青木定雄(兪奉植)の名言 一覧

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青木定雄(兪奉植)のプロフィール

青木定雄、あおき・さだお。兪奉植、ユ・ボンシク。韓国人経営者。MKタクシー創業者。韓国慶尚道出身。立命館大学法学部を中退し、様々な職業を経験する。その後、MKタクシーの前身であるミナミタクシーを創業。MKタクシーの経営を退いたのち、韓国系近畿産業信用組合の代表理事会長に就任。

いま、日本人の間から、かつての質素や勤勉、自立心といった美徳が失われかけている気がしてなりません。不況から抜け出せないのは政治や行政、金融機関が悪いからだというのは簡単です。しかし、資本主義の下で、日本が元気になるにはそれぞれの企業が良いモノやサービスを生み出して競争に勝つしかありません。そのためには苦しみ抜くしかないんです。「苦労は買ってでもしろ」。そんな精神をもう一度、取り戻してもらいたいと私は切に思います。


韓国の慶尚南道で生まれ、15歳で日本に渡った私は、この国で勤勉と質素と自立心の大切さを教わりました。タクシーの仕事を通して、いいものを安く提供すれば、民族に関係なく、必ず受け入れてくれるものだとも学びました。


当たり前のことですが、社員は経営者の背中を見て働くものです。経営者が楽をしようとしたら、そんな姿勢はたちまち社員の働きぶりに悪い影響を与えてしまいます。経営者は率先して苦労しないといけません。


以前、あるインタビューで「一番つらかったのはいつでしたか?」と質問されたことがあります。私は「ありません」と答えました。毎日がつらかったから、いつだとは答えられなかったんです。毎朝、目が覚めた瞬間から苦しみが始まっていましたから。


休みたいと思ったこと?ありますよ。私だって男ですから、遊びたいし、女性を口説いてみたい(笑)。そんな気持ちになったことはないという男がいたら、ええ格好しいですよ。でも、私は闘いばかりでしたから、休む暇も遊ぶ時間も取れませんでした。楽しみといえば、現場に言って夜勤の運転手と話をしたり、ハンドルを握って、お客様をお乗せしたりすることだけでした。お客様から「ありがとう」と言われたりすると、エネルギーが湧いてくるんです。


いま、エムケイのサービスの質は、どこのタクシー会社よりも優れていると自負しています。また、そのようなご評価をお客様からいただいてもいます。もちろん、まだまだ改善の余地はありますが、そこに到達できたのは、30年、いや40年以上も苦労し続けてきたからです。社員の意識を変えるのはそれほど難しいことなんです。


毎日、午前7時に無線室に入り、運転手とお客様に向かって話しかけることもしました。もう40年以上、一日たりとも休まずに続けています。我が家では元日の朝、家族で食卓を囲んだことが一度もありません。


私が10台の車と24人の運転手でタクシー会社を始めた1960年ごろは、タクシーの運転手のマナーが悪く、お客様の方が低姿勢だったくらいでした。何とかサービスの質を上げなければならない。それにはまず挨拶をきちんとさせなければならないと考え、私は毎朝一番に出社してガレージを回り、社員一人一人に「おはよう」と声をかけました。最初は誰も返答してくれませんでした。ようやく言葉を返してくれるようになったときは、ずいぶん月日が経っていました。


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