青木紘二の名言 一覧

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青木紘二のプロフィール

青木紘二、あおき・こうじ。日本のカメラマン、経営者。大手写真代理店「アフロ」創業者。富山県出身。高校卒業後、ヨーロッパ思想を学ぶためスイスのプライベートスクールに留学。留学中にスキー学校でアルバイトをしたことをきっかけにスキー教師養成コースを受ける。スイスのスキー教師国家資格を取得。その後フリーカメラマンとなり、欧州を拠点に活動。写真代理店「アフロフォトエージェンシー(のちのアフロ)」を設立。スポーツ写真の分野で力を発揮。広告、報道、出版用写真の分野にも進出し、同社を総合写真代理店大手に成長させた。

仕事は全部楽しいわけじゃないけれど、全部が楽しくない仕事だったら辞めたほうがいい。でないと、お金だけの人生になってしまいますから。


ヨーロッパに長く住んでいると、人生を楽しむという価値観がかなりの比重を占めます。いま、社員たちにもよく、「仕事は楽しくやりなさい」と言っています。


スイスのスキー学校時代、教授に「きみは人生の岐路に立っている。自分が何をやりたいのか見つけなさい。それに忠実に生きることはすごく大事だ」と言われました。


同業他社は、バブルがはじけて売上が落ちてくると、営業の人間を減らして人件費を削っていました。でも当社は、せっかく評判が上がってきたのだから営業を強化しようと、逆に人を増やしました。それによって、当社だけ業績が伸びていったのだと思います。


一緒に仕事をしたい相手には、ただお願いしてもダメ。「この相手と仕事をしたい」と思わせることが大事なんです。


私は若いカメラマンには「現場で喧嘩するな」と教えています。喧嘩をすると神経が高ぶって、いい写真が撮れないからです。


私くらいの年齢になると、長く生活させてもらってきた写真界をよくしたいという気持ちが強くなります。そのためには、度を越した競争はやめて、利益率を上げることが必要です。これは、私と同じカメラマンを守るためでもあります。私たちフォトエージェントが安売り競争をすると、カメラマンが食べられなくなるし、結局はフォトエージェントも立ち行かなくなる。私たちは、絶対に過当競争をやってはいけないんです。ここにこそ、私は今、勝負をかけています。


ふつうは世界的なふたつの通信社であるAP通信とロイター両社の写真を1社のエージェントが扱えることなどありません。でも、私はどうしても提携を実現させたかった。これには、今、写真界で起きている安売り競争に歯止めをかける狙いがあるのです。私が両社に話したのは、「もう価格破壊的な競争はやめたい」ということでした。日本の市場の大きさは変わらない。各社が別々に売れば価格競争になります。でも、もし当社が両社の写真を一緒に扱えれば、写真の質と量で優位に立ち、不当に安い値段で売らなくても市場のシェアは維持できると。大きな賭でしたが、両者は提案を受け入れてくれました。


サッカー・ワールドカップ日韓大会のイングランドとスウェーデンの試合の時の話です。イングランドにコーナーキックのチャンスがめぐってきました。蹴るのはイングランドの主将・ベッカムです。点が入るかどうかという場面ですから、カメラマンの意識はみんな、ゴールに向かうわけです。私は何か勘が働いたのか、あのときベッカム選手の真後ろに移動しました。ベッカムのコーナーキックにソル・キャンベル選手が頭で合わせ、ゴールが決まった直後、ベッカムが私の目の前で、イングランド・サポーターに向かって派手なガッッポーズを決めてくれたのです。私は他のカメラマンのように、ゴールシーンも、ゴールを決めたキャンベルも撮れませんでしたが、翌日、世界の数十紙が使ったのは、私が撮ったベッカムのガッツポーズでした。特にイギリスの新聞は、ほとんど例のない(見開きの)ダブルページで。


失敗を恐れずにチャレンジすれば、新しいものが見えたり、違ったアングルからいい写真が撮れたりします。うまくいかないこともありますが、それぐらいの勇気を持たないとダメ。能力にそれほど差はないはずで、要するに「やったれ!」と思う肝があるかどうかなのです。


私は大学で講義することも多いのですが、「いい撮影ポジションがとれなかったときには頭の転換をしなさい」と教えています。「ポジションが悪いなら、一枚だけでもいいものを撮れ」と。


仕事とは別に、「広告用に売れるゴルフ写真とはどんなものだろう」と考えて、自分なりに写真を撮っていたのですが、その中の一枚が当たりました。緑色の芝の背景の中に、白いティに載せたボールがあるという、今では100円で借りられる写真ですが、当時はそういう写真がなかった。その1カットで1千万円以上は稼ぎました。でも、面白いもので、そういう写真は、すぐに忘れられます。すぐ忘れる写真は何回も使ってくれる。一方、芸術的な「作品」は一度使ったらおしまいです。一度見たら忘れないからです。だから、儲かる写真は作品じゃないんです。


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