馬場正尊の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

馬場正尊のプロフィール

馬場正尊、ばば・まさたか。日本の起業家、建築家、都市再生家。佐賀出身。早稲田大学理工学部建築学科大学院修了後、博報堂に入社。「世界都市博覧会」「東京モーターショー」などの設計、デザイン・プロデュースに携わる。その後、建築雑誌『A』を創刊。博報堂を退社し、主に東京東側の都市再生の仕事に携わる。主な著書に『R THE TRANSFORMERS ~都市をリサイクル~』『東京R計画』『ワークスペース改造計画』など。

アイデアは基本的には、「自分が欲しい」という実感です。「自分が欲しいのだから、同じように欲しいと思う人がほかにもきっといるはず」という考えから、浮かんだアイデアのいくつかを、いままで形にしてきました。


大手にしかやれないことと、僕たちのような小さな組織だからこそできることで、社会的には役割分担をしている。そんなふうに考えています。


アイデアを思いついたときに、そのアイデアを本にして発信したら、他の人が真似してしまうじゃないかと言われることもあるのですが、現実はその逆です。雑誌をつくってみて分かったのですが、情報を発信していると、それ以上の情報が集まってくるのです。


まず自らが実験台になることが重要だと思っていたので、もともと東京の西側の中目黒に事務所を構えていたのですが、東側の日本橋に引っ越してきたのです。ここは、もともと一階が駐車場。二階が倉庫だった小さな物件をRプロジェクトの考え方で内装に手を入れてオフィスにしたものです。計5つの駅が徒歩10分圏内という抜群の立地で、家賃は10万円です。


いま最も面白いと思っているのはズバリ職場、つまりワークスペース、オフィスの設計です。ワークプレイスは人生の半分近くを過ごす場所にもかかわらず、ここ数十年でほとんど進歩がありません。だからこそ、可能性が大きいと思ったのです。


プロジェクトを起こすとき、本をまず作ったことがアイデアを具現化する上で大きな役割を果たしたと思います。また本をつくる過程で、頭が整理され、プロジェクトの最終形がどんどんクリアになっていくのもいいですね。


僕の場合は、何かプロジェクトを起こすときに、必ずメディアをつくることを心がけてきました。もっと具体的にいえば、まず本をつくってしまうのです。本は最も強度のある企画書といっていいと思います。新しいプロジェクト案を企業などに提案するとき、普通の紙の企画書ではなかなか通らないものも、本という形にすることでぐんと説得力が出てきます。


アイデアが浮かぶときは、まず何かのフレーズが浮かぶことが多いですね。「東京R不動産」などはまさにそうで、言葉が先に浮かんで、それにプロジェクトがついてくるといった感じです。


僕はどんなプロジェクトでも「これは何年のスパンで考えるべきものか」という時間軸を常に意識しています。都市開発というのは、それ次第でものの見方や評価がまったく変わってくるものだからです。たとえば、六本木ヒルズも400年後には廃墟になって、現代の遺跡とか言われているかもしれません。


僕は「CET」を20~30年のスパンで考えるべきプロジェクトだと考えています。隙間を丁寧に埋めていくような仕事ですが、それを続けていくことで、積み重なっていって底上げがなされていきます。
【覚書き|CET(セントラル・イースト・東京)=かつて東京の中心であった東側の古い街々をデザイン、アート、建築の視点から再生するプロジェクト】


僕は基本的に大規模都市開発肯定派です。つねに新しいことをやって変化していくのが、東京の魅力ですから。それに、これだけ密集した街ですから、高層化していかなければ世界的な都市間競争にも勝っていけないと思うのです。ただその一方で、僕たちがやっているように、等身大で都市を変えていく動きも確実に必要とされていると感じています。


心強いのは、地元企業の三代目の人たちの存在ですね。「これまでと同じやり方では駄目だ」という危機感を持っている人が多く、外部のデザイナーと組んで一緒に新しいものをつくっていくことにも積極的なのです。僕はこれを、「三代目の法則」と言っているのですが(笑)。だから、ゆっくりとではありますが、日本橋界隈は着実に変わっていくエリアだと感じています。


東京R不動産は、従来の価値軸とは異なる視点から不動産物件を発見・紹介するウェブサイトです。たとえば、老朽化したビルは、不動産屋や一般の人から見れば、魅力のない物件です。しかし、そうした物件を「自由に改装できて、天井が高いのがいい」「味があってカッコイイ」と魅力的に感じる若者やクリエイターもいるわけです。実際、サイトを立ち上げると、予想以上に反響がありました。


プロジェクトを始めるとき、アメリカに行って都市再生の成功事例をいくつか見て回ったのですが、そのなかで特に印象に残ったのがニューヨークのダンボ地区でした。そこは、もともとはスラム街だったのですが、あるアート・フェスティバルをきっかけに芸術家が移り住むようになり、町全体が劇的に変わったのです。


ある外資系の投資銀行から、「不良債権化したビルを買ったのだが、このままでは売れないので、新しいデザインと機能を考えてくれないか」という相談を受けました。そのとき僕の頭に浮かんだのは、空きビルや空洞化する街をデザインの力で再生することで、「都市の新しい使い方」を実践できるのではないかということでした。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ