場を守ろうとするエゴ的弁解は絶対にタブーです。弁解と言い訳は似て非なるものであり、迷惑を与えてしまったこちら側の配慮不足についても謝るという謙虚な姿勢こそが必要です。


謝罪の場面では、自分に負い目があるため、相手の要求に安請け合いしがちですが、そこは慎重に対処すべき。謝ることと新たな約束をすることは、まったく別物だと割り切ったほうがいいですね。下手をすると、謝罪自体が責任追及の対象となり、泥沼化してしまいます。


依頼を承諾した以上、責任が生じます。だから、それを実現できなかったときは率直に詫びるべきです。そして、大事なのは大至急リカバリーに努めること。締め切り日(時間)を過ぎていて迅速性が求められているなら、完全を追求せずに7~8割の出来具合でもいいからまずは提出して、残りはいつまでに提出しますと伝えれば先方も少しは納得するでしょう。


謝罪は、絶対に形式的・建前的・マニュアル的になってはいけません。そんな謝罪は心や姿勢の問題であることを知らない者がすることで、そうした行為からは、相手の心を溶かすだけの誠意や謙虚さがにじみ出てくるはずがありません。コップ一杯の水の中にも人間の心が入っているかいないかは、一瞬にしてわかるものなのです。


謝るときの頭の下げ方は「深々と」が基本です。両手両足をそろえて上半身を45度くらい前に傾ける。時間にすれば、その最敬礼の状態でゆっくり3つ数えるくらいの長さは頭を下げたままにする。そうするとお詫びの余韻が残ります。自分としては深々と下げているつもりでも、人から見ると首だけちょっと下へ向けた程度にしか思えないことはよくあります。こんなときぐらいは人生最高のお辞儀をしてください。先方が複数人出てきた場合は、一人ひとりに頭を下げてお詫びします。もちろんポジションの軽重で頭の下げ方やお詫びの言葉を変えるような真似をしてはいけません。またお詫びして退出するまで、相手が許してくれそうだと油断して笑顔を見せてはいけません。心から申し訳ないと思っている表情を崩さない気構えが必要です。


トラブルが生じたらアポなど取らなくてよいから、何はさておき相手のもとに駆けつける。これは鉄則ですが今の若い人はできない。相手が留守なら「こういう事情でお詫びにまいりました。改めてまた伺います」と当人以外の人(秘書や同じ部署の人など)に告げ、このとき、自分の名刺に同様の趣旨を書き込んで置いてくるのです。相手が怒っていて、面会を拒絶されることもあるでしょうが、何度でも足を運ぶ。三顧の礼をされると、相手も「自分を立ててくれた」と感じ、怒りも徐々に鎮まる。会ってくれないからとお詫びメールで処理してはいけません。


人間は個々の価値観・性格がみな異なっており、同じ失策でも「そんなことは別に気にしない」という人もいれば、「逆鱗に触れたように怒る」人も。怒りの発火点の核心を掴むことが重要です。


やってはいけないのは通りいっぺんの粗雑な謝り方です。謝罪する相手が誰でも重要なのはこちら側の失策・失敗・無礼に対して、相手が最も重要視している視点は何かを把握すること。これが謝罪の手順その一です。


潔く詫びることで顧客や取引先などの心を癒やし、またこちらも許してもらうことで癒やされる。これを実現したときに謝り上手と評価され、ビジネスパーソンとして信用も得るのです。


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